アジアvs欧州「ユーラシアカップ」欧州代表メンバーが決定
マレーシアのグレンマリーGCで1月15日から17日にかけて開催される「ユーラシアカップ」で欧州代表チームを率いるダレン・クラークは、キャプテンズピックとしてイアン・ポールターとリー・ウェストウッドを選出した。
このイングランド人コンビの選出により、第2回「ユーラシアカップ」に出場する12人の欧州代表チームが出そろった。なお、2014年に開催された第1回大会は手に汗握る接戦の末、10-10の引き分けに終わっている。
ポールターとウェストウッドは来年1月の「ユーラシアカップ」で大会デビューを飾ることになったわけだが、隔年開催の欧州と米国の対抗戦である「ライダーカップ」に2人合わせて14回出場し、合計36ポイント獲得している豊富な経験が「ユーラシアカップ」でも生かされることになるだろう。
「『ユーラシアカップ』のキャプテンズピックとしてイアン・ポールターとリー・ウェストウッドの選出を発表することに喜びを感じている。1月のマレーシアには若くエキサイティングなチームで向かうわけだが、『ユーラシアカップ』トロフィーのヨーロッパへの奪還を目指すにあたり、イアンとリーの豊富な経験が加われば、強くバランスの取れたチームになるだろう」とクラーク。
「2人合わせて『ライダーカップ』に14回出場しているイアンとリーは、このゲームで最強のマッチプレーヤーであることを証明しており、チームルームでの彼らの存在、そしてその豊富な経験を欧州代表チームの中で分かち合える彼らの能力は、マレーシアで我々にとって非常に重要なものとなる」。
「彼らは『ライダーカップ』やチームゴルフのすべてをその目で見てきたので、私は彼らが 『ユーラシアカップ』のチームに加わってくれたことに喜びを感じている。我々はあのトロフィーを勝ち取るためにグレンマリーへ行くわけだが、イアンとリーはクアラルンプールで大きな役割を果たすことになるだろう」。
あの忘れ難き2012年の「メダイナの奇跡」(ライダーカップ)では4戦4勝を果たすなど、欧州代表では守護神的な存在となっているポールターは、「僕がマッチプレーでプレーすることや、欧州を代表してプレーすることを愛しているのは誰もが知っていることだし、ダレンに『ユーラシアカップ』の代表チーム入りを打診されたとき、返事の決断を下すのは簡単なことだったね」と述べた。
「楽しみにしているよ。1年の幕開けとしてはこの上ないし、コースの内外で僕の経験が役に立てばと思っている。チームメイト、キャプテン、そしてヨーロッパ大陸のためにプレーすると、僕はゴルフをプレーする上で別次元のインテンシティを感じるから、あのビリビリした感触が待ち切れないね」。
一方、1997年の「ライダーカップ」初出場以来、一貫して同大会に欧州代表選手として出場し続けているウェストウッドは、「ライダーカップ」で通算23ポイントを獲得しており、これはサー・ニック・ファルド(通算25ポイント)、ベルンハルト・ランガー(通算24ポイント)、そしてコリン・モンゴメリー(通算23.5ポイント)に次ぐ歴代4位の記録となっている。ウェストウッドは2014年大会で欧州代表に2ポイントをもたらしたことで、それまで通算22.5ポイントで歴代4位につけていたセベ・バレステロスの記録を抜いている。
「ダレンから電話をもらったとき、決断する上であまり考える必要はなかったね。『ライダーカップ』、そして今回は『ユーラシアカップ』になるわけだけど、僕らは選手として欧州を代表してプレーすることをとても誇りに思っているから、ダレンが僕を信頼し、キャプテンズピックの一人として選んでくれたことがすごく嬉しいんだ」とウェストウッド。
「長年にわたり僕はマレーシアでそれなりの成功を収めてきた。僕は『マレーシアオープン』で2回勝っているから、できればその調子を維持し、ダレンやチームを助けて我々の望む結果が手にできればと思っている。僕とポールツ(ポールターの愛称)は間違いなくチームルームに多くの経験をもたらすことができるから、チームにポジティブな影響を与え、『ユーラシアカップ』を制する上で自分たちの役割を果たすことができれば良いね」。
ポールターとウェストウッドの選出により、今回のクラークのチームでプレーする「ライダーカップ」出場経験者は4人となった。昨年のグレンイーグルスで「ライダーカップ」デビューを果たしたフランスのビクトル・デュビッソン、そして2010年大会に出場したイングランドのロス・フィッシャーが今回の代表チーム入りを果たしている。
今回クアラルンプールへ向かう欧州代表チームは、前出のカルテットに加え、スウェーデンのクリストファー・ブロバーグ、マシュー・フィッツパトリック、アンディ・サリバン、ダニー・ウィレット、そしてクリス・ウッドのイングランド人カルテット、デンマークのソレン・ケルドセン、アイルランドのシェーン・ローリー、そしてオーストリアのベルント・ウィスベルガーで形成される。
ジーブ・ミルカ・シン率いるアジア代表チームは、「タイランドゴルフ選手権」終了後の12月15日にメンバーが決定する。