5度の挑戦の末にプロテストを突破した平井亜実が下部ツアー初優勝(Christopher Jue／Getty Images)

◇国内女子下部ステップアップ◇カストロールレディース 最終日（29日）◇富士市原ゴルフクラブ(千葉県)◇6438yd（パー72）

首位タイで出た25歳の平井亜実がボギーなしの4バーディ「68」をマークし、通算13アンダーで逃げ切った。昨年6月に5度目の挑戦で最終プロテストを突破したルーキーにとって、うれしい下部ツアー初優勝となった。

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後半は同じくルーキーで1組前を回る大林奈央との競り合い。並んで迎えた17番（パー5）、213ydを残したセカンドのライは決して良くなかったという。それでも、「攻めの一択でした。守りは全く考えていなかったです」。果敢に5Wを握ったショットはグリーン左へ飛んだものの、ピンを狙える位置だった。アプローチをピタリと寄せ、バーディで抜け出した。

プロテスト合格までの間には中国女子ツアーにも戦いの場を求め、2019年「三菱重工カップ」で優勝も経験。「テストに受かるまでがすごく長かったのですが、やめようと思ったことは一度もなかったです。ゴルフが好きなので。今日のゴルフは“1億万点”。次の目標はステップで賞金女王を獲って、来年レギュラーツアーで戦うことです」と高らかに宣言した。

大林は石川怜奈と並んで2打差2位。平井とともにトップスタートの宮澤美咲は「71」と伸ばしきれず、10アンダー4位でフィニッシュした。9アンダー5位の櫻井心那を含めてトップ5のうち4人をルーキーが占めた。

＜最終成績＞
優勝／－13／平井亜実
2T／－11／石川怜奈、大林奈央
4／－10／宮澤美咲
5／－9／櫻井心那