今季から米ツアーに挑戦している有村智恵は、2週間後に開催される女子メジャー初戦「クラフトナビスコ選手権」への出場資格を未だ持っていない。昨年の国内女子ツアーで賞金ランキング上位2名に与えられる資格に僅かに届かぬ3位。今週の「キア・クラシック」を終えた時点での世界ランキングで、20位以内に入れば出場が可能だが、現時点では22位。さらに今季の米ツアー賞金ランキングで出場資格を持たない選手の中で上位10人が出場できるが現在は7位で、この資格がもっとも有力なポジションとなっている。

今週の結果次第で、世界ランキング20位以内に食い込むか、賞金ランキングでメジャー出場有資格者をのぞくトップ10以内をキープするか。ぎりぎりの状態で戦うことに「覚悟はできていたので必死ですね（笑）。でも、凄く楽しい。こういう経験をするのも、こういう思いも久しぶりなので新鮮でもある。本当にルーキーの気持ちになれるので、必死に頑張りたい」と力を込める。

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これまで2戦を終えた有村はいずれも決勝ラウンドに進出。「『上位で戦うならこうだ』という決心的なものがついた。ツアーにはまだ慣れていないが、少しずつ感じられてきていることも大きい。過去には何試合も米国の試合に出させて頂いたが、（先週は）ツアールーキーとして、どうしたらいいか自信がないままプレーをしていた。今週は周囲の選手とも顔なじみになったので、少しずつではあるが、慣れてきているのかなと思う」とツアーへの慣れを感じ始めた。

技術的な面では日本と根本的には変わらないと話した上で「得意にしているショットはこっちでも十分戦えると、自分の持ち味はある程度通用するのではと感じた。ただこの小技じゃダメだという部分もあった。日本でも小技の調子がいいときは上位にいけたり、優勝できた。逆に小技の調子が悪い時にどうまとめていくかが、私のゴルフ（笑）小技ですね・・・」と分析。ツアーメンバーとしてのメジャー初出場に向けて、今週は結果を意識した戦いが始まる。