2000/04/10マスターズ

デュバル、エルスも及ばず V.シンがねじ伏せて2つ目のメジャーを制覇。

スタート時点でのアドバンテージは3。決して大きな数字ではない。ビジェイ・シンが途中で崩れ、デュバルが抜き去る、エルスがするすると上がる、あるいはタイガーの猛チャージでもつれる・・そんな展開になっても不思議ではない最終日だった。 実際、タイガー・ウッズはまたもや快進撃を開始した。アウトを終わって4アンダー。バーディもイーグルも計算できるインで更に伸ばすことは十分可能なはずだったが、しかし10番11番と惜しいところで入らない。勝負所の13番では果敢にドライバーで攻めた。15番も攻めた。しかし積極的なプレーが大きく報われることなく、5バーディ、2ボギーの69。通常なら立派な数字だが、追い込むべき立場...
2000/04/09マスターズ

荒天、強風、サスペンデット 猛追タイガーはV.シンに追いつけるか・・。

こんなに荒れたオーガスタナショナルも珍しい。雷雨による2時間の中断はまだしも、その後の風がすごかった。木々の梢は折れんばかりにしなり、太い松の樹も大きく揺れた。千切れた葉や花が飛び、グリーン上を吹き飛んだ。 荒れる寸前にホールアウトできたのがタイガー・ウッズのラッキーだったのかもしない。完全絶望と見られた3オーバーからのスタートだったが、別人のような歯切れよいゴルフを展開した。6バーディ、2ボギー。圧巻は7番8番9番10番の4連続バーディだ。初めてウッズが拳を突き上げた。ホールアウトの1アンダーはささやかな一歩のように見えたが、しかし後続組が次々とスコアを落としていったため、待っている間に面白...
2000/04/08マスターズ

復調デュバル65マークで首位に。ジャンボは後退18位。丸山も予選通過。

オーガスタナショナルは2日目も快晴。風もまずまずの穏やかさで絶好のバーディ日和となった。このコンディションに乗ったのがマッチョ変身のデビッド・デュバルだ。アイアンの切れも復活し、2番ロングでまずイーブン。12番ショートでもバーディ。14番でも入れて2アンダー。稼ぎ所の15番ロングはイーグル。17番18番もバーディで締めくくって、なんと65をマークし、一気に首位に立った。久しぶりに強いデュバルがよみがえった。 タイガー・ウッズはイライラのつのるラウンドだった。とにかく寄らない。入らない。本来なら3~4ストロークは詰めておきたい第2ラウンドなのに、結局現状維持のパープレー。あと2日、奇跡のゴルフを...
2000/04/07マスターズ

ガルシアが好スタート、ミケルソンもまずまず。日本勢ではなんとジャンボが10位タイ発進

初日は強風のマスターズだった。雲ひとつない上空を吹き荒れ、木々の間を舞い、グリーンでは体を揺らした。 いつにも増してタフなコンディションだった。今年は1.5インチのラフがかなりフェアウェイをタイトに狭めていた。例年以上にスコアは伸びないだろうという予想がもっぱらだった。 しかしそんな前評判をくつがえすようにトム・レーマンがスコアをぐいぐいと伸ばしたが、やはり最終ホールでは一気に後退しての3アンダー69。また最近くすぶり加減だったセルヒオ・ガルシアは一変しての2アンダー70。好調ミケルソンも1アンダーと好位置で初日を終えた。注目のタイガー・ウッズはアーメンコーナー12番でトリプルを叩くなど3...
1999/08/16全米プロゴルフ選手権

ガマンのタイガー・ウッズ、ガルシアの追撃をかわしてついに2度目のメジャー獲得

なんといっても若いガルシア、あるいは無名のカナダ選手ウィア、まだメジャーでは経験不足のシンク。こうした選手たちを相手ならタイガーの悠々勝利かとも予想されていた。しかし現実は厳しい。タイガーの力と経験をもってしても、生涯2つ目のメジャータイトルを手中にするのは苦しい苦しい過程を経なければならなかった。 「失うものはない!」と言っていたウィアは、やはり大崩れに崩れた。シンクも後退。そしてタイガー独走阻止の最右翼かとも思われていた19歳、セルヒオ・ガルシアも2番ホールでボギー先行。取り返しはしたもののなんといってもバーディが少な過ぎ、調子の波をつかむことができなかった。3バーディ、2ボギー。ガルシア...
1999/06/21全米オープン

壮絶バトルを制したのは!42歳、ペイン・スチュアート。8年ぶり2回目のオープン優勝だ!

最終日もまた小雨。そして風が吹いた。前日にも増してラフの芝が粘り、グリーンの難しさが増した。パインハーストNo.2コースは手のつけられないほどタフなコースに変身して選手たちを翻弄した。 見応えのある試合だった。これまで何回も何回もあわやのところで2度目の優勝を逸し続けてきたペイン・スチュアート。実力と人気は圧倒的ながら、なぜかメジャー勝利に恵まれてこなかったフィル・ミケルソン。そして最後まで争いに絡んできたタイガー・ウッズ、ビジェイ・シン。 最終日を81とした横尾要が「守ることも攻撃のうちだということを思い知らされた」と語った。もちろんこのコースとこのピン位置は、決して攻めてはいけないことを知...
1999/04/12マスターズ

ラブも奇跡の攻勢、ノーマンまたも惜敗。最後に抜け出したオラサバルが5年ぶり2回目の復活優勝。

またも、またしてもグレッグ・ノーマンは勝てなかった。11番で10メートル近い長いパットを放り込んで6アンダー。因縁の12番ショートは池にこそ入らなかったものの難しいバンカー越えのアプーチを強いられてボギー。しかし13番、ピンデッドに2オンさせ、フックラインを読み切って劇的なイーグル。一気に7アンダーとして首位に立った。今年こそ、ノーマンの優勝かと誰もが確信した。 3番ホールからズルズルと3連続ホギー。崩れかかったオラサバルは、インに入ってから別人のように立ち直った。10番でバーディ。ここで混戦から抜け出して、ようやく進撃開始。12番はバンカーから絶妙のプレーでパーセーブ。ノーマンが初めてリード...
1998/08/17全米プロゴルフ選手権

最終日もスコアを伸ばしてシン優勝!ストリッカー、エルキントンもおよばず

他のメジャーに較べて圧倒的に地元・米国選手が有利といわれてきた最後のメジャー、全米プロ。しかし非米国人どころか、南太平洋フィジーから米ツアーに転戦しているビジェイ・シンがまさかの逃げきり優勝だ。 シンは最終日も調子を崩すことなく3バーディ、1ボギー。追いすがるスティーブ・ストリッカーを突き放した。エルキントン、プライス、ラブ、オメーラ、ウッズといった定番どころの強豪たちも、今回だけはなすすべもなかった。 全英オープンでは「未知の男」ワッツが大活躍した。女子ツアー界では韓国のルーキー・パク・セリが圧倒的な強さをみせた。そして今度のビジェイ・シン。アジアツアー、欧州ツアーを転戦し、米ツアーに参戦し...
1998/08/16全米プロゴルフ選手権

首位はストリッカー、シンが並走!ラブが4打差の好位置で勝機を狙う

2日目の首位 ビジェイ・シンが3日目もスコアを伸ばした。下からストリッカーが追い込んできて7アンダーの並走だ。 通常の試合なら、この2人に優勝争いが絞られそうだが、なんといっても全米プロ。むしろ4打差3位のデービス・ラブIIIやエルキントンが不気味だ。いやいや、更に1打下に控えているマーク・オメーラ。2バーディ、1ボギーという静かなラウンドでほんの少し貯金を増やしている。実にオメーラらしい試合の進め方で、最終日が混乱するとまたスルリと抜け出してくる可能性大。またタイガー・ウッズもチャンス充分。どう転ぶか、まったく予想不可能な最終日だ。 丸山茂樹はバーディなし。苦しいラウンドで62位グループ...
1998/08/15全米プロゴルフ選手権

タイガー、72として後退。5位グループへ!丸山茂樹も77を叩いて一気に大沈没

やはりコースが楽なプレーを許してはくれなかった。前日絶好調の丸山茂樹はショートホールのダブルパーなど苦しみ抜いた。しかも嘘のようにバーディがこない。結局77。たちまち5オーバーまで沈んでしまった。あぶないところで予選を通過。60位。 タイガー・ウッズも苦戦。この日2オーバーとしてトータルも2アンダー。かわって堅実に力をつけているビジェイ・シンが単独首位。またメジャー獲得にジリジリしているコリン・モントゴメリーが3アンダーと絶好の位置につけた。マーク・オメーラもいつものパターンでジワジワと上がっている。 ちなみに尾崎直道は71に抑えてトータル4オーバー、45位。しかし尾崎将司はこの日も74として...
1998/08/14全米プロゴルフ選手権

タイガー、快進撃の66! やった!丸山茂樹、2アンダー2位スタート

ひところの神話が崩れかかったとはいえ、やはりタイガー・ウッズはタイガー・ウッズだった。高い木立に囲まれた廊下のようなサハリーCCを7バーディ、3ボギー。画期的な66をマークして首位。今年最後のメジャータイトル獲得に向けて堂々と発進した。 こうなったらアイアン攻撃あるのみ!と開き直っていた丸山茂樹がやってくれた。2番ロングで幸先よいバーディを入れ、11番ロングでは3アンダーにまで伸ばした。この後ボギーが来て結局2アンダーの68。首位に2打差の2位グループ。やっぱりマルは期待させてくれる。このまま貯金を重ねていけば、日本人初のメジャー獲得だって決して夢ではない! ちなみに尾崎直道は3オーバー、尾...
1998/08/13全米プロゴルフ選手権

事前情報

今年で80回目をむかえる全米プロ選手権。日本人選手は尾崎将司、尾崎直道、丸山茂樹の3人が挑戦する。 華麗なマスターズ、格式の全米オープン、伝統の全英オープンと続いたメジャーの最後は過酷な全米プロ。他の3試合に比べると少し地味な印象だが、それだけにプロフェッショナルによるプロフェッショナルのトーナメントとしての権威を持つ。 一気に開花(?)したマーク・オメーラのメジャー3勝はあるか。デービス・ラブIIIの連覇は可能か。不振のタイガー・ウッズの巻き返しはあるか。それともまったく新しいスターが誕生するのか・・・。 サハリーCCは成長したモミやスギの林の中に開かれたコースで、6番(480ヤード)、18...
2002/09/23欧州男子

強豪選手の猛追! しかし、タイガーは1打差で逃げ切った!!

WGC(世界ゴルフ選手権)「アメリカンエキスプレス選手権」は、初日から単独首位に立ったタイガー・ウッズが、順調にスコアを伸ばし独走態勢に入っていた。しかし最終日は、そのタイガーを脅かす選手が現れ、展開としては盛り上がりを見せた。 まずスコアを伸ばしたのは、スペインのセルヒオ・ガルシア。フィル・ミケルソン、マイケル・キャンベル、そしてニコラス・ファスの3人も8ストローク伸ばし大きく順位を上げてきたが、ガルシアは、なんと10ストローク伸ばす62をマーク。 前半4つ伸ばしたガルシアは、後半に入っても勢いは止まらず16番で8つ目のバーディ。そして、トドメは17番パー5でイーグルを奪い18アンダーでホー...
2002/09/22欧州男子

タイガー絶好調で一人旅

WGC(世界ゴルフ選手権)「アメリカンエキスプレス選手権」3日目。タイガー・ウッズが67でまわり、トータル19アンダーで2位に5打差をつけ首位をキープした。 ウッズはこの3ラウンドをノーボギーでまわっており、前回のNEC選手権から通算で64ホールのボギーレスラウンドを続けている。 「ボギーがないというのは、調子が良い証拠。しかしボギーを叩くピンチがなかったわけではない。2メートルくらいの難しいパーパットも何回かあったが、それを沈めることができたからノーボギーでまわれたんだ。今日は風も強かったし、ピンも難しいところに切ってあり、思い通りの結果を求めるのは難しかった。ティショットでは冒険をせず、ス...
2002/09/21欧州男子

連日の65、通算14アンダーでタイガーの独走となるのか!?

世界ゴルフ選手権の「アメリカンエキスプレス選手権」は、初日から大本命のタイガー・ウッズが首位に立ち、どこまで伸ばしてくるかに注目が集まった。 そして、周囲の期待にこたえるように、初日と同じ65ストロークでラウンド。これで通算14アンダー、2位のジェリー・ケリーに2打差をつけている。 この日のタイガーは、前日同様ドライバーでフェアウェイキープしたのは半分だけ。しかし、アイアンショットや、アプローチ、パットが冴えていた。4つあるパー5は確実にバーディを奪い、パー3でも1つ伸ばした。バーディ数だけでなく、パット数も初日と同じ26回だった。 単独2位は、今シーズン好調のジェリー・ケリー。前半に4つ、そ...
2002/09/20欧州男子

タイガーがいきなり飛び出した! 7アンダー単独首位

世界ゴルフ選手権の今シーズン第3弾「アメリカンエキスプレス選手権」が、アイルランドのマウント・ジュリエットで開幕した。この大会は、世界ゴルフランキング上位者と各ツアーから出場資格を得たトップクラスの選手ばかりが出場している。 前回の世界ゴルフ選手権「NECインビテーショナル」以来、1ヶ月ぶりの出場となるタイガー・ウッズが、7アンダーをマークし単独首位に立った。今シーズンの4勝目を狙う。 この日のタイガーは、前半3つ、後半にも4つのバーディを奪い、ボギーはなし。ドライバーは左右にブレ、フェアウェイキープは約半数しかなかったが、アイアンが冴えていたようだ。 このアイアンが今週話題を呼んでいる。今シ...
2002/09/18欧州男子

世界ゴルフ選手権の第3弾、タイガーが3年ぶりの優勝を狙う!

WGC(世界ゴルフ選手権)アメックス選手権が、9月19日(金)から22日(日)までの4日間、アイルランドのマウントジュリエットで開催される。昨年は、9月13日から開催される予定だったが、11日の米同時多発テロの影響で中止となった。 今年の会場となるアイルランドは、次週「ライダーカップ」が開催されるイングランドと同じ欧州ということもあり、それぞれの代表選手の多数が出場する。米国チームでは12名、欧州チームからは7名。米国チームでは、タイガー・ウッズも登場する。 タイガーは4週前に行われた、同じくWGCのNECインビテーショナル以来のツアー出場となる。NECでは史上3人目の同一大会4連覇の偉業に挑...
2002/08/26欧州男子

クレイグ・パリーがアメリカ初優勝を飾った!

大混戦が予想された最終日は、あっという間にクレイグ・パリーの独走体制になった。2番、3番、4番と3連続バーディでリードしたパリーは、昨日に引き続きノーボギーの安定したプレーぶりを終始維持。9番でもバーディを奪って前半を31で折り返すと、後半も14番でバーディ。この時点でトータルスコアを15アンダーまで伸ばし、2位以下を5打差で大きく引き離した。最終ホールはパー5。パリーの第2打はピンに向かって飛んでいき、グリーンをとらえた。12メートルのイーグルパットを60センチへ寄せ、ウイニングパットを沈めてバーディ。パリーは笑顔を浮かべながら右手を突き出し、ガッツポーズを取った。ウイニングスコアは今日6ア...
2002/08/25欧州男子

タイガーが猛追!首位から2打差の4位タイで最終ラウンドへ突入!

第3ラウンドはタイガー・ウッズの猛烈な追い上げで一時は湧きに湧いた。前半3バーディ、1ボギーでスコアを2つ伸ばしたタイガーは、後半に入ると10番、12番、13番、15番でバーディ。この時点でトータル10アンダーとし、首位に並んだ。しかし、17番パー3はティショットをグリーン左のバンカーに入れ、ボギー。18番パー5でもティショットを左に曲げ、2打目をラフからレイアップ。3打目はグリーンをオーバーし、第4打のチップショットは寄らずじまいでボギーとなり、今日4アンダー67、トータル8アンダー4位タイで3日目を終えた。 「17番は自分のカンを信じられず、つまらないプレーをしてしまった。18番はティショ...
2002/08/24欧州男子

コースレコード63をマークしたR.アレンビーが首位タイへ急浮上!

風もほとんどなく快晴に恵まれた2日目はオーストラリアのロバート・アレンビーが初日の2アンダーから一気に8打伸ばし、トータル10アンダーへ。アレンビーがマークした63はサハリーCCのニューコースレコードである。今日6打伸ばし65で回ったスティーブ・ローリーもトータル10アンダーで首位タイに立った。 前半を2バーディ、1ボギーとしたアレンビーは、後半に入ると11番ホールでイーグル。13番から16番は4連続バーディを取り、18番ホールもバーディ。「コースはスコアを伸ばしやすい状態だった。グリーンはソフトすぎるとは言わないけど、ほどよくソフト。今日のベストショットは何といっても11番のセカンドだね。木...