タイガーチャージ!予選最下位から5位に急浮上!!
前日までの雨から一転、晴天に恵まれた大会3日目。ムービングデーと呼ばれるこの日、各選手スコアに大きな動きが見られた。最もスコアを伸ばしたのは、6ストローク伸ばした大本命タイガー・ウッズとジェフ・マガートの2人。マガートは上がり3ホールを連続バーディでフィニッシュし、5アンダーまで伸ばし単独首位。そしてタイガーは、予選ラウンドを最下位の43位で通過したが、このチャージで1アンダー5位に急浮上。優勝争いに加わる快進撃だ。
首位に立ったマガートは今年39歳だが、ツアーでは通算2勝しかしていない。しかし1999年にはWGCのマッチプレーで優勝している勝負師。ドライバーで飛距離が出ない分、確実にフェアウェイを捕えたコースマネジメントで8バーディを奪っている。
2打差の単独2位には、第2ラウンドを終えて6アンダーまで伸ばしていたカナダのマイク・ウイア。前半を2バーディ、2ボギーのイーブンで通過したウイアだが、後半はショット、パットと噛み合わず3オーバー。ストレスの溜まるラウンドになってしまった。
2アンダー3位には、2000年の優勝者ビジェイ・シンと、2001年の全米プロで優勝しているデビッド・トムズの2人が並んでいる。メジャーでの優勝経験を考えると、上位2人にとっては怖い存在と言えるだろう。
しかし、最も怖い男がそのすぐ後ろに控えている。6バーディ、ノーボギーの66でラウンドしたタイガーが、史上初の3連覇に向けて首位に4打差まで迫ってきた。タイガーと同じ1アンダーには、マスターズ2勝のホセ・マリア・オラサバルと、フィル・ミケルソンも控えている。マスターズでは、最終日の後半9ホールにドラマが待っていると言われるが、ここまでの7人が優勝争いの中心になりそう。
この3日目は、前日36ホールの予定が18名しかホールアウトできず、ほとんどの選手が第2ラウンド残りホールを消化した。早朝から行われたラウンドで、2人の選手に明暗が分かれた。
大本命タイガーが、4番パー3でボギーを叩き、8番パー5でもボギーを叩いてスコアを落とした。最終の9番でもティショットを右の林に打ち込んでしまい、ボギーを叩くと予選通過が絶望的になるという状況まで追い込まれた。しかし、バンカーから放った3打目をピン横1メートルにピタリとつけパーセーブ。通算5オーバー43位でギリギリ予選を通過したのだ。
一方、3ホールを残して1オーバー暫定9位につけていた谷口徹は、その3ホールで5オーバーを叩いてしまった。最終18番ではダブルボギーでも予選を通過できそうだったが、まさかのトリプルボギー。わずか1打差で予選落ちになってしまった。
その他の日本勢は、丸山茂樹も谷口と同じ6オーバー、伊沢利光は10オーバーで予選落ち。大会前のコメントで、「上り調子」と言っていた片山だけが決勝に進出。第3ラウンドで4オーバーを叩き、6オーバー34位となっている。