比嘉一貴は“大ダフり”からの36ホールで猛チャージ 「しょうがない」から連覇へ2打差
◇国内男子◇~ジャンボ尾崎追悼大会~ ISPS HANDA 夏に爆発どれだけバーディ取れるんだトーナメント 3日目(22日)◇草津CC (群馬)◇6690yd(パー72)◇曇り(観衆1552人)
初日から中断が続き、前年覇者の比嘉一貴が第1ラウンド(R)を終えたのは前日2日目の日没間際だった。同伴競技者の2人は第2Rの続行を見送るなか、比嘉は1番ホールのティショットを打ってプレーを持ち越すことを選択。翌朝は雨が降るかもしれないし、風が吹くかもしれない。2打目の残り距離を翌朝に練習もできる。それなら、無風のコンディションで1打目だけは済ませておきたい。しかし、その判断が裏目に出た。
「めちゃくちゃダフり。ディボットの真ん中にティが刺さっていました。それだけヘッドが下から入った」。聞けば、ティショットを打つ宣言をしてから、その可否を問い合わせている(もともと3番目だった)うちに刻々と暗さが増していく。「構えるときにはもう、白いボールだけ浮いて見えるように。やっぱり無理って言えないと思って…」。結果的にそのボールは3UTのヘッドの芯を大きく外れた。目を疑うようなミスに「しょうがない」と受け入れるしかなかった。
通常ならピンまで110yd前後に運ぶはずが、右ラフからピンまで220ydの距離が残っていた。それも、木越えを強いられる過酷な再開直後の1打目となり、グリーンを外してボギー発進。続く2番、4番(パー3)でもスコアを落とし、一時は予選カットラインの圏外に漏れた。しかし、そこから本領を発揮する。
5番以降は9バーディを奪って第2R「65」で終えると、5位で迎えた第3Rは1イーグル8バーディ、1ボギーの「63」とビッグスコアを連発。36ホールの長丁場を16アンダーで駆け抜け、首位に2打差の通算24アンダー単独2位で最終日を迎える。
思わぬトラブルから、持ち前の攻撃力で引き寄せた大会連覇のチャンス。「疲れたし、体も言うことを聞かないけれど、バーディが良い薬になった。去年に続いて、この(伸ばし合いの)試合は性に合っている気がする」。まずは疲労がピークに達している心身を休め、最後のバーディ合戦に備える。(群馬県草津町/塚田達也)