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2020年 WGCメキシコ選手権
期間:02/20〜02/23 場所:チャプルテペクGC(メキシコ)

胆力あるプレーで大会2勝目のリード「自信の度合いは天井知らず」

パトリック・リードが大会最終日に胆力あるプレーで「67」をマークし、2020年「WGCメキシコ選手権」を制覇した。

最終日を首位と1打差で出たリードは、出だし1番でガードバンカーにつかまりながらもバーディを先行させたが、その後は10ホール連続パーに。リーダーボードではブライソン・デシャンボーと2019年「レース・トゥ・ドバイ」王者のジョン・ラーム(スペイン)が大きな動きを見せ、ワールドクラスのフィールドで優勝争いが展開された。その後、リードは15番からの3連続バーディで2人を抜き去り、2打差のリードを築いた。

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リードが最終18番のティショットを大きく右に曲げたことで、最終盤に一波乱あるかに見えたが、落ち着きを保ってこのホールをボギー締め。通算18アンダーとして同胞のデシャンボーに1打差をつけて勝利した。

通算15アンダーの3位タイはこの日「67」のラームと南アフリカのエリック・ファンローエンが入り、その1打後方の通算14アンダー5位には世界ナンバーワンのロリー・マキロイが入った。

2018年「マスターズ」王者のリードはこれで欧州ツアーでの勝利数を6に伸ばし、フロリダで開催された2014年「WGCキャデラック選手権」以来、2度目の大会優勝となった。この勝利により、リードは「レース・トゥ・ドバイ」で一気に首位に抜け出したほか、男子世界ゴルフランキングでもトップ10に返り咲くこととなった。

「かなり報われた。チーム一丸となって、昨年末から今年の初めにかけてかなりハードワークをしてきたし、良いゴルフがプレーできているという感触を持ち続けてきた。ただ、最後の一山を越すことができなかったんだ」

「逆転で世界ゴルフ選手権2勝目を挙げることができたのは、特に15番以降でどういうフィニッシュが必要だったかを考えるとかなり嬉しい。最終ホールは醜かったけれど、ただ任務を遂行する上ではあれで良かったんだ」

「一番大きいのは、ゴルフコースに行くとき、そしてコーチと練習するときや、家にいる時はいつだって自分には何かを証明する力があると感じていることだと思う」

「誰かのためではなく、自分自身のために、ゴルフコースの内外で向上し続け、考えも及ばないような難しいショットを成功させ、決めるべきパットを決め、ちょっとしたことをやり切ることができるんだ」

「それにより、これまでの自分のキャリアでのプレーの仕方や、こうした位置で争うことで自信を積み上げることができたし、今後もこれをやり続け、こうした大会で勝つチャンスを得続けることが可能だと感じている。自信の度合いは天井知らずさ」

ラームは土曜の第3ラウンド目に驚異的な「61」をマークした勢いを最終日にも発揮し、前半1番、2番を寄せワンでバーディを奪うと、続く3番のショートホールではティショットをピンそば1.2mにつけ、3連続バーディを奪った。5番で4メートル弱の4つ目となるバーディパットを沈め、4人が並ぶ首位の一角に浮上するも、その後、猛チャージをかけたのは同組でプレーしたデシャンボーだった。

1番と2番で立て続けに惜しいチャンスを外したデシャンボーだったが、ティショットを1.5メートルにつけた3番でスコアを伸ばすと、パー5の6番、そしてチップインを決めた7番でバーディを奪い、通算14アンダーまでスコアを伸ばした。後半11番(パー5)でバーディを奪って単独首位に抜け出すと、12番では第2打をピン側2.7メートルにつけて2連続バーディとし、後続との差を2打差に広げた。

しかし、リードがパー5の15番でグリーン手前から寄せワンのバーディを奪ったのに対し、デシャンボーは長いファーストパットを残した17番で3パットのボギーを叩き、2人が首位で並ぶ展開へ。ラームは後半をイーブンパーとしたことで優勝争いから後退した。

そのままリードが16番でグリーンの傾斜を巧みに使う卓越した2打目をピン側1m弱につけバーディを奪取。単独首位の座を奪った。さらに17番で5mのバーディパットをねじ込み、最終ホールでボギーが許される状況に力の入ったガッツポーズを見せた。

リードと同じく最終日を1打差の2位から出たファンローエンは、後半10番でダブルボギーで大きく失速した。それでも大会2日目の21日に30歳となったバースデーウィークの最終日のスコアをアンダーパーで幕を閉じた。

北アイルランドのマキロイは1番、4番、そして6番でバーディを奪い、「32」でハーフターンして優勝争いに加わるも、後半は1バーディ、1ボギーと伸ばし切れずに通算14アンダー5位で終えた。

手首の怪我により、この大会で今季遅めの初戦を迎えたティレル・ハットン(イングランド)は通算13アンダーとし、松山英樹ジャスティン・トーマスと並ぶ6位タイ。通算12アンダー9位タイにはビリー・ホーシェルケビン・ナが入った。

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