◇国内男子◇前澤杯 MAEZAWA CUP 3日目（26日）◇MZ GOLF CLUB（千葉）◇6652 yd（パー70）◇曇り一時雨
十分な情報があれば、やっぱり強い。生源寺龍憲は初日43位の出遅れを取り戻すように、連日の「65」で首位と2打差7位につけて最終日を迎える。「初日に回りながらメモを書いて…。情報が全然とれていなかったので、今回の反省ですね」。いつもは大会開幕前に完成させるコースメモを、今週は本番から作り始めた。
2週前の開幕戦「東建ホームメイトカップ」でツアー初優勝を挙げ、先週から今大会のプロアマ戦と取材をこなし、練習も欠かさなかった。体を休めるためにもラウンドはプロアマの2日間だけに抑えたが、おもてなしをしながらのコースチェックは難しかった。「どうしても、中々メモが書けない。プロアマのピン位置での情報は分かったけど、それ以外が足りなくて」。普段はグリーンの傾斜が書き込むコースメモが、初日の時点で未完成。「17番からはほぼ真っ白の状態。やっぱり、自分で歩いてコースチェックをしないと」と後悔した。
2日目から18ホールを網羅したメモを使った。「あまり良いラインじゃない所についていた」という初日から、グリーンの狙い所が明確になった2日目は6バーディ、1ボギー「65」。この日は2番（パー3）で強いフォローの中でショートサイドに落としてバーディを先行させ、後半12番（パー5）では手前からチップインイーグル。14番以降も2～3mのチャンスを作って4バーディを奪取した。
優勝後の過ごし方を失敗から学んだ。「思ったように練習時間やトレーニング時間はとりづらいけど、そこもうまく対応していかないと」。開幕2連勝へ、遅まきながら準備は整った。（千葉県睦沢町／谷口愛純）
