2022/06/13日本シャフト特集

ベテランツアー担当が実践するプロ対応の極意

技術、クラブ、ウェア……。ゴルフのこだわりは人それぞれ。そこに様々な楽しみ方が存在するからこそ、幅広い層に愛され続けているのだろう。日本シャフトは完全国内生産でスチール、カーボンの両方を扱うこだわりのシャフトメーカー。新たなシャフトを生み出す開発陣から、それを手にするエンドユーザーまで、同社の周りには“こだわりの人”にあふれている。 ツアー担当の役割と求められる資質 ゴルフクラブや用具メーカーにはツアー担当と呼ばれるスタッフがいる。プロの要望を聞き、よりその選手に合ったものを提供することや、新製品をテストする機会を作り、実戦投入してもらうことが主な役割となる。 日本シャフト営業部の石橋良一也...
2022/07/25日本シャフト特集

変わらない? 開発出身の営業マンが貫く「変化」へのこだわり

技術、クラブ、ウェア……。ゴルフのこだわりは人それぞれ。そこに様々な楽しみ方が存在するからこそ、幅広い層に愛され続けているのだろう。日本シャフトは完全国内生産でスチール、カーボンの両方を扱うこだわりのシャフトメーカー。新たなシャフトを生み出す開発陣から、それを手にするエンドユーザーまで、同社の周りには“こだわりの人”にあふれている。 元球児がウインドサーフィン担当からゴルフ担当に 日本シャフトの営業部次長の柴田仁(敬称略、以下同)は1988年入社。バブル景気と崩壊、OEM(他社メーカーのクラブに提供する製品製造)でのシャフト生産から自社ブランドへの移行など、社会の変化や企業としてのビジネスの...
2022/07/04日本シャフト特集

「ジャンボさんからこだわりを学んだ」稀代のクラブデザイナーが国産を使う理由

技術、クラブ、ウェア……。ゴルフのこだわりは人それぞれ。そこに様々な楽しみ方が存在するからこそ、幅広い層に愛され続けているのだろう。日本シャフトは完全国内生産でスチール、カーボンの両方を扱うこだわりのシャフトメーカー。新たなシャフトを生み出す開発陣から、それを手にするエンドユーザーまで、同社の周りには“こだわりの人”にあふれている。 目指したのは誰も作っていないパター マスダゴルフ主宰の増田雄二(敬称略、以下同)は、日本を代表するクラブデザイナーであり、クラフトマンだ。経歴を知れば、彼がこだわりの男であることはすぐに理解できるだろう。自動車部品のエンジニアだった増田がクラブ制作に興味を持ったの...
2022/12/15日本シャフト特集

ゴルフ中心から解放されたプライベート 一時代を築いたカリー・ウェブのいま

競争の激しいプロゴルフの世界で、長期に渡り最高峰の舞台で活躍し続けるのは並大抵なことではない。技術を磨き、日々のトレーニングで体を作り、食事にも自ら制限を加える。米女子ツアーにおいて、初優勝した1995年から20年間で通算41勝。3度の賞金女王に輝き、メジャー通算7勝の実績を誇るカリー・ウェブは、長くそんな生活を続けてきた。 第一線を退いたことで、ライフスタイルはどのように変わったのか? 女子ゴルフ界のレジェンドが、現在の日常と今後の活動について明かした。 ツアー転戦から離れて変わったこと 現在のウェブがトーナメントでプレーするのは年に数試合。47歳で迎えた米ツアーの2022年シーズンは3...
2022/12/13テーラーメイド特集

米国仕様との違いは? 日本向けにこだわる「グローレ」開発秘話

米国の一部クラブメーカーは、世界で展開するグローバルモデルのほかに日本市場に向けたモデルを送り出している。米国と日本において、ゴルファー個々の体力やスイングのほか、クラブ性能の好みが異なることがその理由だ。 常に最新のテクノロジーを投入し、ゴルフクラブの世界をリードしてきたテーラーメイドも、2012年に日本オリジナルブランドを立ち上げた米クラブメーカーのひとつ。同社日本法人のハードグッズプロダクト・シニアマネージャーを務める柴崎高賜(敬称略、以下同)に誕生の経緯やグローバルモデルとの違いを聞くとともに、シリーズ10年間にわたる進化の系譜をたどる。 日米で好まれるクラブ性能の違い 米国仕様のクラ...
2022/05/23日本シャフト特集

ゴルフ好きスタイリストの「こだわらない」日常と替えないクラブ

<“こだわりの人”に聞くライフスタイル&仕事術> 技術、クラブ、ウェア……。ゴルフのこだわりは人それぞれ。そこに様々な楽しみ方が存在するからこそ、幅広い層に愛され続けているのだろう。日本シャフトは完全国内生産でスチール、カーボンの両方を扱うこだわりのシャフトメーカー。新たなシャフトを生み出す開発陣から、それを手にするエンドユーザーまで、同社の周りには“こだわりの人”にあふれている。 「こだわりを持たない」スタイリストの信条 スタイリストの尾後啓太(敬称略、以下同)は、自らゴルフウェアのデザインを手がけ、販売するほどの大のゴルフ好き。これだけを聞けば、“こだわりの詰まった男”を想像するが、仕事を...
2022/12/05日本シャフト特集

カリー・ウェブが語るクラブのこだわりと日本文化へのリスペクト

メジャー通算7勝、3度の米女子ツアー賞金女王など、カリー・ウェブは女子ゴルフ界のレジェンドと呼ぶにふさわしい実績を残してきた。現在は第一線を退いているものの、47歳で迎えた2022年シーズンは米女子ツアーで3試合に出場し、チーム戦の「ダウグレートレイクスベイ招待」(15位)を含めて2試合で予選通過。長くゴルフファンを魅了するプレーを支えてきたクラブへのこだわりには、日本への特別な思いが秘められている。 契約フリーを貫き続けたクラブ選び 今年7月、ウェブは久々に長年のライバルとのマッチレースを演じた。「全米女子プロシニア選手権」でアニカ・ソレンスタムを4打差で振り切り、シニアツアー初優勝を遂げた...
2022/12/16HONDA特集

ゴルフがもっと楽しくなる? 大手自動車メーカーの描く未来像

近年のクルマ作りにおいて、世界各国のメーカーはさまざまな種類のモデル開発を進めている。時代の流れとともに消費者ニーズは変わり、ライフスタイルや価値観の多様化によってクルマに求められることも変化してきた。それは、ゴルファーのクルマ選びも例外ではないだろう。 そのような状況下で、本田技研工業(ホンダ)が11月17日に発表した新型SUV(スポーツ用多目的車)には、“ゴルファーが自信を持って朝イチのティイングエリアに立てる”という期待が込められているという。それはどのようなモノなのか。同社開発戦略統括部の河口展之(かわぐち・のぶゆき、以下敬称略)チーフエンジニアに聞いた。 変化しつつあるクルマ作りのテ...
2022/12/05テーラーメイド特集

カーボンの可能性を求めて メタルウッド開拓メーカーの次なる挑戦

1979年創業のテーラーメイドはメタルウッドの元祖。ヘッド素材にステンレスを採用した「ピッツバーグパーシモン オリジナルワン」、「ツアープリファード」といった初期の名器たちが、長らく続いたパーシモンの時代に終止符を打った。主流はステンレスからチタンに変化したものの、広い意味では今もメタルウッドの時代が続いている。 そして、真っ先に脱チタンを掲げたのもまたテーラーメイドだった。2022年の最新モデルからドライバーのフェースにカーボンを採用した開発の経緯と、カーボンの可能性を深掘りする。 木製から金属製 そしてカーボンへ 木製のパーシモンから金属製のメタルへ。ドライバーの性能は、ここで大きな飛躍を...
2022/02/01フットジョイ特集

シューズで飛距離を伸ばす!? ゴルファーの要望に応えるNo.1ブランドの気概

道具を使うスポーツであるゴルフにおいて、とかく注目はクラブやボールに集まりがちだが、シューズは同等かそれ以上に重要な役割を担うギアといえる。歩くこと自体に調子の良し悪しは感じなくても、足元の快適性は全ショットに影響し、それこそスイングの再現性や疲労度などプレー内容を左右する。 ゴルフシューズの最適なフィット性にこだわった靴作りで、長きにわたって世界中のゴルファーから高い支持を集めているブランドが「フットジョイ」だ。 ツアー使用率No.1 PGAツアーが統計を取り始めた1945年以降、フットジョイのゴルフシューズは2020-21年シーズンで「ツアー使用率No.1」(約58%)を獲得するまで、実...
2022/04/07フォーティーン特集

ゴルフ界を席巻した強烈スピン 「MT-28」ウェッジが与えた衝撃

ゴルフ界には名器と呼ばれるクラブがある。機能性と造形美、従来の常識を覆す革新性を持ち、それが次なる時代の常識へとつながっていく――。いま手にしているクラブにも隠された系譜があるはず。さかのぼることができたなら、いずれかの名器にたどり着くだろう。 日本からそんな名器を生み出してきたのが、1981年創業のクラブメーカー「フォーティーン」だ。社名の由来でもある「すべてのゴルファーにベストな14本を」という信念が、ゴルフ界の常識を打ち破り続けている。 過渡期にあった単品ウェッジへの挑戦 アイアンセットはPWまで、AWやSWは単品で別のモデルを組み込む。いまではアマチュアにも多く見られるセッティングだが...
2022/05/02日本シャフト特集

シャフト開発の極意は「固定概念を捨てる」こと プライベートでも貫く開発者の信念

<“こだわりの人”に聞くライフスタイル&仕事術> 技術、クラブ、ウェア……。ゴルフのこだわりは人それぞれ。そこに様々な楽しみ方が存在するからこそ、幅広い層に愛され続けているのだろう。日本シャフトは完全国内生産でスチール、カーボンの両方を扱うこだわりのシャフトメーカー。新たなシャフトを生み出す開発陣から、それを手にするエンドユーザーまで、同社の周りには“こだわりの人”にあふれている。 食生活を一変させた固定概念を持たない“こだわり” 「固定概念を持たない」――。仕事でも、プライベートでも、日本シャフトの生産本部開発課主査の藤原甲介(敬称略、以下同)のこだわりはこの言葉に集約される。昨年11月に始...
2022/05/05フォーティーン特集

50インチの試作品もあった長尺ブームの原点「ゲロンディー」

2022年1月からツアーレベルでは長尺ドライバーへの規制が始まり、全長46インチ以下に制限される。シャフトを長くすれば、ヘッドスピードが上がって飛距離が伸びる。安定性が落ちるというデメリットはあったが、スイングとクラブ、双方の進化によってメリットだけを享受できる環境が整ったからこそ、規制の必要が出てきたのだろう。 そんな長尺化の歴史を振り返ると、24年前に発売されたひとつの名器にたどり着く。そこには、常識にとらわれずに理想を追い求める、未知への挑戦があった。 長尺に求めた飛ばしのロマン 昨年5月の「全米プロゴルフ選手権」で、50歳のフィル・ミケルソンがメジャー史上最年長優勝を果たした。手にした...
2022/04/21フォーティーン特集

中空構造と有用性 クラブ史に多大な影響を与えた「HI-858」

昔はユーティリティ(UT)なんてなかった――。こんな言葉を口にするベテランゴルファーもいるだろう。UTは誕生から約30年、一般化してからは20年程度とゴルフの長い歴史においては新しいジャンルのクラブだ。世界のトッププロから一般のアマチュアまで多くのゴルファーがUTを手にするようになる過程では、日本から生まれた名器が大きな影響を与えていた。 ロングアイアンが打てないアマチュア向けの“お助けクラブ”という当初のイメージを一変させたのが、1999年にフォーティーンから誕生した「HI-858」。国内ツアーで、さらには海外メジャーで、この一本の中空クラブが大きく脚光を浴びたのだ。 「あのクラブは何なんだ...
2024/01/19キャロウェイ特集

パラダイム Ai スモーク ドライバーは、本当に芯を外して打っても飛ぶ?

キャロウェイゴルフから2024年の新シリーズ『パラダイム Ai スモーク』が発表された。AIによるフェース設計が大幅にバージョンアップし、たとえミスヒットしてもまっすぐ遠くへ飛ばせるクラブになっているという。果たして、それは本当なのか。ゴルフライターの鶴原弘高さんがクラブ性能を試打検証。アマチュア3人の試打では各ゴルファーの最適モデルを探った。 ■AIがリアルスイングデータを解析してつくられた新フェース キャロウェイがドライバーに初めてAIによるフェース設計を採用したのは、2019年発売の『エピック フラッシュ』。このときはボールスピードの最大化とフェースの堅牢性のみをAIに計算させていたが、...
2021/04/30日本シャフト特集

「そのときのベスト」に込めた開発責任者の矜持

<ゴルフシャフトの“新定番”を生み出す熱きリレー> ゴルフクラブの性能を語る際、ヘッドと同様に重要なのがシャフト。求める弾道やスイングを作る上で、最適なものを使うか使わないかで、全く変わってしまう。そのシャフトを完全国内生産で製造する唯一の総合シャフトメーカーが日本シャフトだ。 1959年に「ばね」の世界トップメーカーであるニッパツのグループ企業として誕生。「N.S.PRO」シリーズなど、世界的にも評価されるヒット商品の数々を世に送り出している。 3つの流儀 南アルプスをのぞむ長野県駒ヶ根市の風光明媚なロケーションに同社の製造拠点のひとつ、駒ヶ根工場がある。そこで開発課長を務める井上明久は入社...
2021/07/26日本シャフト特集

「自社の弱点も正直に伝える」営業担当の接客ポリシー

<ゴルフシャフトの“新定番”を生み出す熱きリレー> ゴルフクラブの性能を語る際、ヘッドと同様に重要なのがシャフト。求める弾道やスイングを作る上で、最適なものを使うか使わないかで、全く変わってしまう。そのシャフトを完全国内生産で製造する唯一の総合シャフトメーカーが日本シャフトだ。 1959年に「ばね」の世界トップメーカーであるニッパツのグループ企業として誕生。「N.S.PRO」シリーズなど、世界的にも評価されるヒット商品の数々を世に送り出している。 「ウッズ生観戦」からギアマニアに シャフトメーカーにとって、最もエンドユーザーに近いところでの営業活動は、全国各地にある「工房」や「問屋」に製品を卸...
2023/12/19ダンロップ特集

モノにも人にも歴史あり ゼクシオは“みやこんじょ”から世界へ

宮崎自動車道「都城」で下りてすぐ、霧島の山々を遠方に望める宮崎県都城市の玄関口ともいえる地に「ダンロップゴルフクラブ」はある。カーボンシャフトの製造、そして特注品を含むダンロップのゴルフクラブの組み立てを担う工場だ。最新のゼクシオやスリクソン、クリーブランドのクラブ、「宮崎」を冠したMiyazakiシャフトなどは、ここ「みやこんじょ」から世界のユーザーの手へと渡っている。 松山英樹や畑岡奈紗ら世界で活躍する選手らのパネルや展示クラブに迎えられる工場の1階。奥へと足を進めるとクラブの組み立てラインがある。整然とした空間に響く機械音。パステルカラーの制服やブルーのエプロン姿の女性従業員の多さも目立...
2024/01/12キャロウェイ特集

キャロウェイのAIフェースはやさしさのためにある

昨今話題のAI(人工知能)技術。その進化はとどまるところを知らない。ゴルフ界でAIをいち早く取り入れたのがキャロウェイゴルフだ。2019年にAIを採用したクラブを発売するなど、いまや業界では突出している。そして2024年、さらに進化したAI設計のクラブを発表した。同社のAIの系譜を追った。 ■AIを前面に 人間の棋士をしのぐレベルとされる将棋AIは有名だが、ゴルフにおいては、AIが人間を助けてくれる。キャロウェイゴルフが世に送り出してきたAI設計クラブのことだ。 2023年ツアー部門でもナンバーワン勝率をマークした『パラダイム』の後継として、2024年の年初に新発表した『パラダイム Aiスモー...
2023/11/29ゴルフプライド特集

肥野竜也のモデル人生はゴルフで出来上がった 目標は「日本ミッドアマ」出場

人気モデルの肥野竜也は「日本ミッドアマチュア選手権」(25歳以上)出場を目指す競技志向のアマチュアゴルファーでもある。ゴルフ関連のメディアやアパレルでモデルを務める姿をよく見かけるが、作り物ではない本気のゴルファーなのだ。ギアへのこだわりも当然持ち合わせているが、中でもこだわるのはグリップ。そのルーツはかつてプロとしてプレーしたテニスの経験にあるという。 ■高校卒業後はテニスで進学するはずが … スタートは遅いけど、どこかで追いつく。肥野のエピソードにはそんな内容の話が多い。テニスを始めたのは高校に入ってから。 「小学校、中学校ではバスケ部だったんですけど、高校では個人競技がやりたいなと思っ...