出利葉太一郎が和合で躍動 シニア初Vの師匠・高橋竜彦から刺激
◇国内男子◇中日クラウンズ 2日目(1日)◇名古屋GC和合C(愛知)◇6557yd(パー70)◇雨(観衆2382人)
初出場の1年前はオーバーパーを並べて予選落ちだった。24歳の出利葉太一郎が、2度目の挑戦となる和合で首位争いに飛び込んだ。悪天候による約2時間の中断を挟む悪コンディションで7バーディ、2ボギーの「65」をマーク。第2ラウンドを終えた51人のうちベストスコアをたたき出し、通算6アンダー暫定4位に急浮上した。
昨季ドライビングディスタンス4位(311.62yd)、今季はまだ4試合目ながら1位(333.08yd)につける飛距離が大きな魅力。その強みをスコアにつなげるのが難しいコンパクトな和合で、この日は「パットがすごく良かった」とグリーン上のプレーが冴えた。
中断から再開した後半13番以降も「うまくアジャストできた」と好感触をキープ。16番で7m、最終18番では13mのバーディパットをねじ込んで終盤のスパートにつなげた。「久しぶりにあれくらいの距離が入ったのはラッキー」と運の要素を認めつつも、「この試合でできたことはすごく自信になるし、うれしいです」と素直に受け止める。
刻々と風が強まった状況でも、パーオン率88.9%を記録したショットの状態も上々。「ちょっとずつ結果として付いてきている」と話す上向きにある調子は、2020年から師事するツアー2勝・高橋竜彦の“初優勝”が一因にあるという。
高橋は2週前の「ノジマチャンピオンシップ」で制し、シニア入り3年目で初めてカップを掲げた。「苦労した方でもあるし、すごい刺激をいただけた」。長くドライバーイップスに苦しんだ高橋にとって、2006年の国内メジャー「日本ゴルフツアー選手権」以来20年ぶりのタイトルだった。高樋からはショットからパットまでの技術面のほか、メンタルの指導も受けるという。もちろん苦難を乗り越えるに至った師匠の経験談も、出利葉の大きな糧となった。
『コツコツ頑張れよ』『がむしゃらにやれ』。高橋からかけられたひとつひとつの言葉を胸に臨む和合の週末。「(指導は)厳しいですけど…いい報告を届けたいです」と師匠への恩返しを誓った。(愛知県東郷町/塚田達也)