終盤猛チャージのラウテンが首位タイ発進
ウェントワースでの「BMW PGA選手権」初日は、好調のユースト・ラウテンが、スコット・ヘンドとY.E.ヤンと並ぶ首位タイ発進を決めた。
今季、出場11大会で8度のトップ15入りを果たしているオランダのラウテンは、1番、バンカーに捕まった16番でボギーを叩いたが、2オンに成功したパー5の最終ホールでこの日9つ目のバーディを奪って首位に並んだ。
「良いスコアだね」とラウテン。
「出だしでボギーを叩きながら7アンダーだから、これは良いショットをたくさん打ったことを意味しているし、とても満足している」。
「とにかく多くのグリーンを捉えることができ、幾つか良いパットが決まったので、『65』で回れたんだ」。
「マスターズ」王者のダニー・ウィレットは6バーディ、ノーボギーの「66」で初日を回り、首位から1打差にピタリとつけている。5アンダーにはリチャード・グリーン、ロバート・ロック、ジャコ・バンジルがつけている。
今年3月にタイでヨーロピアンツアー2勝目を挙げたヘンドは、15番でこの日唯一のボギーを叩いたが、8つのバーディを奪い、首位タイにつけた。飛ばし屋の43歳は、アプローチが冴えた。
「昨年はアグレッシブに行って、全然駄目だったんだ」と世界85位のヘンド。彼は大会デビューを飾った昨年は予選落ちを喫している。「だから、ティショットは慎重に行くようにし、グリーンを狙う時はアグレッシブに行くようにしたんだ。今週はそのやり方でどうなるか、というところだね」。
「まだ長い3日間が残っているけれど、最後であろうが、最初であろうが、どこでプレーしていようと、心地良くプレーできるんだ。とにかく他の選手より一歩先んじるようにして行きたいね」。
2009年の「全米プロゴルフ選手権」で、史上初めてメジャーの最終日にタイガー・ウッズを逆転して優勝したヤンも初日を8バーディ、1ボギーでラウンドした。韓国のヤンはこの日唯一のボギーを1番ホールで叩いている。
ウィレットは、先週のアイルランドで地元優勝を飾ったマキロイを後押ししたギャラリーと同様の声援を欲している。
オーガスタでメジャー初優勝を飾って以来初となるイングランドでのラウンドを終えたシェフィールド出身の28歳は、首位から1打差につけるプレーでギャラリーを魅了した。
「アイルランドオープンbyロリーファウンデーション」では、ウィレットは最終日にマキロイと同組でラウンドした。ウィレット自身は最終日「77」と崩れて23位タイに後退したが、メジャー4勝のマキロイが受けた後押しを目撃している。
「1番ティで受けた歓迎は驚きだったね」とウィレット。彼のウェントワースでの最高成績は大会デビューを飾った2010年の5位で、この際、彼は初日を「65」でラウンドしてトップに立っている。
「先週のアイルランドはファンタスティックだったけれど、ここではイングランドのホーム選手としてもう少し声援をもらうことができたね。どこにいても常に最高の歓迎を受けたよ」。
「いつだって、こっちへ帰ってきて、地元ギャラリーの前でプレーするのは良いものだよ」。
「先週は、歓声がロリーの終盤のチャージを後押ししたけど、今週はイングランド人選手が同じような感じになればいいね。ウェントワースの観客はいつだって最高だし、天気が持ってくれればすばらしい1週間になるよ」。
「ここ3週間は本当にハードワークを重ねてきたんだ。『ザ・プレーヤーズ選手権』は若干緩んだ状態で迎えたけれど、先週は3日間にわたり辛抱強いプレーを強いられたなかで、僅かながら良いゴルフを見出すことができたんだ」。
「今週は練習レンジに戻ったんだ。大きな大会で勝ったからと言って、休んでいるわけにはいかないんだ。僕は次の勝利を狙いに行きたいね」。
ディフェンディングチャンピオンのアン・ビョンフンは4番からの4連続バーディで一時は首位に立つも、9番でボギーを叩くと、バックナインを「40」とし、初日はイーブンパーの「72」と出遅れた。