ローズとシュワルツェルが首位のレイシュマンに肉薄
ファイヤーストーンCCで開催されている「WGCブリヂストンインビテーショナル」初日は、ジャスティン・ローズとチャール・シュワルツェルがラウンド終盤にすばらしいゴルフを見せ、首位に立ったマーク・レイシュマンに1打差まで詰め寄った。
バックナインからのスタートだった南アフリカのシュワルツェルは10ホールを終えた時点ではイーブンパーだったが、4番から4連続バーディを奪うなど、最後の8ホールでスコアを5つ伸ばし、「65」で初日のラウンドを終えた。
シュワルツェルは、「ラウンドが進むほどゆとりが出てきた。スタートから最初の9ホールは良くなかったね。ドライバーがさっぱりだった」と振り返った。
「でも、1番でボギーをたたいた後はショットが良くなった。それ以降は、9番ホールを除いてミスショットが一つもなかったんだ」。
かつての「全米オープン」王者であるローズも、終盤に3つのバーディを奪ってスコアを伸ばし、米国のライアン・ムーアに並んだ。シュワルツェルを含むこの3人は5アンダーとして、リーシュマンの1打差につけている。
第143回「全英オープン」を迎える前にキャリア初となる2大会連続優勝を遂げ、昨日34歳になったローズは、「ラウンド序盤は何度かトラブルに陥った。特に3番ホールでは右側に打ち込み、そこからチップアウトせざるを得なかった。ウェッジのショットもグリーンを捉え切れなかったけど、チップインでパーをセーブしたんだ」と述べた。
「今日はそういう転機のおかげで、勢いを持続できた。ラスト4ホールで3バーディと、力強い締めくくりになったね」。
ロイヤルリバプールで5位タイとなって以来の大会出場となったレイシュマンは、8バーディ、2ボギーの「64」で回り、6アンダーで初日を終えた。
オーストラリアのレイシュマンは「何はさておき今日はドライバーが良かった。フェアウェイにいれば、このコースはずいぶん楽になる。ラフからのプレーは、とても厳しいからね」と語った。
「今日はアイアンも冴えていて、パットも言うことなしだった。こういうタフなゴルフコースを回る上での良いコンビネーションができていた。この調子が続くといいね」。
前半の9ホールは初めと終わりのホールでバーディを奪ったフランチェスコ・モリナリは、14番から2ホール連続でバーディとした後、17番でこの日唯一のボギーをたたいて、初日を3アンダーで終えた。
「今日のスタートには満足している。フロントナインはとても良いプレーができ、バックナインはそこまででもなかったけれど、それでもパットは向上し、いくつかバーディを追加できた」とモリナリ。
「ここアクロンはいつもコースが最高の状態だね。だからすばらしいスタートが切れたよ」。
「全英オープン」を2位で終え、2014年のメジャーではこれまでの3大会すべてでトップ5入りを果たしたリッキー・ファウラーは、終盤にスコアを3つ伸ばし、3アンダー。カナダのグラハム・デラエに並んだ。
パトリック・リードは11番からの3連続などバーディを6つ奪って、一時は首位に立ったが、終盤の6ホールでボギーを2つたたき、「67」で初日を終えた。
この大会8勝にして昨年も優勝しているタイガー・ウッズは、ドライバーに苦しむも、ミスの多かった前半の最後のホールでたたいたダブルボギーからの盛り返しを見せ、後半は2つスコアを伸ばし、2アンダーの「68」だった。
直近の2大会で連続2位入りしているセルヒオ・ガルシアは、バックナインからスタートし、出だしの3ホールで2つのバーディを奪うも、3番ホールでボギーをたたいて、この日のスコアを2アンダーとした。ジェイミー・ドナルドソンやキーガン・ブラッドリーらと9位タイで並んでいる。
ロリー・マキロイは、この大会で世界ゴルフ選手権初優勝を飾ることができればアダム・スコットを抜いて世界ランク1位に返り咲くことができる。フロントナインの8番でダブルボギーをたたくなどウッズと同じような運命をたどり、首位から5打差の1アンダーで初日を終えた。
数週間前にメジャー3勝目を挙げた北アイルランドのマキロイは、10番からスタートし、初めの11ホールで3つのバーディを奪った。
しかしながら、3番で3パットのボギーをたたき、お粗末なティショットを放った8番ではスコアを2つ落した。だが、最終ホールでバーディを奪って気を取り直し、「69」とした。
「ラウンドの大半はとても良く、とてもソリッドなプレーができたように感じている。8番では残念なダブルボギーがあったけれど、それ以外はどのプレーにも満足している」とマキロイ。
世界ナンバーワンのスコットは、マキロイ、そして「マスターズ」王者のバッバ・ワトソンと1アンダーで並んでいる。