2007年にアジアンツアーで優勝経験を持つ村上アルテミオが、堂々のトップ通過を決めた（写真提供：アジアンツアー）

タイにあるスプリングフィールドビレッジG&Sで行われているアジアンツアーファイナルQTの最終日、村上アルテミオ（フィリピン）がプレーオフの末にG.ファンデルファルク（オランダ）を破って優勝を飾り、昨年末に失ったツアー出場権を見事に取り戻した。

3日目を終えて3位タイにつけていた村上は、最終日は4バーディ2ボギーの「70」でラウンド。「69」で回ったファンデルファルクと共に18番でのプレーオフに突入した。グリーン周りを池が取り囲むパー5。1ホール目は両者バーディで引き分けると、2ホール目は2人揃って第2打を池に入れてしまう。

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プレーオフで惜しくも優勝を逃したオランダのG.ファンデルファルク（写真提供：アジアンツアー）

「我々の位置からだと、太陽が直接眼に入ってくる角度で、グリーンがどこかさえ分からなかった！本当に難しいショットだった」と村上。打ち直しの4打目でグリーンを捉えた村上に対し、ファンデルファルクは再び池に入れてしまい万事休す。プレーオフ2ホール目で村上に軍配が上がった。

ベトナム人として初のツアーカード獲得を目指したTran Le Duy Nhatは56位タイ、全英オープン2位の実績を持つフランスのジャン・バンデベルデは67位と沈み、出場権獲得はならなかった。

日本人最上位の3位で2010年のアジアンツアーシード権を獲得した今井克宗（写真提供：アジアンツアー）

日本勢では今井克宗（3位タイ）、矢野東（11位タイ）、久保谷健一（18位タイ）、野上貴夫（25位タイ）、清田太一郎、内藤寛太郎（28位タイ）が40位以内に入り、2010年のアジアンツアー出場権を獲得している。

また、今大会をスポンサードしたスポーツオーソリティofタイランドは、アジアンツアーファイナルQTのスポンサードを今後3年間も継続することを発表している。

＜上位の成績＞
1位 275 村上アルテミオ
2位 275 G.ファンデルファルク
3位T 276 M.フォスター、今井克宗
5位T 275 P.コーク、J-h.ヤン、S-S.ハン、T.スライター
11位T 279 矢野東他
18位T 280 久保谷健一他
25位T 282 野上貴夫他
28位T 283 清田太一郎、内藤寛太郎他