今季の男子ツアー全26試合のVギアを調査した

全26試合（「SMBCシンガポールオープン」を除く）が開催された2022年の国内男子ツアー。4勝を挙げて初の賞金王に輝いた比嘉一貴を筆頭に、ルーキーシーズンで2勝を挙げた河本力、史上初めてアマチュアで2勝を遂げた蝉川泰果、そして3年ぶりに勝利をつかんだ石川遼らが今季の戦いを盛り上げた。

26試合で計364本のクラブが勝利に貢献したことになるが、各大会の優勝者が使用していたギアのメーカー別シェアを、8部門（ドライバー、シャフト、フェアウェイウッド、ユーティリティ、アイアン、ウェッジ、パター、ボール）に分けて調査してみた。

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◆ドライバー：ブリヂストンがトップ 2位にダンロップ

比嘉一貴が使用するブリヂストンがトップ（写真は「シンハン ドンヘ オープン」）

比嘉や堀川未来夢らが使用するブリヂストンがトップ。星野陸也や桂川有人が使用するダンロップ（住友ゴム工業）が1本差で2位に入り、キャロウェイとピンが同率3位となった。

＜メーカー別シェア（全26本）＞
23%（6本） ブリヂストン
19%（5本） ダンロップ
15%（4本） キャロウェイ、ピン
8%（2本） タイトリスト、ヤマハ
4%（1本） テーラーメイド、本間ゴルフ、プロギア

• 「ブリヂストン B1 ドライバー」のスペック
• 「ダンロップ スリクソン ZX7 Mk II ドライバー」のスペック

◆シャフト：グラファイトデザイン「ツアーAD」が1位

石川遼が愛用する「ツアーAD」のグラファイトデザインがトップに（写真は「Sansan KBCオーガスタ」）

ドライバーのシャフトは、比嘉や石川らが愛用する「ツアーAD」シリーズでおなじみのグラファイトデザインが46%を占めてトップ。河本や稲森佑貴らが使用する「VENTUS（ベンタス）」シリーズが人気の藤倉コンポジットが2位につけた。

＜メーカー別シェア（全26本）＞
46%（12本） グラファイトデザイン
27%（7本） 藤倉コンポジット
15%（4本） 三菱ケミカル
4%（1本） トゥルーテンパー、本間ゴルフ、TPT

• 「グラファイトデザイン ツアーAD CQ」のスペック
• 「藤倉コンポジット VENTUS TR BLUE」のスペック

◆フェアウェイウッド：テーラーメイドが人気 2位にキャロウェイ

テーラーメイドのフェアウェイウッドを使用する堀川未来夢（写真は「マイナビABC」）

「ステルス」シリーズや「SIM」シリーズが人気のテーラーメイドが約4割を占めてトップ。5本差の2位にはキャロウェイが入った。

＜メーカー別シェア（全42本）＞
38%（16本） テーラーメイド
26%（11本） キャロウェイ
10%（4本） ダンロップ
7%（3本） プロギア
5%（2本） ブリヂストン、コブラ、本間ゴルフ
2%（1本） タイトリスト、ピン

• 「テーラーメイド ステルス フェアウェイウッド」のスペック
• 「キャロウェイ ローグ ST MAX LS フェアウェイウッド」のスペック

◆ユーティリティ：ダンロップが首位 ブリヂストン、キャロウェイも人気

香妻陣一朗が使用するダンロップがユーティリティ部門でトップ（写真は「シンハン ドンヘ オープン」）

稲森や香妻陣一朗が使用するダンロップが3割超でシェアトップ。比嘉と堀川が操るブリヂストンで2位に入り、石川や河本、岩田寛が使用するキャロウェイは3位だった。

＜メーカー別シェア（全26本）＞
35%（9本） ダンロップ
23%（6本） ブリヂストン
19%（5本） キャロウェイ
12%（3本） タイトリスト
8%（2本） テーラーメイド
4%（1本） ピン

• 「ダンロップ スリクソン ZX Mk II ハイブリッド」のスペック
• 「ブリヂストン B-Limited 229HI ユーティリティ」のスペック

◆アイアン：ブリヂストンが2冠 僅差の2位にダンロップ

ブリヂストンのアイアンで4勝を挙げた比嘉一貴（写真は「ダンロップフェニックス」）

「ツアーB」シリーズが人気のブリヂストンがドライバーに続いて2冠を達成。4本差の2位に「ZX」シリーズでおなじみのダンロップが続き、蝉川や大槻智春、チャン・キムが使用するピンが3位に入った。

＜メーカー別シェア（全171本）＞
21%（36本） ブリヂストン
19%（32本） ダンロップ
18%（30本） ピン
14%（24本） キャロウェイ
8%（14本） ヤマハ
4%（7本） タイトリスト、テーラーメイド、本間ゴルフ
4%（6本） ミズノ、プロギア
1%（1本） 三浦技研、ヨネックス

• 「ブリヂストン 221CB アイアン」のスペック
• 「ダンロップ スリクソン ZX7 Mk II アイアン」のスペック

◆ウェッジ：「ボーケイ」で人気のタイトリストがトップ

大西魁斗の初Vに貢献した「ボーケイ」のタイトリストがトップに（写真は「HEIWA・PGM CHAMPIONSHIP」）

大西魁斗の初優勝や、今平周吾の2週連続Vに貢献した「ボーケイ」シリーズでおなじみのタイトリストがトップを獲得。比嘉や堀川が使用するブリヂストンが2位に入り、ダンロップのウェッジブランド「クリーブランド」が3位だった。

＜メーカー別シェア（全73本）＞
27%（20本） タイトリスト（ボーケイ）
22%（16本） ブリヂストン
16%（12本） ダンロップ（クリーブランド）
15%（11本） キャロウェイ
8%（6本） ピン
3%（2本） テーラーメイド、本間ゴルフ、アクシスゴルフ
1%（1本） ミズノ、アキラ

• 「タイトリスト ボーケイ SM9 ウェッジ」のスペック
• 「ブリヂストン BRM2 ウェッジ」のスペック

◆パター：オデッセイが約6割

ルーキーイヤーで2勝を遂げた河本力はオデッセイのパターを使用（写真は「バンテリン東海クラシック」）

キャロウェイのパターブランド「オデッセイ」が約6割を占めて圧倒。タイトリストのパターブランド「スコッティキャメロン」が2位につけ、3位はピンだった。

＜メーカー別シェア（全26本）＞
58%（15本） オデッセイ
31%（8本） スコッティキャメロン
12%（3本） ピン

• 「オデッセイ TRI-HOT 5K ONE パター」のスペック
• 「スコッティキャメロン PHANTOM X 5 パター」のスペック

◆ボール：「プロV1」シリーズのタイトリストが断トツ

蝉川泰果はタイトリスト「プロV1x」を使用（写真は「マイナビABC」）

長年に渡って支持されている「プロV1」シリーズでおなじみのタイトリストが昨年に続いてトップ。同率2位に「ツアーB」シリーズのブリヂストンと、「Zスター」シリーズのダンロップが並んだ。

＜メーカー別シェア（全26種）＞
38%（10人） タイトリスト
23%（6人） ブリヂストン、ダンロップ
12%（3人） キャロウェイ
4%（1人） テーラーメイド

• 「タイトリスト プロ V1x ボール」のスペック
• 「ブリヂストン ツアーB X ボール」のスペック