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「スター性はないけれど…」木下稜介が初Vへ乗り越えるモノ

◇国内メジャー◇日本ツアー選手権 森ビル杯 Shishido Hills 2日目(4日)◇宍戸ヒルズカントリークラブ(茨城県)◇7387yd(パー71)

平均スコア「5.017」を記録した最難関ホールの17番パー4。木下稜介は池が広がる手前から6yd、右から11ydに切られたピンポジションを待ち望んでいた。「絶対にピンが切られるところ。切ってくるなら最終日だと思ってました」。予想以上に早く対峙(たいじ)することになっても、攻略ルートは練りに練っていた。

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一日中付き合った雨風を低弾道のドローボールで切り裂いたティショットは「完璧でした」。残り174ydのセカンドを8Iで奥2.5mに絡める。「ワンピンの距離でカップ4つくらい切れるイメージ」という強烈なフックラインは練習ラウンドで入念にチェック。「そこに向かって、ボール1個半くらい打つ。あとは『お願いします!』みたいな(笑)」。加速したボールがカップに吸い込まれ、このホール2日連続のバーディを決めた。

5バーディ、2ボギーで、ただ一人連日の60台となる「68」。通算7アンダーとして、後続に4打差をつけた。引き寄せた悲願のタイトルへ「自分との闘い」と繰り返す。「優勝争いになると、グリーンに乗せたいとか、外したくないとか、パターを入れたいとか…いろんな思いが出て自滅することが多かった」。最終日1打差から金谷拓実に競り負けた4月「東建ホームメイトカップ」でもそうだった。

ゴルフ人生を振り返れば、苦い経験を糧(かて)にはい上がることの繰り返し。松山英樹石川遼と同じ1991年度生まれ。「石川選手みたいにスター性はあまりなくて…」という自虐節に続けた言葉に思いを込める。

「学生のときから、コツコツ上がっていくタイプだと自分では思っている。優勝争いをいくつかして、そこ(敗戦)で学んで、修正して、また優勝争いしての繰り返し。周りを気にせず、目の前の一打に集中できれば、きのう今日みたいなプレーが決勝ラウンドでもできると思う」

来月16日には30歳になる。「金谷選手だったり、若手のいい選手がどんどん入ってきている。もう若手じゃない」。過去10大会で8人がツアー初タイトルだった。名前を連ねる資格は十分すぎるほどにある。(茨城県笠間市/亀山泰宏)

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2021年 日本ツアー選手権 森ビル杯 Shishido Hills



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