2024/12/25フジクラ特集

ゴルファーの夢を実現 フジクラが生み出す垣根を越えた「刺激」

ジュニアやアマチュアにプロ、年齢や性別にスキルといった垣根を取り払ったゴルフ大会がある。シャフトメーカーの藤倉コンポジットが主催する「Speeder Challenge(スピーダーチャレンジ)」だ。すべてのゴルファーが参加できる男女混合プロアマ競技として2018年にスタートし、ことしで7回目を迎えた。いったいどんな大会なのか。 ■異色! プロアマ混合の真剣勝負 12月上旬、茨城・イーグルポイントゴルフクラブに幅広いカテゴリーのゴルファーが集まった。全国7カ所で実施された「アマチュアシングル」「プロ・研修生」「ジュニアシングル」「アマチュアダブルス」の4部門の予選を勝ち上がった選手たちだ。 この...
2024/11/26トゥルーテンパー特集

米国発の“やさしさ”融合でイメージを覆す

「ダイナミックゴールド」のスチールシャフトと聞くと、大半のゴルファーならプロや上級者向けのクラブを思い浮かべるのではないだろうか。「硬くて重いスチール」という先入観を持たれがちだが、実は「ダイナミックゴールド 95」、「ダイナミックゴールド 105」といった軽量モデルがあり、これは他社のスチールシャフトと比較しても、しなりを感じやすく、高弾道になりやすい。つまり、一般ユーザーにとっては、やさしいシャフトといえるだろう。 そのダイナミックゴールドを製造するトゥルーテンパーは今年、最新モデルとなるカーボンシャフト「DENALI(ディナリ)」を発売した。このモデルは、タイトリストの最新モデル「GT」...
2024/11/19デサント特集

ザンダー・シャウフェレも驚き バーチャル没入体感のファンイベント舞台裏

世界のトップで活躍するメジャーチャンピオン、ザンダー・シャウフェレが10月末、ウェア契約を結ぶデサントのイベント「Xander Schauffele Fan Event 2024 Presented by DESCENTE」でファンと交流した。ただの催しではない。6カ月以上かけて実現した、リアルとオンラインを融合した企画で、同社としては初の試みだった。最先端技術を駆使した現場に潜入。シャウフェレは何を語ったのか。その舞台裏にも迫った。 グローバルでブランドメッセージを発信 ステージ前には大型LEDビジョン、赤や緑など色彩鮮やかな照明と音楽が会場を包み込み、ライブハウスさながらの雰囲気が気分を高...
2024/11/07本間ゴルフ特集

日本発の世界に誇るゴルフメーカー キーワードは「カスタマイゼーション」/本間ゴルフ・小川典利大社長インタビュー

日本を代表する名門ゴルフメーカー「本間ゴルフ」。同社を率いるのは昨年12月に代表取締役社長兼最高経営責任者に就任した小川典利大さん。複数の大手外資系企業を経て、国内大手アパレルメーカーの社長から転身した“HONMAの顔”。ジュニア時代に酒田工場敷地内の研究センターで腕を磨いた縁がある、GDOレッスンスタジオ「ゴルフテック」の渡部夏生コーチが、小川社長を直撃取材。その野望に迫った。(構成・編集部) ■日本の技術や日本のブランドをもう一度、世界に際立たせたい 山形県の北西部にある本間ゴルフ酒田工場。広大な生産拠点の一角に研究センターがある。奥行き370ヤード、幅60ヤードのゴルフレンジを備え、開発...
2024/11/05トゥルーテンパー特集

初V弾みにバージョンアップ中 阿部未悠のシャフト考

国内女子ツアーでトゥルーテンパーの「スチールファイバー」シャフトを採用する選手が増殖中という。ベテランから若手まで幅広く、優勝経験者もいる。 プロ4年目の今年4月、「富士フイルム・スタジオアリス女子オープン」でツアー初優勝を果たした阿部未悠もその一人。感覚派が多い中、打感や球筋だけでなく数値データもシャフトに求めている。24歳にして、「こだわるところは、こだわりたい」という強い信念がある。 スチールファイバーとの出合い アマチュア時代からプロ1年目まで、アイアンのシャフトはトゥルーテンパーのスチールシャフト「ダイナミックゴールド」を使っていたという阿部。同社の「スチールファイバー」に替えたのは...
2024/11/01三菱ケミカル特集

大里桃子の復活Vを決定づけた変化とこだわり

変えるものと変えないもの――。女子ゴルフ界“黄金世代”の一人、大里桃子が6月の「宮里藍サントリーレディスオープン」で復活のツアー通算3勝目を飾った。 昨年は極度の不振に陥り、プロ転向後、初めてのシード落ちを経験。クラブを替え、球筋を変え、トレーニングを変え……。変化を恐れず、スランプを乗り越えた大里が変わることのない信頼を寄せ続けたのは、ジュニアのころから慣れ親しんだ三菱ケミカルのシャフトだった。 体調不良から始まった小さな違和感 不振のきっかけは一昨年、2022年の夏に遡る。トーナメント欠場には至らない程度の体調不良。試合と試合の間で数日、安静にすることで体調は戻ったが、小さな違和感を覚えた...
2024/10/30デサント特集

日本の素晴らしさとゴルフ愛を実感/ザンダー・シャウフェレ独占コラム

日本の皆さんこんにちは。ザンダー・シャウフェレ(Xander Schauffele)です。 10月、PGAツアーの「ZOZOチャンピオンシップ」で来日しました。 もう言うまでもなく、僕にとっての心の故郷のひとつでもある日本。 今回は大会に出場するため東京に向かう前に、大阪と京都を訪れました。 初めての大阪では道頓堀で食べ歩きにもチャレンジ。大好きなたこ焼きから何から、口にするものすべてが本当においしかった。京都ではお寺や神社に足を運び、温泉にも浸かって日本の文化を堪能しました。 家族や日本に住む祖父母や友人、スポンサーの皆さんも見守ってくれたZOZOチャンピオンシップでは、とにかく良いプレーを...
2024/10/07本間ゴルフ特集

「つくった職人さんの顔が見えるクラブ」酒田工場で世界のHONMAの神髄を見てきた

GDOのレッスンスタジオ「ゴルフテック」でコーチを務める渡部夏生です。山形県酒田市出身。地元で本間ゴルフ酒田工場を知らない人はいません。HONMAのクラブはジュニア時代からいまも愛用しています。敷地内の研究センターで練習させてもらったことも。今回初めて縁のある酒田工場を訪れました。そこで見たのは、まるで芸術品のようなクラブ、それを職人さんの手作業と機械による自動化を融合して一社完結でつくり出している、ものづくりのカッコ良さでした。 ■手作業と自動化の融合ですっきりした工場に 「本間さま」という大地主が豪商として名をはせ、その子孫を創業者にもつ本間ゴルフ。酒田の地元ではよく知られていることです。...
2024/09/25デサント特集

10月「ZOZO」で記憶に残るベストイヤーの締めくくりへ/ザンダー・シャウフェレ独占手記

日本の皆さんこんにちは。ザンダー・シャウフェレ(Xander Schauffele)です。 アトランタでの「ツアー選手権」で2024年のPGAツアー、フェデックスカップが幕を閉じました。 「全米プロゴルフ選手権」と「全英オープン」、2つのメジャータイトルを勝ち取ることができたシーズン。改めて夢のような気持ちです。ゴルファーとしての力への自信を深める素晴らしい経験になりました。 悲願のメジャー初制覇を5月に遂げてから、調子に乗ることなく「プレーすべき試合は、シーズンはまだまだ残っている」と自分に言い聞かせてきました。どの試合にも取り組むべき課題があり、それぞれをまた別の方法で克服しながら勝利を目...
2024/09/12フジクラ特集

クラブにこだわりをもつ青木瀬令奈がその性能に驚いたシャフトとその理由

20代の選手が圧倒的な力を見せつけている今季の国内女子ツアーにあって、青木瀬令奈がその勢力に一矢報いようとしている。プロ14年目の31歳で、2015年に獲得したシード権を守り続けているどころか、21年から3年連続でツアー優勝を遂げている。その青木が秘かに新兵器を準備しているという。藤倉コンポジットの新シャフト「SPEEDER NX VIOLET( バイオレット)」だ。 ■ドライバーのヘッドスピードが40.5m/sに伸びたワケ 青木のクラブセッティングは女子プロの中でも少し変わっている。何しろアイアンが8番と9番しか入っていない。ウッドが1、3、5、7、9番、ユーティリティ(UT)が5~7番、そ...
2024/08/28デサント特集

シャウフェレが実践するトレーニング法と父の教え/独占手記

日本の皆さんこんにちは。ザンダー・シャウフェレ(Xander Schauffele)です。 僕たちPGAツアーのプレーヤーは普段からフィジカルトレーニングに精を出しています。パワーや安定感をアップさせる筋力トレーニングや、可動域を広げ、けがを防止するための柔軟エクササイズ。バランスの取れたプログラムをこなしていくことが重要で、持久力を上げる心血管のコンディショニング、試合中の緊張感に負けず自信をキープするメンタルトレーニングもそのひとつです。 僕は1週間のうちに4回、ジムに行くのが習慣です。今シーズンは上半身の強化、身体の姿勢を整えるトレーニングに集中してきました。よりパワフルで、揺るぎない動...
2024/08/26三菱ケミカル特集

タイガーも唸らせたプロ御用達シャフトの20年

日本ツアーはもとより、海外ツアーでも多くのプロが使用している三菱ケミカルのゴルフシャフト。世界最高峰の舞台PGAツアーでは、これまで何度もシーズン最多勝を獲得し、メジャー大会の舞台でも多くのプレーヤーがそのシャフトを手に戦ってきたのは周知の事実だ。 そんな三菱ケミカルのフラッグシップブランド「ディアマナ」が、2004年の誕生から20年を迎えた。炭素繊維メーカーである同社(当時三菱レイヨン)がカーボンシャフトの原料となるプリプレグ(未硬化状態の樹脂を含ませた繊維シート)の生産を開始したのは1976年で、シャフトの製造をスタートさせたのは翌77年からだった。 初期はゴルフ業界の黒子的な立ち位置 「...
2024/07/25デサント特集

祝!全英制覇 2カ月でメジャー2勝を勝ち取ったメンタリティー/ザンダー・シャウフェレ特別コラム

■デサントとともに今季メジャー2勝 日本の皆さんこんにちは。ザンダー・シャウフェレ(Xander Schauffele)です。 「全英オープン」で優勝することができました。 5月「全米プロゴルフ選手権」から2カ月後に再び訪れた歓喜の時間。1年のうちに、この手にメジャータイトルを2つ得られるなんて夢のような気分です。 1勝目を手にするまで“永遠”にも感じられるような時間を過ごしてきました。2勝目はまた特別な感情がわいて仕方ありません。今回の勝利は紛れもなく、そのメジャー1勝目が助けになりました。ロイヤルトゥルーンのバックナインは、これまで経験してきたあらゆる試合、コースを通じて最も難しいものでし...
2024/06/28ダンロップ特集

使い続けるにはワケがある オーナーたちが語るゼクシオの魅力

2000年の初代から数えて最新作は13代目。発売されるたびに、売り上げランキング上位に入るダンロップの「ゼクシオ」。根強い人気を支えているひとつに、愛用者で構成される会員組織「ゼクシオ オーナーズクラブ」がある。オーナーたちは、なぜ“ゼクシオ沼”にハマったのか。座談会でその魅力を語ってもらった。 ゼクシオとの出合い 最古参は2002年から 「ゼクシオ オーナーズクラブ」は同ブランドのゴルフクラブ購入者を対象にした会員組織で、2014年4月に発足し、現在約1万人の会員がいる。登録したクラブの保証期間の延長サービスほか、様々な特典がある。この日集まったのは男女7人の方々だ。 会員の中で最古参となる...
2024/06/27デサント特集

2大会連続で五輪へ TOKYO・金の思い出/ザンダー・シャウフェレ特別手記

■デサントのウェアで今季も好成績を続けてパリ五輪へ 日本の皆さんこんにちは。ザンダー・シャウフェレ(Xander Schauffele)です。 8月の「パリ五輪」出場が決まりました。 僕たち米国も代表争いが最後まで熾烈でした。国を代表して五輪の舞台でプレーできることは何よりの名誉。パリで戦える機会を得られたこと、そして金メダルを防衛するチャンスを手にできたことに心を躍らせています。 毎年のように、欧州選抜との「ライダーカップ」、世界選抜との「プレジデンツカップ」といった各国の最高峰の選手たちとの対抗戦にも参加していますが、それぞれの試合がユニークで、毎回違った挑戦があります。 ただ、僕にとって...
2024/05/27デサント特集

メジャー初優勝 「最高に、甘くて美しい」/ザンダー・シャウフェレ独占手記

■デサントでメジャー初制覇 日本の皆さんこんにちは。ザンダー・シャウフェレ(Xander Schauffele)です。 たくさんの思いが、まだ胸の中で交錯しています。 「全米プロゴルフ選手権」でメジャー初優勝を飾ることができました。待ちに待ったタイトル。バルハラGCでウィニングパットを決めた瞬間、心の底から興奮しました。 初日からトップを走り続けて、満足感いっぱいの勝利。これまで、メジャーで惜しくも敗れた試合が何度もあり、雪辱できた思いです。ただ僕は、勝った事実以上に、このケンタッキー州での1週間、競争のレーンから外れないよう、ひたすらに自分のできることに集中して、ホールを一つひとつ進め続けら...
2024/04/26デサント特集

新生ウェアでゴルフに集中 シャウフェレが語るマスターズ“ココだけの話”

日本の皆さんこんにちは。ザンダー・シャウフェレ(Xander Schauffele)です。 2024年最初のメジャー、「マスターズ」が終わりました。4日間を戦い抜いた結果は8位。タフなコンディションが続く週で、優勝争いにも少なからず顔を出せたけれど、望んでいたフィニッシュとはいきませんでした。 ショートゲームの出来がこれまで以上に良かった半面、ショットは僕が求めていたレベルにはなかったように思います。オーガスタナショナルGCでスコアを伸ばすべきパー5では、最終日こそバーディを重ねられたけれど、それまでの3日間の苦戦が響きました。 僕にとってマスターズは特別な試合で、ことしも忘れられない瞬間がい...
2024/04/08グラファイトデザイン特集

ウッズにトーマス トッププレーヤーたちがほれ込んだ“赤黒シャフト”

グラファイトデザインの最新シャフト『TOUR(ツアー)AD VF』がPGAツアー、国内男子ツアーで静かに流行りつつある。タイガー・ウッズやジャスティン・トーマスらが使い始めた影響もあってか、同社のプロ担当、通称ツアーレップの高橋雅也(敬称略、以下同)が2月にPGAツアー会場を訪れたところ、興味を持つ選手は少なくなかったという。国内ツアーでも蝉川泰果が昨秋使用、賞金王の中島啓太も今後の投入を予定するなど、VFがツアーを席巻する可能性は大いにある。 ■飛んで曲がらないシャフトとして誕生 「将来的にPGAツアーはもちろん、全世界(のツアー)で戦えるシャフト、ワールドランカーが使うようなシャフトをつく...