1打目で“直ドラ” タイの飛ばし屋がティアップしない理由

2018年 ファイナルQT 最終日 ガン・チャルングン
ファイナルQTを3位で通過したG.チャルングン

◇国内男子◇ファイナルQT 最終日(4日)◇セントラルゴルフクラブ 西コース(茨城県)◇7165yd(パー72)

26歳のガン・チャルングン(タイ)が驚きのティショットだ。スタートホールで1Wを手に、ボールをポイっとティグラウンドに投げ落とすと、直後に飛球線方向へアドレス。ティアップせずに、そのまま“直ドラ”でティショットを放った。周囲の驚きをよそに、涼しげな表情で2打目地点へ歩き出した。

「自信がないホールだけ。ティアップしないと真っすぐ飛ぶんです」という直ドラのティショットは、幅が狭いホールや、アゲンストの風が強いシチュエーションで多用するという。低く抑えられたボールは20ydほど距離が落ちるが、ティアップ時にくらべて安定性は大きく向上。もともと300ydを飛ばすパワーヒッターだけに、飛距離ロスもそれほど痛手にならない。

2018年 ファイナルQT 最終日 ガン・チャルングン
撮影していてビックリ!ティショットで“直ドラ”を多用する

曲がりが怖ければ3Wで刻むのが一般的だが、チャルングンのバッグに3Wは入っていない。今年の8月、日本と並行してプレーするPGAツアーチャイナの大会で、怒りにまかせてクラブを破損。代わりの3Wがなかなかフィットせず、やむを得ず1Wで代用することになった。

自ら招いたアクシデントに伴う緊急措置だったが、これがピタリとはまった。「これなら、コースが狭い日本ツアーでもいける!」。今週のセントラルGC 西コースでは10ホールで直ドラティショットを披露した。

ファイナルQT(最終予選会)は3位。来季前半戦の出場権を手にした26歳にとっても、今後大きな武器となりそうだ。(茨城県行方市/塚田達也)

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