ことしも宍戸と「イイ関係」 岩田寛は2年前の感激を忘れない
◇国内メジャー第2戦◇BMW 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ 2日目(5日)◇宍戸ヒルズCC 西C(茨城)◇7431yd(パー70)◇曇り(観衆2266人)
スタートからパーを並べて迎えた後半12番、右ラフからの2打目をピン手前2mにつけてようやくバーディが先行した。岩田寛は続くパー3のティイングエリアで肩を大きく落とす。ピン筋に飛んだアイアンショットが、グリーンの奥に転がった。
カップまで強い下り傾斜が待つ高難度のアプローチ。ウェッジを大きく振り上げ、深いラフからヘッドが勢いよく出た直後、ボールがふわりと舞った。足元からほんの3ydほど先でキャリーし、約10yd転がってピンそばへ。1mのパットも繊細に沈め、ピンチを脱して歓声を浴びた。
2バーディ、2ボギーの「70」で初日の4アンダーのスコア、2位の順位をキープした。14番では2m強のボギーパット、16番(パー3)と18番では2m前後のパーパットを沈めるなどショートゲームでのガマンが光る。
「ドライバーが思ったより距離が出ていない」のが気になるポイント。3パットボギーを喫した終盤17番は、グリーン上でのミス以上にショットを悔やむ。「あれも飛んでいなくて。(2打目を)ピッチング(ウェッジ)や9番アイアンで打てればよかった」とチャンスを作り切れなかったシーンを冷静に振り返った。
2024年、大会最年長の43歳130日で本大会を制した。「初めて(国内)メジャーを勝った。プレーオフで勝ったのも初めてだった(通算1勝2敗)。『こんなに応援されている』と思ったのも初めてだった」。当時、ぶつかったのは石川遼。完全アウェーの雰囲気を覚悟した延長戦で、自分の名を呼ぶ声援を聞いて胸を熱くした。
伊澤利光(00、03年)、宮本勝昌(01、10年)以来の大会2勝目のチャンスが舞い込んだ。宍戸ヒルズCCの難しさを「好きな日はないです。嫌いな日はあります」と独特の言い回しで表現した。「伸ばせるコースでも、耐えるコースでもすごく嫌いな日があるんです。(結局は)自分次第」。週末に優勝争いができそうなことし、ここまでは「“イイ関係”って感じです」とつぶやいた。(茨城県笠間市/桂川洋一)