今週、ツアーの中でも非常に人気の高い開催地であるアルガルベのオセアニコ・ビクトリアGCで開催される第8回「ポルトガル・マスターズ」は、ヨーロピアンツアーのチャンピオンたちが集結する素晴らしいショーケースなる。

少なくとも74人のヨーロピアンツアー優勝経験者が、この木曜から日曜にかけビラモウラで晩夏の陽光を楽しむ中、1年前に見事な冷静さで勝利を手中に収めたイングランドのデビッド・リンがタイトル防衛を目指してプレーすることになる。

＜＜　下に続く　＞＞

その74人のチャンピオンのうち、18人は2014年のヨーロピアンツアーの「レース・トゥ・ドバイ」で勝利の美酒を味わっており、その中には先週の「アルフレッド・ダンヒル・リンクス選手権」を制したオリバー・ウィルソンも含まれ、今週はスティーブ・ウェブスター、アルバロ・キロス、リチャード・グリーン、トム・ルイス、そしてシェーン・ローリーといった過去にこの大会を制した選手も顔を揃え、そうそうたる顔ぶれがリンの手にした王冠を狙っている。

また、風光明媚な南ポルトガルに殺到する行楽客の一群には、4人のメジャー優勝経験者が含まれる。メジャー4勝のパドレイグ・ハリントン、「マスターズ」2勝のホセ・マリア・オラサバル、そしてメジャー2勝のポール・ローリーとダレン・クラークである。

2週間前、グレンイーグルスでポール・マッギンリー率いる欧州代表が大成功を収めた際、副キャプテンを務めたハリントンとオラサバルは一選手という存在に戻ることになる。今週はキャプテンと副キャプテンを務めた3人ともに選手として大会に臨むのである。

アイルランドのハリントンは今大会に出場する中にいる2人のかつての欧州ナンバーワンのうちの1人である。彼は2006年にハリー・バードン・トロフィーを獲得しており、その2年前には同じく今大会に出場するスウェーデンのロバート・カールソンがヨーロピアンツアーで最も由緒ある偉業を達成している。

出場者リストのクオリティを上げるのに貢献しているのはフランチェスコ・モリナリとニコラス・コルサーツの2人で、彼らはローリーと共に「メダイナの奇跡」の一員として「ライダーカップ」が欧州代表の手に渡った状態でスコットランドにやってくることを確定させ、その偉業はその後の「グレンイーグルスの栄光」へと繋がっている。

先週、セントアンドリュースで「アルフレッド・ダンヒル・リンクス選手権」優勝に、あと僅かのところで手が届かなかったイングランドのトミー・フリートウッドとスコットランドのリッチー・ラムジーは、ポルトガルへと移動し、オールドコースで逃した勝利を目指してプレーすることになる。

今週は地元のポルトガル勢も母国を代表してプレーすることになっており、その中には開催コースのメンバーにして地元で人気のリカルド・サントスの他に、ウーゴ・サントス、チアゴ・クルス、ペドロ・フィゲイレドとリカルド・メロ・ゴウベイアに加え、将来を有望視されるアマチュアのジョアン・カルロタとトマス・シウバが含まれる。