2013/03/08PGAコラム

ウッズがストリッカーからパットのレッスン

パットの名手スティーブ・ストリッカーは、今季もツアーにフル参戦する選手ではない。だから、というわけではないのだろうが、タイガー・ウッズは彼をパッティングコーチとしてフルタイムで雇おうか、などと冗談を言っている。 ストリッカーは、ゴルフ界きってのパットの名手だ。ウッズが困ってアドバイスを求めると、これまでも常に適切な助言を与えてきた。 「WGC キャデラック選手権」でも、この光景が見られた。ウッズは45分もの間、ストリッカーからパットの個人指導を受けた。 今のところ、彼のアドバイスは効いているようだ。 「彼の言うことなら何だって聞くさ」と、ウッズは語る。「なんてったって彼は史上最高のパット名人だ...
2013/03/08PGAコラム

タイガー、不調のマキロイを評す

タイガーウッズを筆頭に、世界的な名手が集った世界ゴルフ選手権・キャデラック選手権が幕を開けた。彼らは皆、好調なスタートを切った。ただ一人、ロリー・マキロイを除いては。 トランプ・ドラールで9つのバーディを奪い6アンダー「66」で回ったウッズは、「マスターズ」優勝者のバッバ・ワトソン、元「全米オープン」チャンピオン、グレーム・マクドウェル、セルヒオ・ガルシア、フレドリック・ヤコブソンらと共に、初日の首位グループを形成している。 ワールドゴルフチャンピオンの名が示す通り、1打差グループにはフィル・ミケルソン、スティーブ・ストリッカー、ハンター・メイハンらのビッグネームがひしめいている。 そんな中、...
2013/05/11PGAコラム

後半のバーディラッシュでS.ガルシアが一躍トップへ

セルヒオ・ガルシア(スペイン)は打つパット全てがカップインするかのような波に乗っていた。「ザ・プレーヤーズ選手権」大会2日目の彼は自身が持つTPCソーグラスでのベストスコアに並ぶ「65」で回り、2位のタイガー・ウッズに1打差をつけている。 バックナインでのガルシアはフェアウェイを一度も外すことなくバーディチャンスは全てものにした。そしてフロントナインでは5つの15フィート以上の長さを含め、7ホール連続でパットを決めて、ウッズとの戦いを一歩リードした。 「こんなスタートが切れると言うまでもなく良い気分だよ」と通算「133」の11アンダーとしたガルシア。「すべての事が頭の中でクリアになっていたよ。...
2013/05/01PGAコラム

ビジェイ・シンの禁止薬物問題について、米国ツアーが声明

米国ツアー・アンチドーピング・プログラム(2008年7月施行)は、世界ドーピング防止機構が定めた禁止薬物とその使用について、それらの適用と解釈を標準化したインターナショナル・アンチドーピング・スタンダードに準じている。 2013年1月28日のスポーツイラストレイテッド電子版の記事によると、ビジェイ・シン(フィジー)は、鹿の枝角からできているスプレー式のサプリメントの使用を認めている。その後、シンはこのサプリメントの使用を正式に承認した。このサプリメントは増殖因子が含まれるIGF-1という世界ドーピング防止機構と2011年8月に米国ツアー機構が警告を出した禁止リストに載っている薬物だ。スポーツイ...
2013/05/09PGAコラム

ロリー・マキロイは不調を脱したのか?

ロリー・マキロイ(北アイルランド)が今年を始めからやり直さなければいけないとしたら、恐らくシーズン序盤に、より多くの大会に出場していたことだろう。新しいクラブに慣れ、これまでの人生にはなかったほどの突然の脚光にも慣れておくために。 「練習で良い感触が得られれば、コースに出てもその感触は持続していた」と今週の「ザ・プレーヤーズ選手権」開幕前日に話したマキロイ。 しかし、実際はそうはいかなかったのだ。マキロイは初戦(欧州ツアー・アブダビHSBC選手権)で予選落ちを喫すると、2戦目のマッチプレーでは1回戦負けを喫し、更に3戦目(ザ・ホンダクラシック)ではセカンドラウンドの途中で棄権し、コースを去って...
2013/03/25PGAコラム

ターザンに扮したガルシアが見せた木の上からの見事な脱出劇

セルヒオ・ガルシアはターザンと名を改めた方が良いかもしれない。 オークの木を4.5メートルほどよじ登り、そこからショットを放ってフェアウェイへボールも戻す事に成功したガルシアが、アーノルド・パーマーインビテーショナルの日曜のラウンドのハイライトを飾った。 パー5の6番ホールで9打叩くなど、この日のガルシアは10番のティショットを木へ打ち込むまでに、ベイヒルにて既に荒れた一日を送っていた。逸れたティショットは木にはまり込むに留まらず、二本の大きな枝の根元に収まってしまった。 カートパスに立って木を見上げたガルシアは、木に飛びつくと、そのままよじ登りを始めた。 彼と一緒にラウンドしていたウィリアム...
2013/03/31PGAコラム

ブラッドリー、激戦の優勝争いに加わる

キーガン・ブラッドリーが、ようやくパットを何回か決めた。あと数回、決めることができれば結果はついてくる。 細身の2011年「全米プロゴルフ選手権」チャンピオン、ブラッドリーは土曜の3日目に「67」を記録。自身4度目のツアータイトルを視野に収めて最終ラウンドへと進む。 「シェル・ヒューストンオープン」の初日、2日目ともに「70」で回ったブラッドリーだったが、3日目はパッティングの感覚を取り戻すと、激戦必至の上位争いに食い込んだ。 「グリーンは速く、芝もあまりなかった」とブラッドリー。「でも、グリーンの近くにつければ、ずいぶん楽になる」と語る。ブラッドリーは18番のティショットでは難局に直面したが...
2013/03/28PGAコラム

選手たちを待ち構えるレッドストーンのシェル・ヒューストンオープン

土手は春仕様に刈り込まれた。高速グリーンは難度が高く、ティからグリーンまでのフェアウェイは、クロスハッチ模様ではなくマスターズ仕様に姿を変えた。心をそそられるようなピンポジションは、池と陸のギリギリの際に切られていることもよくある。 コースをべた褒めするレビュー記事が、次々と紹介される。 ここは一点の曇りもない、完璧なコース。メジャー大会が開催されるコース中でもベストのコースとの評判が高い。 いやいや、マグノリアレーン(マスターズが開催されるオーガスタナショナルGC)について話をしているのではない。7年間で初めて、すぐ目の前のことを話しているのではない。それ以上のことを話しているのだ。 ウィル...
2013/03/24PGAコラム

決着の時を迎えるウッズとファウラー

フロリダ州のベイヒルクラブ&ロッジで開催中のアーノルド・パーマーインビテーショナル。最終日を目前に控えたリッキー・ファウラーは、少し特別なモチベーションを抱いている。 「メモリアル(ザ・メモリアルトーナメント)以来だ。少し借りが返せたらいいのだけれど」ファウラーは言う。 それもそのはずだ。とはいえ、ファウラーがその願いを叶えるには慎重にならなければならない。 昨年の夏、ファウラーとタイガーは、ザ・メモリアルトーナメントの最終日にペアを組んだ。 その日のスコアは、ファウラーが「84」、タイガーが「67」。タイガーは17打差でファウラーを打ちのめし、優勝を飾った。 ベイヒルでの大会3日目、今回はフ...
2013/02/25PGAコラム

WGCアクセンチュアマッチプレー選手権 決勝戦、3位決定戦レビュー

M.クーチャー 圧倒的な勝率で名実ともにマッチプレー王者に ちょうど1年前の「アクセンチュアマッチプレー選手権」の準々決勝でハンター・メイハンはマット・クーチャーに勝利した。そして迎えたこのリッツカールトンGCでの日曜日。何の因果か、ふたりは再び対戦することとなった。今度の舞台は決勝戦。そして今年は、クーチャーが前回大会覇者のメイハンを2&1で破り、嬉しいタイトルを手中に収めた。 これでクーチャーは、この大会における直近3年の成績は16試合中14勝、キャリア通算では15勝3敗という圧倒的なものにした。一方で敗れたメイハンも、昨年からの連勝が途切れ12試合ぶりの負けを喫したものの、キャリア総合成...
2013/02/24PGAコラム

WGCアクセンチュアマッチプレー選手権 準々決勝レビュー

昨年王者のH.メイハンがW.シンプソンを破る ハンター・メイハンは土曜日の午後、今週のマッチプレーではじめて18ホールをプレーした。そして、昨年の全米オープン王者ウェブ・シンプソンを1アップ差で下した。 実はメイハンが、マッチプレーで18ホールをラウンドしたのは、昨年大会の初日までさかのぼる。そこから彼は、優勝までの道のりを歩みはじめたのだ。 メイハンとシンプソンは、互いに好調だった。5番でメイハンが17フィートのバーディパットを決めて先制するまでの最初の4ホールは、両者譲らず引き分けが続いていた。シンプソンは8番(パー5)でバーディを奪い、ゲームをタイに戻したが、メイハンが10番で26フィー...
2013/02/23PGAコラム

WGCアクセンチュアマッチプレー選手権3日目 レビュー

ランキング上位10選手のうち、3回戦に進出したのはたったのひとり・・・ そして最後に残ったのは、ひとりだけとなった。 世界ゴルフ選手権のアクセンチュアマッチプレー選手権。ロリー・マキロイ(アイルランド)とタイガー・ウッズが大会から姿を消した翌日の金曜日、更にトップシード選手たちが帰路へ向かうまさかの展開が続いている。ランキング上位10人のシード選手のうちでは、マスターズ優勝経験のあるバッバ・ワトソンだけが、2回戦を終えて唯一の勝ち残り選手となってしまった。 そしてそのワトソンさえも、一筋縄にはいかなかったのだ。 第8シードのワトソンは、これを決めればジム・フューリックに勝てる、という5フィート...
2013/02/22PGAコラム

アクセンチュアマッチプレー選手権2日目 レビュー

波乱・・・3度の大会制覇を遂げたタイガー・ウッズが初戦敗退 世界ゴルフ選手権「WGCアクセンチュアマッチプレー選手権」から、雪が消え去った。そしてロリー・マキロイとタイガー・ウッズもまた、姿を消してしまったのだ。 ドーブマウンテンは、既におかしなことになっていたのだが、そこにはびっくりするような結末があった。シェーン・ローリー(アイルランド)が18番ホールで4フィートのパーパットを決めて、マキロイを倒したのだ。波乱の起きやすいこの大会のオープニングラウンドで、いきなりの番狂わせが起こった。第1シードの選手が第1ラウンドで姿を消してしまったのは、この4年間で3回目のことだ。 そしてその後、チャー...
2013/02/13PGAコラム

フェデックスカップスポットライト:フィル・ミケルソンの巻

ノーザントラストオープンで、優勝と準優勝をそれぞれ2度ずつ記録しているフィル・ミケルソン。今週、ツアー通算42勝目を狙ってリビエラCCに戻ってくる。 今シーズンはウェイストマネジメント フェニックスオープンでも優勝。特に初日の「60」という抜きん出たスコアは「59」、「58」という大記録に手が届こうかという程の素晴らしい出来だった。しかしそれ以外の3日は上位25位に食い込むことのない、平凡なスコアだった。ミケルソンは今週のノーザントラストオープン参加で、米国ツアー5週連続のラウンドとなる。 疲労はあるものの、今大会のクラシックなコースはいい経験になるだろう。ミケルソンは2008年と09年に優勝...
2013/02/17PGAコラム

ノーザントラストオープン3日目 レビュー

ビル・ハースにとって、リビエラCCは、特に思い入れの深い場所ではないそうだ。 土曜日のリビエラCCは暖かく、空気は澄んでいた。ハースは、もっとも簡単とされるサービスホールの1番(パー5)でバーディを取り損ねてしまった。しかし混戦模様を呈していた上位グループの中で、彼は安定したアイアンショットを武器に前半だけで3つのバーディを稼いだ。 ハースは9番で、およそ30フィートのロングパットを沈めバーディを奪った。続く10番(パー4)は、60フィートのチップショットを巧みにコントロールしてイーグル。さらに11番では、バンカーからのナイスリカバーで、ショットミスを好機に変えるバーディ。勢いに乗るハースは、...
2013/02/16PGAコラム

ノーザントラストオープン2日目 レビュー

過去1年以上で最高位フィニッシュとなった先週に続き、ヤコブソン(スウェーデン)の勢いが止まらない。「ノーザントラストオープン」2日目、リビエラCCで最も難度の高い2つのホールでバーディを奪ったヤコブセンは6アンダーの「65」で回り、ベ・サンムン(韓国)と共にトップで週末を迎える。 スウェーデン出身のヤコブソンは、ティショットからアイアンに至るまで、すべてて素晴らしいゴルフを見せ、格式高いリビエラCCを攻略した。運も味方につけた。9番ホール、グリーンエッジからの55フィートをパターで沈め、ラッキーなバーディを奪った。「あれは今日一番のボーナスだったね」とヤコブソンは振り返る。 べ・サンムン(韓国...
2013/06/16PGAコラム

アマチュアのキム、歴史に名を刻むチャンス

マイケル・キムは15番のグリーンに立っていた。徐々に夕方の気配を帯びてきた空がメリオンGCを覆う中、キムはバーディパットを待っていた。リーダーボードを見上げた彼が、微笑んだ。 「僕がリーダーボードを何度も見ていたのは、自分の順位を確認する為ではありません。自分の名前がミケルソン、ドナルド、シュワルツェルらと並んでいるのが嬉しかったからです」と、カリフォルニア大学三年に在籍中の20歳のキムは眼を見開いて語った。「ただただ素晴らしい気分でした」。やがてバーディパットを決めた彼は、第113回の全米オープンでトップと2打差の3位タイに浮上した。 キムはジム・シモンズの名前さえ聞いた事がなかった。 ウェ...
2013/04/19PGAコラム

14歳のグァン、チューリッヒクラシック出場へ

若干14歳にして「マスターズ」予選通過の快挙を達成した中国出身のグァン・ティンランが、4月25~28日にニューオーリンズで行われる「チューリッヒクラシック」にスポンサー招待枠で出場することが決まった。 昨年の夏、ニューオーリンズにある家族の友達宅でひと月を過ごしたグァンは、「全米オープン」予選会に向けた練習を行った。またレイクウッドゴルフクラブのジュニアゴルフプログラムも受講していた。 「チューリッヒクラシックで、あの地に戻れるのは素晴らしいことです」と、グァンは木曜日の電話会見で話した。「この大会には本当に参加したかったのです」。 「Fore! Kids基金」CEOのスティーブ・ワーティーは...
2022/07/19PGAツアーオリジナル

新作ドライバーでメジャー初制覇 キャメロン・スミスの聖地攻略ギア

◇メジャー第4戦◇全英オープン 最終日(17日)◇セントアンドリュース オールドコース(スコットランド)◇7297yd(パー72) キャメロン・スミス(オーストラリア)が最終日に4打差をひっくり返し、セントアンドリュースでの「全英オープン」でメジャー初優勝を飾った。クラレットジャグ獲得に導いたギアは以下の通り。 ドライバー:タイトリスト TSR3(ロフト10.75度/10度のヘッドを調整) シャフト:藤倉コンポジット VENTUS TR BLUE(重さ60g台、硬さX) フェアウェイウッド:タイトリスト TSi2(15.75度/15度を調整) アイアン:ミズノ ミズノプロ フライハイ 202...