世界最大規模のユナイテッド航空と契約した宮里美香。「モチベーションは高くなっています」

宮里美香が12日（日）、タイ・パタヤ近郊にあるサイアムCCで16日（木）に開幕する米国女子ツアーの今季第2戦「ホンダLPGAタイランド2012」に出場するため出国。渡航前には成田空港内で会見を行い、ユナイテッド航空とのサポート契約締結を発表した。

今季から2年間、オフィシャル・エアラインとして使用する同航空会社との契約について宮里は「世界最大のユナイテッド航空と契約させていただいて、嬉しく思います。私はプレーでしか恩返しができないので、タイの試合から優勝争いできるようにしたい」と話した。

＜＜　下に続く　＞＞

米ツアーを戦う上で、これまでは大陸間の移動も小さくない問題のひとつだったが「アメリカを拠点としているので、移動も楽になる。準備は整ったので、今年は結果を出さなくてはならない。世界一を目指して頑張ります」と意欲。同社のジェームス・ミュラー太平洋地区副社長は「プロとして活躍するためにアメリカに渡り、自信を持って、すべてをかけた姿勢は彼女の決意の表れ。その態度に感銘を受けました」と語り、全面的なサポートを約束した。

昨季も悲願の米ツアー初勝利こそならなかったものの、メジャー全4戦で3度トップ10入り。平均ストロークは72.70（2009年）、71.54（2010年）、71.17（2011年）と年々向上を続けている。「まずは1勝することが大事だけれど、それ以上に内容も求めて行きたい」と話す。

年末年始は日本で過ごし、1月5日に拠点としている米フロリダ州に戻って、トレーニングと練習に約5週間明け暮れた。スイングの調整から、クラブもウッド、アイアンはミズノ社製に、ウェッジはフォーティーンにスイッチ。心機一転で米本格参戦から4年目のシーズンを戦う。

自身の“今季開幕戦”となる「ホンダLPGAタイランド」については「すごく暑いと思うので、体力勝負になる。グリーンが硬く、ショートゲームが大事になるけれど、初日からスタートダッシュできるようにしたい。早くやりたいという気持ち。試合に出るのが楽しみ」と笑顔を輝かせながら機上の人となった。（千葉県成田市／桂川洋一）