2013年 ジョーダン・スピースが10代で優勝 82年ぶりの快挙 新星ジョーダン・スピースが「ジョンディアクラシック」でザック・ジョンソン、デービッド・ハーン（カナダ）との5ホールのプレーオフを制してツアー初優勝を挙げた。首位と6打差で出た最終ラウンドは快調にスコアを伸ばし、最終18番でバンカーから直接カップインしてトップに並んだ。 当時19歳11カ月17日で歴代4番目の年少優勝記録。10代によるツアー優勝は1931年の「サンタモニカオープン」でラルフ・ガルダールが達成して以来、82年ぶりの快挙だった。 スピースは15年「マスターズ」で初の海外メジャー優勝。同年の「全米オープン」も制した。17...

2018年 キム・セヨン記録更新31アンダーでV 韓国のキム・セヨンが「ソーンベリークリークLPGAクラシック」で、米女子ツアーの最多アンダーパー記録を4打更新する通算31アンダーをマークして優勝した。後続に9打差をつける圧勝だった。 それまでの記録は、キム自身が2016年「JTBCファウンダーズカップ」で、アニカ・ソレンスタムが01年「スタンダードレジスター ピン」で記録した27アンダーだった。 男女を通じた世界記録は2009年のアジアンツアー「SAILオープン」でチャプチャイ・ニラトが記録した通算32アンダーだ。...

2019年 ウルフが劇的イーグルで初優勝 「3Mオープン」でマシュー・ウルフがプロ3戦目にして初優勝を果たした。1打ビハインドで迎えた最終ホールでグリーンエッジからの8ydイーグルパットをカップにねじ込んで逆転した。 「パットを打つ前は緊張して少し震えたけど、数回深呼吸をしたら落ち着いた。こういう瞬間のために生きているのだと、これまで何回も言われてきた。30cmくらい手前で入ると分かったので目をそらしたけど、いままでで一番興奮した瞬間だった」 ウルフは19年「全米大学選手権」の個人戦を制しており、同じ年にPGAツアーとあわせて優勝したのはベン・クレンショー、タイガー・ウッズに続き史上3人目。2...

2016年 葭葉ルミが逆転で初優勝 「ニッポンハムレディスクラシック」で葭葉ルミがツアー初優勝を飾った。2012年のプロ転向から5年目で頂点に立った。 「無理に攻めない。普段のプレーをすればいい」と1打差の4位から出ると、3バーディ「69」でプレー。森田遥と首位で並んで迎えた17番では3mのバーディパットを沈め、通算8アンダーで逆転した。...

2017年 室田淳シニアツアー最多記録となる18勝目 室田淳がツアー通算18勝目を挙げ、金井清一の持つツアー最多勝利数を19年ぶりに更新した。「～シニアを元気に～ KYORAKU MORE SURPRISE CUP 2017」最終日、首位と2打差の3位から出て8バーディ、ボギーなしの「64」をマークし、通算17アンダーとスコアを伸ばしての逆転優勝だった。 「記録だからうれしい。大きなケガがなくやれている証拠。シニアは技術より体が大事」と、“鉄人”が健在であることを示した。...

2014年 カブレラがメジャー以外で米ツアー初勝利 「ザ・グリーンブライアークラシック」で当時44歳のアンヘル・カブレラ（アルゼンチン）が通算16アンダーで優勝を果たした。12番までに5つのバーディを積み重ね、13番では残り178ydの第2打を直接カップインさせるイーグル。2位を2打差で振り切った。 2007年「全米オープン」、09年「マスターズ」と過去2度、メジャーチャンピオンになっていたが、メジャー以外の米ツアーを制するのは初めてだった。...

1975年 トム・ワトソン全英デビュー戦初優勝 90ホール決着 スコットランド東部のカーヌスティで開催された「全英オープン」。トム・ワトソンがジャック・ニュートン（オーストラリア）との18ホールのプレーオフを制して大会初出場でメジャー初優勝を遂げた。 当時25歳のワトソンは正規の最終ラウンド18番で長いバーディパットを沈めてニュートンに並び決着は翌日へ。雨の中のプレーオフはともに1アンダーで迎えた最終18番（パー4）で、ワトソンがパーを確実にすると、ニュートンはバンカーからの第3打を寄せ切れず、5mのパーパットはカップ左へとわずかに外れた。名勝負を演じた2人に観客からは惜しみない拍手が送られた...

2010年 不動裕理が通算48勝目 日本女子ツアー通算50勝を誇る不動裕理。この年の5月に2008年以来の優勝を果たすと、7月「明治チョコレートカップ」で2勝目を挙げ、通算48勝目を記録した。単独首位で出た最終日（11日）、一時は韓国のイ・ジウに逆転を許し、決着は並んで迎えた最終18番ホールへ。7mのバーディパットを決めての劇的優勝だった。 「あんな勝ち方をしたことないので、興奮しています。冷静に平常心でプレーすることができたのでよかった」。復活を遂げた元賞金女王はこの優勝で2006年以来の賞金ランキングトップに立ち、同年は最終的にランク7位で終えた。...

2012年 タイガー・ウッズ74勝目 ニクラス抜く勝利数2位に タイガー・ウッズが「AT&Tナショナル」を制しツアー通算74勝目を挙げた。首位と1打差の2位からスタートし3バーディ、1ボギーの「69」（パー71）でプレーし、2位に2打差をつける逆転優勝。36歳にして同73勝で並んでいたジャック・ニクラスを抜き、単独2位に上がった。 ウッズは同年3勝、翌13年も5勝をマークしたが、その後4度の腰の手術などで長期離脱を強いられた。17-18シーズン最終戦「ツアー選手権byコカ・コーラ」で復活優勝を遂げると、翌19年の「マスターズ」を制覇。同年日本で初開催となった米ツアー「ZOZOチャンピオンシップ...

2013年 堀奈津佳が72ホールの最少ストローク記録 堀奈津佳が「アース・モンダミンカップ」で当時の72ホールのツアー最少ストローク記録を樹立し、2位に8打差をつけ圧勝した。4日間60台を並べ、合計「267」で通算21アンダー。「（記録は）意識していました。何か記録を出したいと思っていたので、チャンスだと感じていました」と堂々とプレーし、同組で前年賞金女王の全美貞（韓国）を引き離した。 現在の最少ストローク記録は2016年「大王製紙エリエールレディス」でテレサ・ルー（台湾）がマークした「264」（通算24アンダー）となっている。...

2006年 アニカ最後のメジャーV 「全米女子」90ホール決戦制す 米ツアー通算72勝を誇るアニカ・ソレンスタム（スウェーデン）。最後のメジャー優勝を果たしたのがロードアイランド州ニューポートCCで開催された「全米女子オープン」だ。最終ラウンドの終盤17番（パー3）でボギーをたたき、パット・ハーストと通算イーブンパーで並び、翌月曜日の18ホールのプレーオフに突入した。 プレーオフは1番（パー5）からバーディを奪い、ボギーとしたハーストに2打差をつけた。その後も着実にリードを広げ、1アンダーでホールアウトし4打差で完勝。90ホールに及ぶ激戦を制し、メジャー通算10勝目を挙げた。...

2017年 ダニエル・カン ツアー初優勝をメジャーで飾る ダニエル・カンがイリノイ州オリンピアフィールズCCで開催された「KPMG女子PGA選手権」を制しツアー初優勝を海外メジャーで飾った。首位タイから6バーディ、3ボギーの「68」（パー71）。最終18番（パー5）は2オンからバーディで締めて1打差で勝ち切った。 2010年から「全米女子アマチュア選手権」2連覇を果たすなどアマチュア時代から期待された逸材。13年にアマ時代にキャディを務めた父がガンで他界した。「最後のパットのとき、全米アマのときの父の言葉を思い出した」と初優勝の喜びを天国の父と分かち合った。...

2016年 マキロイが6打差逆転V ロリー・マキロイ（北アイルランド）が「ドイツバンク選手権」で鮮やかな逆転劇を見せた。首位に6打差の9アンダー7位タイから出ると、7番（パー5）からの3連続を含む7バーディ（1ボギー）の「65」をマーク。通算15アンダーとして優勝した。 初日には前半11番でボギー、続く12番ではネイティブエリアに2度打ち込みトリプルボギー。3ホールを終えた段階で4オーバーと後退したところから懸命に巻き返した。その後4バーディを奪ってイーブンパー「71」でまとめると、2日目「67」、3日目「66」をマークして急浮上。「信じられないような試合だった。物事がこんなに瞬時に変わるなん...

2018年 畑岡奈紗が米ツアー初優勝 「ウォルマート NW アーカンソー選手権」で首位タイから出た畑岡奈紗が「63」でプレー。通算21アンダーで米ツアー初優勝をあげた。ウィニングパットを沈めると右手で小さくガッツポーズを見せた。 米ツアー参戦2年目の出場33試合目で頂点に立ち、「まだ夢の中にいるような感じ。3日間大会で日本人に向いているコースだと思っていた」。19歳162日の米ツアー優勝は宮里美香の22歳10カ月を抜く日本勢最年少記録だった。...

2013年 ケン・デュークが史上2番目の年長初V 「トラベラーズ選手権」で44歳のケン・デュークがクリス・ストラウドとのプレーオフを制し、プロ転向から19年目にして待望のツアー初勝利を飾った。 「これまでも優勝に近づいた瞬間はたくさんあったが、ようやく手に入れた」。1994年にプロ入りし、この大会が米ツアー通算187戦目だった。1970年以降では、95年「デポジットギャランティゴルフクラシック」を47歳で制したエド・ドハティに次ぐ2番目の年長記録での初優勝となっている。...

1960年 アーノルド・パーマー「全米オープン」初制覇 コロラド州のチェリーヒルズカントリークラブで開催された「全米オープン」最終日。アーノルド・パーマーが7打差を逆転するドラマチックな勝ち方で大会初優勝を遂げた。同年「マスターズ」に続くメジャー3勝目（生涯同7勝）。 3日目を終えパーマーはトップ10圏外だった。首位マイク・ソーチャックを追った最終ラウンドは出だし7ホールで6バーディと怒涛の快進撃を見せた。アンダーパーで回る選手が少ない中、「65」（パー71）でプレーし通算4アンダーで逆転した。2打差の2位には当時アマチュアのジャック・ニクラスが入った。...

2018年 前代未聞の事件から一夜明けたミケルソン 「全米オープン」最終日。フィル・ミケルソンが13番ホールに登場、パットを沈めてバンザイすると、お祭り好きなニューヨークのファンたちは大いに盛り上がった。前代未聞の事件は前日の大会3日目。同ホールでコースセッティングへ非難のパフォーマンスのため、パットを外した直後にまだ動いている球を打ち返した。2罰打を受けたが「ルールは理解している」と故意のルール違反に批判が殺到していた。 なお、大会後に米メディアの取材に対し「自分の行動を恥じて失望している」と謝罪した。...

2010年 薗田峻輔がツアー初優勝 「～全英への道～ミズノオープンよみうりクラシック」で薗田峻輔が初優勝をあげた。1番でバーディを奪うと2番パー5でもイーグルを奪い順調にスコアを伸ばした。一時は谷口徹に1打差まで迫られたが、後半に入り4バーディ、1ボギーとスコアを伸ばして振り切った。 プロ転向後5試合目で優勝を果たした20歳。目標だった海外メジャー「全英オープン」の出場権も獲得したが、同大会は通算8オーバー128位で予選落ちに終わった。...

2011年 ヤコブソンが米ツアー初優勝 「トラベラーズ選手権」でフレディ・ヤコブソン（スウェーデン）が通算20アンダーで米ツアー初優勝。2位に1打差の首位からスタートすると、前半に3バーディ。10番のボギーにもリズムを崩すことなく12番、14番とバーディ奪取。最後まで1度もフェアウェイを外すことなく36歳で栄冠を手にした。 10歳の時は有望なアイスホッケー選手だったが、卓球でもスウェーデンのTOP30にランクインするなどスポーツ万能。04年から米ツアーに本格参戦し、8年越しで初優勝を決めた。...

2017年 スピースが劇的バーディで10勝目 「トラベラーズ選手権」でジョーダン・スピースが節目となる米ツアー10勝目。通算12アンダーで並んだダニエル・バーガーとのプレーオフを制した。 18番で行われたプレーオフ1ホール目ではティショットを左の木に当て、ボールはフェアウェイに戻ってきたものの227ydの距離が残った。2打目はグリーン手前のバンカーに入れてしまったが、フワリと上げた3打目はそのままカップに吸い込まれる劇的バーディ。ギャラリーの大歓声に包まれながら、優勝を手にした。当時23歳。24歳未満での2桁勝利到達はタイガー・ウッズ以来の快挙だった。...