2014年 ポルトガルマスターズ

ポルトガルでのイタリア勢躍進を期すマナッセロとモリナリ

2014/10/08 07:46

記録破りの21歳、マッテオ・マナッセロが「ポルトガル・マスターズ」でイタリア人として初めての優勝を果たすべく、オセアニコ・ビクトリアGCへ向かう。

2013年の「BMW PGA選手権」の覇者であるマナッセロは、開催地が景観の美しいビラモウラのオセアニコ・ビクトリアに戻った10月9日から12日にかけて行われる賞金総額200万ユーロの大会の強豪揃いの出場者リストに自らの名を連ね、欧州ツアー5勝目を狙うことになった。

17歳188日で果たした史上最年少優勝など、欧州ツアーで数々の記録を持つマナッセロ。彼の「ポルトガルマスターズ」における最高成績は2012年の12位タイとなっており、今回はその成績を上回るチャンスを掴むことを楽しみにしている。

「『ポルトガルマスターズ』は1年で最も好きな大会の一つですし、是非トロフィーに自分の名を加えたいですね」とマナッセロ。「あの時期はいつも天気がいいですし、マリーナや良いレストランのあるビラモウラは良いところですからね。ホテルも秀逸ですし、多くの観客や家族連れで賑わうあの場所全体が素晴らしい雰囲気で包まれるんです」。

「2010年以降、欧州ツアーでは毎年勝利を挙げることができていましたが、2014年はまだ優勝できていません。年末までに優勝が果たせればと思っていますし、『ポルトガルマスターズ』でそのチャンスが訪れれば良いですね」。

マナッセロの同胞のフランチェスコ・モリナリも大会への出場が決まっており、彼はオセアニコ・ビクトリアにて2度にわたって栄冠を逃した経験を持っている。モリナリは2009年大会ではイングランドのリー・ウェストウッドに次ぐ2位に入っており、オーストラリアのリチャード・グリーンが優勝した2010年は2位タイで大会を終えているのである。

2度目のニアミスでモリナリは「62」で2ラウンドを回るも、その他の2ラウンドはともに「74」としてしまい、結果的にはそれが勝利をふいにしてしまったわけだが、それでも31歳の彼は自分のゴルフが完全にマッチしていると確信しているコースへの帰還が待ち切れないようだ。

「確かに『ポルトガルマスターズ』には優勝の貸しがあるんだ」と冗談を飛ばした2010年と2012年の「ライダーカップ」出場選手であるモリナリ。「あのコースでは本当にプレーを楽しめるから大会をすごく楽しみにしているんだ。バーディチャンスが沢山あって、すごい好スコアが狙えるんだよ」。

「ポルトガルではゴルフをプレーするのに素晴らしい時期だし、多くの選手が家族を連れて来るので、あの大会は常に良い雰囲気に包まれるんだ」。

2012年の「ライダーカップ」でモリナリのチームメートだったニコラス・コルサーツピーター・ハンソンも今大会に出場する予定となっており、メダイナで欧州代表を勝利へ導いたホセ・マリア・オラサバル、そしてグレンイーグルスで欧州代表を率いて栄冠を勝ち取ったポール・マギンリーも南ポルトガルへと向かう。

これに加え、1年前に卓越した流儀で優勝を飾ったイングランドのデビッド・リンがタイトル防衛に臨むほか、スティーブ・ウェブスター(2007年)、アルバロ・キロス(2008年)、そしてシェーン・ローリー(2012年)といった過去の大会王者たちもこの賞金総額200万ユーロの大会に出場する。

2014年 ポルトガルマスターズ