今季は最終日に崩れるパターンが目立つ久保谷健一。7年ぶりの勝利はお預けとなった

「キヤノンオープン」最終日、7年ぶりの優勝をかけて単独首位からスタートした久保谷健一は、「昨日の後半から狂ってきたショットを、朝に修正しきれなかった。もう荒れ荒れで、最後まで噛み合わなかった」と、この日2バーディ、2ボギー。通算11アンダーの4位に後退し、久々の勝利は叶わなかった。

第1ラウンドを終えて、「最近は最後に落ちることが多い。去年あたりは最終日は得意だったんだけどな…。何かおかしいんですよ」とこぼしていた久保谷。今週も、その悪い連鎖を断ち切ることができなかった。「途中で4個か5個くらい色々と試したけど、全部曲がるんです。頭の中がゴチャゴチャになった」。苦笑交じりで振り返る。

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「気持ち的には3日間の中で一番落ち着いていたので、もったいないよね。ショットが良ければ、4つ、5つは伸ばせたかもしれない」と悔しさを滲ませる。その気持ちを吹っ切るように、「今年中に1、2回、こういうチャンスが巡って来そうな雰囲気はある。皆さんに、良い報告をしたいですね」と、語気を強めた。

「そのうち、やりますよ」。日ごろ、優勝争いの渦中にいてもネガティブな発言が目立った久保谷。その口から飛び出した優勝を誓う言葉。さすがに今回の敗北には期するものがあったのか、勝利への強い意気込みを感じた。