海外ツアーに強い意欲を見せる藤田寛之にとって、今週は負けられない一戦となる

今週開催の「ブリヂストンオープン」と平行して、大きくフォーカスされているトーナメントがある。11月4日（木）から4日間に渡り、中国・上海で開催される世界ゴルフ選手権「HSBCチャンピオンズ」。今週を終えた時点で、賞金ランクトップの選手がその出場資格を手にできるのだ。

現在同ランクトップを走るキム・キョンテ（韓国）は、先週の「日本オープン」を制した資格で出場権を獲得。同ランクトップによる出場権はキョンテを除いた選手に繰り下がり、現状は同ランク2位の藤田寛之と、同3位の石川遼の争いに絞られている。

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藤田と石川との差は約340万円。石川が逆転するには11位以上が最低条件となる中、逃げる藤田は出場への強い意欲を見せている。「メジャーやWGCのような高いステージは、行けるならば何を置いても行きたい。疲れとか調子が何だろうが、行って自分の位置を確かめたい」。

かねてから4大メジャーを含み、海外ツアーへの強いこだわりや意欲を口にしてきた藤田。HSBCに対しても気持ちが昂ぶるのは当然だろう。「遼くんに抜かれる可能性もあるけど、その人を見てプレーしては何の意味もない。ここで優勝争いをするようなプレーができれば、結果はおのずとついてくる」。先週の「日本オープン」を単独2位で終えるなど、一時期の深刻なスランプからは完全に脱出。藤田と石川、この2人の争いも大きな注目を集めそうだ。（編集部：塚田達也）