千葉県にある東急セブンハンドレッドクラブで開催されている、国内女子ツアー第27戦「富士通レディース」の最終日。トップからスタートした不動裕理が、追いかけてくる横峯さくらを振り切って、今季5勝目、通算37勝目を飾った。これにより今季の賞金ランクも再び宮里藍を上回りトップに、また通算の獲得賞金も8億円の大台を突破という、価値ある勝利を手にした。

この日、静かな滑り出しを見せた不動は6番までパーが続いた。しかし7番から怒涛の3連続バーディで、一気に2位横峯を突き放した。後半に入って15番から連続ボギーを叩き3打差まで詰め寄られるも、女王の貫禄をしっかりと見せ、通算12アンダーで見事優勝を決めた。

＜＜　下に続く　＞＞

その不動になんとか追いつこうと、果敢なプレイを見せた横峯は、出だしいきなりバーディを奪うと、前半だけで3つスコアを伸ばした。しかし、後半は1バーディ、2ボギーと追い上げは3打足りず、通算9アンダーで単独2位に終わった。しかし横峯はこの2位で、不動、宮里に次ぐ、賞金ランク3位に浮上した。

巻き返しに期待のかかった宮里は、3バーディ、2ボギーとスコアを1つ伸ばすにとどまり、通算2アンダーの12位タイに終わり、賞金ランクトップを不動に譲った。国内女子ツアーの残りは6試合。不動の6年連続賞金女王か、宮里の初女王か、ますます注目が集まる試合が続くこととなる。