2014年 ISPS HANDA パースインターナショナル

メジャー王者の3人がパースに集結

2014/10/21 10:22

2014年シーズンのヨーロピアンツアーでは限定的でない出場者で競う最後の大会となる今週の「ISPS HANDA パースインターナショナル」では、ジェイソン・ダフナージェフ・オギルビー、そしてチャール・シュワルツェルといった歴代メジャー王者たちが覇を競うことになる。

シーズンの最終章となるファイナルシリーズが1週間後に迫り、「レース・トゥ・ドバイ」がクライマックスを迎えようとするなか、有力選手たちが賞金総額175万AUSドルの第3回大会が開催されるパースのレイクカリーニャップCCへの帰還を飾ることになる。

現在ランキングで16位につけるチャール・シュワルツェルは上位15人に分配されるボーナスプールの獲得を狙える位置につけているわけだが、南アフリカ出身の彼は今月初頭の「アルフレッド・ダンヒル・リンクス選手権」で予選落ちを喫した残念なパフォーマンスからの盛り返しを期待している。

2011年の「マスターズ」王者であるシュワルツェルは、2012年にこの大会のデビューを飾って以来、「ISPS HANDA パースインターナショナル」へは2度目出場となる。

オギルビーにとってストロークプレーのヨーロピアンツアーの大会に出場するのは、2010年の「アルストム・フランスオープン」以来となる。

メルボルン在住で2006年の「全米オープン」王者であるオギルビーは、今年の「バラクーダ選手権」を制し、ここへ来て米PGAツアーの勝者として復活の狼煙を上げた。

更に続けざまに「ドイツバンク選手権」でも2位タイに入ったオギルビーは、このまま好調を持続させ、2009年の「WGCアクセンチュア・マッチプレー選手権」を制して以来となるヨーロピアンツアーでの優勝を果たしたいと願っている。

昨年優勝のジョン・ジンに続いてオギルビーがこの大会を制することができれば、彼はジャロッド・モズリー(1999年のハイネケン・クラシック)、ルーカス・パーソンズ(2000年のグレッグ・ノーマン・ホールデン・インターナショナル)、アーロン・バデリー(2001年のグレッグ・ノーマン・ホールデン・インターナショナル及び2008年のオーストラリア・マスターズ)、クレイグ・パリー(2005年のハイネケン・クラシック)、そしてロッド・パンプリング(2009年のオーストラリア・マスターズ)に次いで、ヨーロピアンツアーで母国優勝を果たした6人目の選手となる。

頸部の負傷により8月初旬の「全米プロゴルフ選手権」からの棄権を余儀なくされたダフナーは、その負傷が回復し、約2ヶ月振りの競技復帰を飾る。

2年前の第1回「ISPS HANDA パースインターナショナル」では、米国のダフナーは同胞のボ・バン・ペルトに次ぐ2位に入っており、これがダフナーにとってのヨーロピアンツアーにおける最高成績となっている。

バン・ペルトの翌年に大会を制覇したジョンは、プレーオフ1ホール目でロス・フィッシャーを破って初優勝を果たしており、彼が1年前に勝ち取ったトロフィーの防衛を果たすことができれば、2年連続で同一大会を制した初の韓国人選手となる。

この他には、今年の米PGAツアーで優勝しているオーストラリアのスティーブン・ボーディッチ、そして先週の「ボルボ世界マッチプレー選手権」では準々決勝で敗退したフランスの「ライダーカップ」スター選手であるビクトル・デュビッソンといってところが出場者の中では目を引く存在となっている。

この「ISPS HANDA パースインターナショナル」終了時点で「レース・トゥ・ドバイ」の上位111名に2015年シーズンのヨーロピアンツアーのシード権が与えられるわけだが、これは現在66位につけるブレンドン・デ・ヨングがアフィリエイト・メンバーであり、トップ110には含まれない為である。

マシュー・ニクソンは現在111位につけており、イングランド人の彼はここ最近、スコットランド、ポルトガル、そして香港と上向いている調子を拠り所にしたいと願っている。

「ISPS HANDA パースインターナショナル」はオーストラリアで開催される唯一のヨーロピアンツアーとPGAオーストラレイジアツアーの共催大会である。

今週の開催地であるレイクカリーニャップCCは、2003年のジョニー・ウォーカー・クラシックで歴史の一大舞台となっており、この時はアーニー・エルスが4日間を「259」でラウンドし、通算29アンダーとパーに対するスコアとしてはヨーロピアンツアー記録となる最少スコアを打ち立てた。

2014年 ISPS HANDA パースインターナショナル