今季平均飛距離は規格外333yd 出利葉太一郎が逆転初Vへ意欲満々「リミッターを外す」
◇国内メジャー初戦◇日本プロゴルフ選手権 センコーグループカップ 3日目(23日)◇蒲生ゴルフ倶楽部(滋賀)◇6991yd(パー72)◇曇り(観衆3167人)
347ydと短いパー4の15番、出利葉太一郎は果敢に1Wを握った。同組でツアー屈指の飛ばし屋・永野竜太郎も刻んだティショットだ。左サイドに大きなフェアウェイバンカーが口を開けるランディングエリアは、フェアウェイの幅がほとんどない。越えた先のフェアウェイまで運べれば、わずか数十ヤードのアプローチショットを打てるが、この日はアゲンストの強風が吹いていた。
「それまで風が吹いたりやんだりの天候で、僕が打つ時だけ風がやんでいる感じがしたんです。これをドライバーで行って、手前のバンカーに入ったら、(罰として)もっとトレーニングしようかなと思って…」。冗談めかして振り返ったものの、数字的な裏付けはあった。今季ドライビングディスタンス333.08ydは、2位の幡地隆寛(315.89yd)、3位の河本力(314.99yd)を大差で引き離してトップに立つ。自慢のドローボールで「キャリー285ydは必要だった」アゲンストのバンカー越えに成功し、バーディにつなげた。
フォローの風に乗せて379ydを打ち下ろす前半2番では、ガードバンカーからチップインイーグルも決めた「69」に少し悔しさもにじむ。最終18番(パー5)で1.5mを外して通算9アンダー9位。首位との差を詰め切れず、初優勝へ4ストロークを追う形となった。
それでも、「メチャクチャ勝ちたいっす」と気合がみなぎる最終日は自らの武器を前面に押し出すつもり。連日の雨でグリーンが軟らかくなり、ラフに入れてもライ次第では十分にショットを止めていけるコンディション。2日目(83.33%)、3日目(72.22%)でともにフィールド1位だったパーオン率が、1Wを持つ回数を増やすマネジメントが間違っていないことを証明している。「自分のリミッターを外して、コースと向き合いたい」とビッグスコアをたたき出して逆転を狙う。(滋賀県日野町/亀山泰宏)