忘れられない10年前の惜敗 片岡大育「僕に向いている」和合で雪辱へ
◇国内男子◇中日クラウンズ 3日目(2日)◇名古屋GC和合C(愛知)◇6557yd(パー70)◇晴れ(観衆6153人)
和合で10年越しの雪辱へ。16位から出た片岡大育が「完璧だった」と胸を張るボギーなしの5バーディ「65」でプレーし、首位と4打差の通算8アンダー7位に浮上した。2016年「ダイヤモンドカップ」以来のツアー4勝目のチャンスを引き寄せ、「何が何でも優勝したい」と残り18ホールへ気持ちを高めた。
過去6回の出場で予選落ちはなく、「ティショットがあまり曲がらないので、フェアウェイに置ければチャンスになる。僕に向いているコース」という自負がある。最もタイトルに近づいたのが、キム・キョンテ(韓国)にプレーオフで敗れた2016年。片岡にとって「一生、覚えてますよね」という忘れられない大会でもある。
2日目に単独首位に浮上し、リードを2打に広げて最終日に進んだ。終盤までその差を守って迎えた17番(パー3)。1打目を大きく左に曲げて痛恨のダブルボギーをたたき、プレーオフでキムに惜敗した。悔し涙が止まらなかった。
再起をかけてシーズンを戦うさなかでもある。2019年に6年連続で保持してきた賞金シードを手放し、20年には顔面神経麻痺を発症。生命線であるショットにも影響し、スイングの再構築を迫られた。球筋の変更も重ねたが、今は「ほぼストレート」を軸にもともとの持ち球であるフェードを交えた構成がフィットしている。
「無駄な一打を打たないことが今の自分のゴルフにつながっている」というテーマを貫き、昨年末の最終予選会(ファイナルQT)をトップ通過して今季の出場権を手にした。10年ぶりの復活タイトルを和合で遂げ、喜びの涙を流すことができれば最高だ。(愛知県東郷町/塚田達也)