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ついに大願成就、冬の宮崎でサクラ満開/2009年国内女子ツアーレビュー

2006年に大山志保不動裕理から賞金女王の座を奪って以降、シーズンごとに異なる選手が歴代の賞金女王に名を刻んでいる昨今の国内女子ツアー。2009年シーズンは、まさに戦国時代を絵に描いたような、熾烈な女王争いが最後の最後まで演じられた。

その主役となったのは、毎年賞金女王の有力候補に挙げられながら惜しくも逃し続けてきた横峯さくら、秘められた潜在能力がついに開花した諸見里しのぶ、急速な成長を遂げている有村智恵の3人。実力、人気ともにトップクラスを誇る彼女たちの争いは、近年盛り上がりを見せている女子ツアーの中にあっても、強く記憶に残る熾烈な展開となった。

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中でも印象的だったのは、これまでは控えめな言葉が多かった横峯が見せた賞金女王への強い意欲。開幕前から賞金女王の獲得を目標に掲げ、その変化に高い期待を寄せたファンも多かったことだろう。第4戦「スタジオアリス女子オープン」で早々に1勝目を挙げると、その後も2勝を飾るなど14試合連続でトップ10フィニッシュ。破竹の勢いで賞金を積み重ねていく。

だが、その前に立ちはだかったのが諸見里だ。勢いに衰えが見え始めた横峯とは対照的に、シーズン中盤から大躍進。7月までにメジャー1勝を含む3勝を挙げていた諸見里は、8月の「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」で2位に入り、ついに横峯を逆転。以降も9月の「日本女子プロ」を制すなど6勝を挙げ、賞金ランク2位の横峯との差を約4,400万円にまで開くなど独走態勢に。シーズン終盤戦を前に、早くも賞金女王当確の声も上がるほどのプレーを見せていた。

大差が開き、一時は白旗宣言とも受け取れる言葉を残していた横峯だが、9月中旬の「マンシングウェアレディース東海クラシック」を制してからは完全復調。「伊藤園レディス」でも勝利を飾る猛追を見せ、最終戦を前にその差を約540万円にまで詰め寄る。さらに有村も「大王製紙エリエールレディス」で今季5勝目を飾り、優勝が最低条件ながら土壇場で賞金女王へのチャンスを繋いで最終戦へ。諸見里と横峯に有村を加えた三つ巴の女王争いは、最高潮の盛り上がりを見せる中でついにクライマックスを迎える。

この大一番で横峯が今季6勝目を飾り、ついに悲願の女王を手に。諸見里も2位タイと最後まで健闘を見せたが、最後の最後で逆転を許す悔しさの募る結果に終わった。横峯は国内女子ツアー史上最高額となる約1億7,500万円を獲得。中盤の一時的な失速にもくじけず終盤に入ってから見せたラストスパートは、メンタル面での成長と今後のさらなる飛躍を予感させる見事な展開だった。

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