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石川遼

遼、痛恨のミスを乗り越えて辛くも予選突破

「アジアパシフィックパナソニックオープン」初日を終えて、2オーバーの54位タイ。2日目は予選カットラインを見据えながらのスタートとなった石川遼は、オープニングショットをフェアウェイ中央に運び、ショットへの不安を感じさせない滑り出し。4番パー3では、ピン左5メートルを沈めてバーディを奪うと、7番パー3では10メートルを超えるロングパットを捻じ込んでバーディ。力強いガッツポーズを見せ、予選突破へ向け安定したプレーを続ける。

前半を1アンダーで折り返した石川だが、初日にティショットを左に大きく曲げてボギーを叩いた12番パー4で、試練が待ち受けていた。「左より右の方が大丈夫だと思った」という意識で打ったティショットは、右へ大きく曲がりOB近くの斜面へ。急なつま先上がりのライから4番アイアンを短く持って打った2打目は引っかかり、左に曲げて痛恨のOB。6オン1パットのトリプルボギーとし、一気に通算4オーバーへ後退してしまう。

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「OBは判断ミス。こんなに痛いミスがあるのかな、ってくらい重くのしかかってきた」と振り返る石川。トリプルボギーとした直後、予選カットラインが再び頭をよぎったという。だが、直後の13番では「今日で一番良いショットだった」という会心のティショットをフェアウェイに運ぶと、2打目を2.5メートルにつけてバーディを奪い返す。その後は何とかパーで耐えしのぎ、通算3オーバーの51位タイで辛くも予選突破を果たした。

ホストプロとして最低限の責務を果たし、「ホッとしました」と胸を撫で下ろす石川。「ガマンと忍耐と、ずっとラウンドをしていた感じ。1日が長く感じました」と話す表情は、心身ともに疲れが滲み出ているように見えた。だが、決勝ラウンドは無心で上位を目指すのみ。同じく、辛くも予選突破を果たした「セガサミーカップ」では、決勝ラウンドで一気に伸ばして10位タイフィニッシュ。「明日は4アンダーを目指してアンダーパーグループに入りたい。そうすれば、まだ(優勝は)分からないと思う」。残り2日間にかける、自身への期待も大きいようだ。

2009年 アジアパシフィックオープンゴルフチャンピオンシップパナソニックオープン



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