大会2勝の小田孔明が3位に急浮上。3日目は石川遼との最終組対決に挑む

国内男子ツアー「カシオワールドオープン」2日目を39位から出た小田孔明が7バーディ、1ボギー「66」をマークし、首位と5打差の通算6アンダー単独3位に急浮上した。2008、09年大会を連覇した歴代優勝者が、上位に名前を載せて決勝ラウンドへ折り返した。

会場のKochi黒潮カントリークラブは、「曲がってもOBが無いからね。このコースは大好きです」と自負する得意コース。「初日パープレーだったから、『66』を3回出さないといけないと思っていた（笑）」という目標を早くも有言実行に移し、上機嫌で笑った。

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リーダーボードのトップを見上げれば、首位を快走するのは2日目「65」をたたき出した石川遼。「全日空（ANAオープン）ではボロボロにされたので、あと2日でやり返したい気持ちはある」と鼻息は荒い。同大会では、首位に並んで迎えた最終日に「69」とした石川が通算16アンダーで優勝。小田は「75」と崩れ、石川から6打差の6位に甘んじた。

惜敗の記憶は、まだある。小田が首位で最終日を迎えた2014年「セガサミーカップ」でも、2打差を追う石川に追いつかれて2人のプレーオフに突入。3ホール目にバーディを奪われて惜敗し、悔しさを露わにした。それだけに、リベンジに込める気合いは並々ならぬものがある。

一方で、Kochi黒潮カントリークラブは石川との首位争いを制した舞台でもある。09年大会では石川と首位で並んだ最終日に「65」と爆発し、石川に3打差をつける通算21アンダーで快勝。6年前の再現に向けて、あす3日目は石川との最終組対決に挑む。（高知県芸西村／塚田達也）