2001/06/16全米オープン

またも順延。伊沢は暫定27位。タイガーは伸ばせず5オーバー

初日サスペンデットを受けて、15日朝7時から継続の第1ラウンドが終了。期待の伊沢利光はスコアをわずかに落として1アンダー 69。しかし午後の第2ラウンドは苦しい戦いを強いられた。 3番ホールでバーディを奪い2アンダーに戻したが、続く4、5番を連続ボギー。ドライバー、アイアン共に悪くはないようだが、ピンに寄らない。11番パー3でも寄せきれずボギー、3オーバーまでスコアを落とした。結局第2ラウンドは2バーディ、5ボギーの74。予想されたことだが試合は2日目も日没のため全員ホールアウトできず、伊沢は暫定27位。 初日9ホールで3オーバーのタイガー・ウッズは第1ラウンドの残り9ホールを1オーバーでまわ...
2001/06/15全米オープン

伊沢利光が好スタート!4ホールで2バーディを奪った!

米国男子ツアーの今シーズンメジャー第2戦「全米オープン」がサザンヒルズCCで開幕した。マスターズで4位になった伊沢利光が1番ホールをバーディでスタート、4番でもバーディを奪い2アンダーにした。続く5番ホールのティショットを打った時点で、上空に雷雲が迫り中断となった。 片山晋呉は5番ホールを終えて1オーバー、とまずまずだが、谷口徹は苦しい立ち上がりとなった。1番ホールをボギーでスタートした谷口は、5番パー5でバーディを奪ったが、その後はボギーのオンパレード。7番から3連続ボギー、最終18番ではダブルボギーを叩き78でのラウンド。8オーバーは暫定142位と出遅れてしまった。 前人未到のメジャー5連...
2001/04/09マスターズ

やっぱり、タイガー!世紀超え、メジャー4連勝を達成!!

最終日を迎え、首位タイガー・ウッズがスタートの1番ホールでボギーを叩き、2位スタートのフィル・ミケルソンと並んでしまった。その後もタイガーの伸び悩みで展開はもつれ、浮上してきたデュバル、粘るミケルソンと三つ巴の壮絶な戦いとなった。後半はタイガーが1歩リードし、デュバル、ミケルソンがくらいついていたが、最終18番でタイガーが優勝を決めるバーディパットを沈めた。 タイガーにとって楽な勝ち方ではなかった。97年に最少スコア、最年少優勝など記録ずくめで優勝したときは勢いで勝った感じだったが、今大会は優勝しか考えていなかった。今シーズンの初優勝が4週間前に行われたベイヒルインビテーショナル。今回のマスタ...
2001/04/08マスターズ

タイガー・ウッズが12アンダーで単独首位!1打差でフィル・ミケルソンが追う。

決勝ラウンドに入ったサードラウンドは首位争いが激化した。単独首位でスタートした、C.ディマルコがスコアを伸ばせば、M.カルカベッキア、A.カブレラと入れ替わりで首位になった。しかし、4連続メジャーを狙うT.ウッズが静かにスコアを伸ばしてきた。首位に2打差の2位タイでスタートしたタイガーは、スコアを伸ばせなかったが、7番でようやく1つ目のバーディを奪った。その後12番パー3でボギーを叩いたが、13番から3連続バーディで12アンダーまでスコアを伸ばした。ちょうどタイミングに合わせたように首位にいたA.カブレラがスコアを落とし、タイガーが単独首位に立った。 タイガーと並び2位でスタートしたフィル・ミ...
2001/04/07マスターズ

伊沢利光、66を出し4位タイに急浮上!

マスターズのセカンドラウンド。晴天微風、最高のコンディションに各選手スコアを伸ばした。その中でも伊沢利光が日本人最高スコア、この日ベストスコアの66を出し4位に急浮上した。前日13番でイーグル、その後も連続バーディと得意のショットがうなったが、2日目に入りその調子は崩れるどころか拍車がかかった。 初日ボギーにしてしまった2番パー5でバーディを奪い、続く3番でもバーディ、7番、8番でも連続バーディで前半だけでスコアを4つ伸ばした。後半にも13番、15番のパー5で確実にバーディ。すべてのパー5でバーディとした。17番ではセカンドショットをギャラリースタンドに打ち込んでしまうトラブルとなり、この日...
2001/04/06マスターズ

伊沢利光、大健闘の1アンダーで発進!

ジョージア州のオーガスタナショナルでゴルフの祭典「マスターズ」がついに開幕した。昨年は、フィジーのビジェイ・シンが最終日にスコアを伸ばし、悲願の優勝を飾った。 今年の見どころは、昨年全英オープンから全米オープン、全米プロを制してきたタイガー・ウッズが4連続でメジャーを制覇するかが最大の注目どころ。そして日本から昨年につづき3名が参加するが、どこまで順位を伸ばせるかも注目したい。 その日本勢がそろって苦しい展開を迎えた。まず先陣を切って登場したしたのは、今年で4年連続出場となる丸山茂樹。1番ティショットを右のラフに入れたが、2打目でうまくグリーンを捕らえた。2パットのパーで切り抜けたが、2番の...
2000/08/21全米プロゴルフ選手権

乱戦、死闘プレーオフを制してタイガー、メジャー年間3連勝!

意外な展開だった。前半タイガーは苦しみ抜き、一時は11アンダーにまで後退。無名のボブ・メイのリードを許してしまった。しかし二人のマッチレースとなってからは追いつき、引き離され、そして17番で並んだものの18番でもバーディ応酬で決着がつかず、死闘の末、ついに18アンダーで3ホールプレーオフに突入。 しかしプレーオフではさすがにタイガーに分があった。1ホール目の16番でバーディを放り込んで一歩リード。そのまま18番までキープしきって、ようやくメイを突き放した。 思い返せば去年のメダイナでの全米プロも死闘だった。楽々逃げきりかと思われた展開から意外な苦戦に落ち込み、セルヒオ・ガルシアとの薄氷を踏むよ...
2000/08/20全米プロゴルフ選手権

伸び悩むタイガーに迫る男たち 「プレッシャー・クラブへようこそ!」

ムービング・サタディとはよく言ったものだ。暑くもなく、風もなかった土曜日、選手たちのスコアは大幅に動いた。もちろん、伸ばすことができたのはごく少数で、落とす選手もいれば現状維持もあった。たぎるルツボの中に神様が棒を差し込んで、グルグルッとかき回してみたような3日目だった。 かつてはニクラスの後継者と目され新帝王と呼ばれた50歳のトム・ワトソンが、インに入ってボギーなしの5バーディ。コースレコードの65をマークした。暗い2オーバー(田中秀道やジャンボ尾崎と同じスタートだ)から陽光差す5アンダーへ躍進。もっと派手だったのがホセマリア・オラサバルで、打てば乗る、乗れば入るという天恵の18ホールで、9...
2000/08/19全米プロゴルフ選手権

タイガー伸ばして11アンダー!同年メジャー3連勝へあと2日

ジャック・ニクラスがすばらしいラウンドを見せてくれた。予選通過こそならなかったが、しかし60歳とは信じられないようなゴルフを随所に見せてこの日は1アンダープレー。沸き上がるようなスタンディングオベーションに迎えられた最終18番、あわやカップインというアプローチの冴えは全盛期そのものだった。 もうメジャーで戦うニクラスの姿は見られないだろう。来年のマスターズに出るかも、という根強い噂はある。しかし少なくとも全米プロのフィールドでジャックの雄姿を再度見ることはない。それを知っているからこそギャラリーは最終日の優勝者を迎えるような拍手と大歓声で、老いた帝王を迎えた。 タイガー・ウッズはキャップを脱ぎ...
2000/08/18全米プロゴルフ選手権

タイガー 完璧の6アンダー発進 同年3メジャー制覇へ驀進中。

「一人だけ違うステージで戦っている男」と言われる。「タイガーvsその他全員の戦い」とも評される。きっと勝つだろう、いや勝って当然・・と言われながら、だからといって例えばオッズが2対1とか3対1という圧倒的な賭け率になることはない。 この全米プロ、タイガーの数日前のオッズはエルスと同率の10対1というものだった。10対1というのは「非常に勝つ可能性が高いが、もちろん絶対なんてことはない。負けてもちっとも不思議はないさ」というレベルだ。冷静なゴルフファンなら、当然こうした考え方をする。つまり、バランスのとれた常識の世界。 タイガー・ウッズは常識を破る男らしい。全世界の注目と、全世界からのプレッシャ...
2000/06/19全米オープン

タイガー、隔絶の12アンダー完全V メジャー3勝、次は全英オープンしかない

「タイガー・ウッズの全米オープン」が終わった。恒例、戦闘色の赤をまとったタイガーの勝利はスタート前から既定の事実のようなものだったが、それにしても12アンダー。2位にオープンレコードの15ストローク差を付ける圧倒的なVだった。最後の短いパーパットを決めた瞬間、ウッズはニッコリ笑って、軽く右手を振り上げた。決して激しく突き上げる感情の発露ではなく、3度目のメジャー獲得を自分自身に納得させるためだけのような、そんな突き抜けた明るい笑顔だった。 完璧なゴルフだった。「優勝スコアはイーブンパー付近」というUSGAのセッティングを完全に笑い物にするようなゴルフだった。ペビルビーチとは思えないような晴天無...
2000/06/18全米オープン

そして、たった一人が残った・・・ タイガー・ウッズの全米オープン

「タイガー・ウッズの全米オープン」が幕を開けた。まるで主役の登場にあわせて端役たちが舞台の袖に隠れるかのように、アンダーパーの世界から選手たちが姿を消していった。デンマークのトーマス・ビヨーン、スペインのヒネメス、米国のトリプレット、そしてこれもスペインのオラサバル、フィジーのビジェイ・シン。中年パワーの逆襲を期待された円熟のハル・サットン、ニック・ファルド、あるいは若さのウェストウッド。すべての選手たちがタイガーを追うどころか、少しずつ少しずつオーバーの世界へ退いていく・・・。 ただ一人、アーニー・エルスがスコアを伸ばした。必死に追いすがろうとする姿勢を見せた。しかし、それでも68。トータル...
2000/06/17全米オープン

強風の2日、スコアが落ちていく。8オーバー今田はカット線上で微妙

サスペンデットの2日目もスタートは大幅に遅れ、結局今田竜二、丸山茂樹らが5番ホールのプレーを再開できたのは午前8時15分だった。今田は第1ラウンドを75。第2ラウンドも75としてトータル150。丸山茂樹は77-80の157、15オーバー。 今田竜二は出だし5番をガケ下に落としていきなりボギー。続く6番もボギー。10番で待望のバーディを獲得したものの11番14番17番とボギーをかさね、結局4オーバー75で第1ラウンドを終えた。一方の丸山茂樹は7番でバーディ。いい雰囲気になりかかったが9番をボギーとして帳消し。そして14番からズルズルとボギー街道が続き、上がりのロングもボギー。トータル6オーバー...
2000/06/16全米オープン

霧の初日、ウッズが先制の6アンダー 今田竜二は堅調のスタート

米国の名門コースがサーキット式に開催舞台をつとめるこの全米オープン。第100回、2000年を記念する大会はペブルビーチゴルフリンクスだ。 今回は2番ロングホールがパー4の設定になってパーも71。J.ニクラスの手で5番ショートホールも新レイアウトされた。グリーンは小さく、オーバーシードされて粘るラフは約10センチに伸ばされ、6846ヤードという距離のイメージとは隔絶したタフなコースになっている。 そんなUSGAの威信をかけた舞台で、大本命のタイガー・ウッズがノーボギーの65という凄いラウンドを展開した。風の影響が少ない午前スタートという有利さはもちろんあるが、それにしてもショットが冴えわたり、パ...
2000/04/10マスターズ

デュバル、エルスも及ばず V.シンがねじ伏せて2つ目のメジャーを制覇。

スタート時点でのアドバンテージは3。決して大きな数字ではない。ビジェイ・シンが途中で崩れ、デュバルが抜き去る、エルスがするすると上がる、あるいはタイガーの猛チャージでもつれる・・そんな展開になっても不思議ではない最終日だった。 実際、タイガー・ウッズはまたもや快進撃を開始した。アウトを終わって4アンダー。バーディもイーグルも計算できるインで更に伸ばすことは十分可能なはずだったが、しかし10番11番と惜しいところで入らない。勝負所の13番では果敢にドライバーで攻めた。15番も攻めた。しかし積極的なプレーが大きく報われることなく、5バーディ、2ボギーの69。通常なら立派な数字だが、追い込むべき立場...
2000/04/09マスターズ

荒天、強風、サスペンデット 猛追タイガーはV.シンに追いつけるか・・。

こんなに荒れたオーガスタナショナルも珍しい。雷雨による2時間の中断はまだしも、その後の風がすごかった。木々の梢は折れんばかりにしなり、太い松の樹も大きく揺れた。千切れた葉や花が飛び、グリーン上を吹き飛んだ。 荒れる寸前にホールアウトできたのがタイガー・ウッズのラッキーだったのかもしない。完全絶望と見られた3オーバーからのスタートだったが、別人のような歯切れよいゴルフを展開した。6バーディ、2ボギー。圧巻は7番8番9番10番の4連続バーディだ。初めてウッズが拳を突き上げた。ホールアウトの1アンダーはささやかな一歩のように見えたが、しかし後続組が次々とスコアを落としていったため、待っている間に面白...
2000/04/08マスターズ

復調デュバル65マークで首位に。ジャンボは後退18位。丸山も予選通過。

オーガスタナショナルは2日目も快晴。風もまずまずの穏やかさで絶好のバーディ日和となった。このコンディションに乗ったのがマッチョ変身のデビッド・デュバルだ。アイアンの切れも復活し、2番ロングでまずイーブン。12番ショートでもバーディ。14番でも入れて2アンダー。稼ぎ所の15番ロングはイーグル。17番18番もバーディで締めくくって、なんと65をマークし、一気に首位に立った。久しぶりに強いデュバルがよみがえった。 タイガー・ウッズはイライラのつのるラウンドだった。とにかく寄らない。入らない。本来なら3~4ストロークは詰めておきたい第2ラウンドなのに、結局現状維持のパープレー。あと2日、奇跡のゴルフを...
2000/04/07マスターズ

ガルシアが好スタート、ミケルソンもまずまず。日本勢ではなんとジャンボが10位タイ発進

初日は強風のマスターズだった。雲ひとつない上空を吹き荒れ、木々の間を舞い、グリーンでは体を揺らした。 いつにも増してタフなコンディションだった。今年は1.5インチのラフがかなりフェアウェイをタイトに狭めていた。例年以上にスコアは伸びないだろうという予想がもっぱらだった。 しかしそんな前評判をくつがえすようにトム・レーマンがスコアをぐいぐいと伸ばしたが、やはり最終ホールでは一気に後退しての3アンダー69。また最近くすぶり加減だったセルヒオ・ガルシアは一変しての2アンダー70。好調ミケルソンも1アンダーと好位置で初日を終えた。注目のタイガー・ウッズはアーメンコーナー12番でトリプルを叩くなど3...
1999/08/16全米プロゴルフ選手権

ガマンのタイガー・ウッズ、ガルシアの追撃をかわしてついに2度目のメジャー獲得

なんといっても若いガルシア、あるいは無名のカナダ選手ウィア、まだメジャーでは経験不足のシンク。こうした選手たちを相手ならタイガーの悠々勝利かとも予想されていた。しかし現実は厳しい。タイガーの力と経験をもってしても、生涯2つ目のメジャータイトルを手中にするのは苦しい苦しい過程を経なければならなかった。 「失うものはない!」と言っていたウィアは、やはり大崩れに崩れた。シンクも後退。そしてタイガー独走阻止の最右翼かとも思われていた19歳、セルヒオ・ガルシアも2番ホールでボギー先行。取り返しはしたもののなんといってもバーディが少な過ぎ、調子の波をつかむことができなかった。3バーディ、2ボギー。ガルシア...
1999/06/21全米オープン

壮絶バトルを制したのは!42歳、ペイン・スチュアート。8年ぶり2回目のオープン優勝だ!

最終日もまた小雨。そして風が吹いた。前日にも増してラフの芝が粘り、グリーンの難しさが増した。パインハーストNo.2コースは手のつけられないほどタフなコースに変身して選手たちを翻弄した。 見応えのある試合だった。これまで何回も何回もあわやのところで2度目の優勝を逸し続けてきたペイン・スチュアート。実力と人気は圧倒的ながら、なぜかメジャー勝利に恵まれてこなかったフィル・ミケルソン。そして最後まで争いに絡んできたタイガー・ウッズ、ビジェイ・シン。 最終日を81とした横尾要が「守ることも攻撃のうちだということを思い知らされた」と語った。もちろんこのコースとこのピン位置は、決して攻めてはいけないことを知...