若干14歳にして「マスターズ」予選通過の快挙を達成した中国出身のグァン・ティンランが、4月25～28日にニューオーリンズで行われる「チューリッヒクラシック」にスポンサー招待枠で出場することが決まった。

昨年の夏、ニューオーリンズにある家族の友達宅でひと月を過ごしたグァンは、「全米オープン」予選会に向けた練習を行った。またレイクウッドゴルフクラブのジュニアゴルフプログラムも受講していた。

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「チューリッヒクラシックで、あの地に戻れるのは素晴らしいことです」と、グァンは木曜日の電話会見で話した。「この大会には本当に参加したかったのです」。

「Fore! Kids基金」CEOのスティーブ・ワーティーは今週早々、グァンの参加を表明した。

「チューリッヒクラシックの主催をホストする「Fore! Kids基金」は、若年層のために尽力しています」と、ワーティーは話した。「彼の活躍は、全世界中の何百万人もの若いゴルファーやゴルフファンにとっての活力です」。

グァンは「マスターズ」の最年少出場記録を更新しただけでなく、その若さで予選を通過し、史上6人目となる予選を通過したアマチュアゴルファーの仲間入りを果たした。その結果、彼はローアマのシルバーカップを受賞し、優勝したアダム・スコット（オーストラリア）と一緒にバトラーキャビンでのセレモニーに参加する栄誉を得た。

グァンは昨年11月、タイで行われた第4回「アジアパシフィックアマチュア選手権」で優勝して「マスターズ」への出場権を獲得した。その大会でも彼は最年少の選手だった。4日間トータルで15アンダーを記録し、2位に1打差をつけての優勝だった。

中学2年生はオーガスタでの自らのプレーに満足しているという。「マスターズでプレーできたことは本当に素晴らしい経験でした」。と語った。

ニューオーリンズで開催される「チューリッヒクラシック」の大会スポンサーを務めるチューリッヒインシュランスグループは、2009年に始まった「アジアパシフィックアマチュア選手権」の協賛パートナーでもある。

「マスターズ大会やR&A大会のパートナーであることは我々の誇りです。アジアパシフィックアマチュア選手権のスポンサーを通じて、アジアを含む全世界のゴルフ競技の普及に尽力しております」。と、チューリッヒCEOは語った。

「昨年11月のタイでのグァンの優勝や、オーガスタナショナルでの彼の歴史的快挙は、実に素晴らしい出来事だった。我々は彼が今大会に出場してくれることに大変エキサイティングな気持ちです」。

4年前にはじまった「アジアパシフィックアマチュア選手権」は、「マスターズ」やR&A大会の後援大会としてだけでなく、優勝者にはその年最初のメジャー大会への出場権や、「全英オープン」国際最終予選会への出場が約束されている。大会はまだ4年の歴史しかないが、グァンの活躍は、2010～11年に大会を連覇し、2011年の「マスターズ」ではローアマチュアを獲得した松山英樹に引けを取らない素晴らしい成績となった。

「マスターズ」で2度の優勝を誇るベン・クレンショーは、大会2日目を終えた時、グァンのプレーについてこう解説した。「彼は自分自身をよく知っている。彼は自信に満ちていて、その思考は決して慌てることがない。とても辛抱強い選手で、大変驚いているよ。（グァンは）4大メジャーのひとつのとてもデリケートなピッチ上で、素晴らしいプレーを続けているね」。