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宮里藍が描く挑戦の足跡

藍、2010年開幕は予感どおりの好発進!

2010年のLPGAツアー開幕戦「ホンダPTT LPGAタイランド」初日、米ツアー5年目を迎える宮里藍が、首位と1打差の5アンダー、3位タイの好発進を決めた。

開幕前夜、宮里はペアリングを見て「楽しいラウンドになるなって思いました」と振り返る。この日、宮里と同組になったのは、世界ランクNo.1で昨年のプレーヤー・オブ・ザ・イヤーに輝いたロレーナ・オチョア。普段から仲の良い2人で、宮里が今年の目標に掲げるタイトルを昨年獲得したばかりの選手。「ロレーナのようになるのではなく、自分はどう努力して積み重ねていけば良いかを考えさせてくれた」と、宮里にとっては特別な選手だ。

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2番で12ヤードをチップインバーディ。8番、9番でも連続バーディを奪い、3アンダーで前半を折り返す。ドライバーでは、オチョアと互角の飛距離をマーク。「シーズン始めは飛ぶんですよ」と笑う宮里だが、アイアンも、グリーン上でも、危なげないプレーを続けた。

後半も2つのバーディを積み重ねて迎えた最終18番パー5。宮里の3mのバーディパットはカップに蹴られ、無念の表情を浮かべたが、それはすぐに充実の笑顔に変わった。

「カップに蹴られたのが2回あったけど、2つ外しても5アンダー。凄く良いラウンドが出来ました」。シーズンオフの努力が報われる好スタートに、想定どおりかと聞かれた宮里は、「当たり前とは思わないけど、一つ一つのショットを区切ってコントロールが出来ていた。スコアより過程が良かったです」と、日頃からの取り組み通りのプレーが出来たことを喜んだ。

絶好のスタートを切った2010年。早くも2勝目への期待も高まるが、「今日は5アンダーでトップだと思っていたけど、自分が思ったよりも伸びています。過信しすぎず、自分と向き合って1打1打を積み重ねていきたい」と、強い目線で前を見つめた。

2010年 ホンダPTT LPGAタイランド



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