2022/02/24振るBODYメソッド

腕をひねって肩甲骨の柔軟性をアップ

ゴルファーのみならず、肩や首のこり、背中の張りに悩んでいる方は多いと思います。日常生活の中で意識的に刺激を加えないと、筋肉は硬くなり、動かしにくくなります。当然スイングにも悪影響が出ます。 肩甲骨の可動域が狭いと、手首をこねる(返す)クセがついてしまう可能性があります。これが大きなミスの要因になります。またトップの位置で外旋(がいせん)の動きをしにくく、アウトサイドインのスイング軌道になり、チーピンや引っかけが出やすくなります。 スムーズなスイングをする上で、肩甲骨の柔軟性は非常に重要です。今回紹介するストレッチは腕や肩まわりにひねりを加えるものです。取り組んでみると「意外と硬いな」などと、ご...
2022/03/10振るBODYメソッド

猫背予防にも!座りながら胸の筋肉をほぐすストレッチ

スイングで重要な上半身の柔軟性。前回の連載では、肩甲骨を柔らかくするトレーニングを紹介しました。今回は、胸まわりの筋肉をほぐすストレッチを取り上げます。 胸まわりの筋肉が硬い人は、深いトップを作りにくくなります。フォローまでの上半身の回旋をスムーズに行えず、手打ちになってしまう可能性が高くなります。上半身と下半身の捻転(ねんてん)を生み出す上でも、胸の柔軟性は大切です。 また胸の筋肉が凝ると肩甲骨が開いてしまい、猫背になりやすいという特徴があります。猫背のクセがつくと、胸を張れず、さらに硬くなるという悪循環に陥ります。今回のストレッチは肩甲骨も同時に鍛えるものです。日常生活にも影響するため、試...
2022/03/17振るBODYメソッド

スライス予防に効く広背筋ストレッチ

多くのゴルファーにとって悩みの種であるスライス。トレーナー視点で分析すると、身体が硬い人がより起こしやすいと言えます。 スライスボールが出る原因は多くありますが、代表的な一つが、アウトサイドイン軌道からインパクトで球をこすってしまうこと。広背筋が硬く、身体を回転させられないと、起きやすくなります。 バックスイングで上半身をひねることができず、左肩が浮いてしまうフラットショルダーの状態になります。トップの位置がズレるため、ダウンスイングでの矯正は難しく、手打ちになりやすいと言えます。 長年スライスが直らない人は、上半身をしっかり回転できていない可能性があります。広背筋の柔軟性を高めるストレッチを...
2022/11/24振るBODYメソッド

飛ばす力をためるテークバック強化エクササイズ

飛距離を出すために大切なのは、テークバックで弓を引き絞るようにパワーをためること。しかし、ゴルフクラブを手にすると意識がヘッドへと向いてしまい、体を使ってパワーをためる動きがおろそかになりがちです。そこで今回は、テークバックに必要な筋力や柔軟性を向上させつつ、正しい動きを体に覚えこませるエクササイズをご紹介します。 左手をひざ、右手を後頭部に置いて上体を捻転 (1) スイング時よりも少し深く前傾し、左手を右ひざ、右手を後頭部に置きます (2) 下半身が動かないように意識しながら、上体を右にねじれるところまでゆっくりねじります (3) (2)を15回程度繰り返したら、右手を左ひざ、左手を後頭部...
2022/12/08振るBODYメソッド

“踏む力”を強化してヘッドスピードを上げる

ヘッドスピードを上げるために、“地面を踏む力”を活用するスイング理論を聞いたことがあるかもしれません。しかし、この“踏む”という感覚は、なかなかつかみにくいものです。そこで今回は、地面を踏む感覚が身につき、強化も期待できるトレーニングをご紹介します。 足を前後に開いてゆっくりスクワット (1) 直立姿勢から足を前後に開き、手を腰に当てます (2) 前側の足で地面を踏むように意識しながらゆっくりと腰を落とし、ゆっくりと元の姿勢に戻ります (3) (2)を10~15回程度繰り返したら、足の前後を入れ替えて同様に行います 運動中は常に地面を踏む意識を持つことで、徐々にその感覚を身につけることができ...
2022/12/22振るBODYメソッド

クラブヘッドを走らせる体の動きをマスター

クラブヘッドを効率よく加速させるには、ただ体を速く回せば良いわけではありません。インパクトの手前で体の回転にブレーキをかけることによって、ヘッドが最大限に加速するのです。今回ご紹介するエクササイズで、理屈では分かっていてもなかなかできないヘッドを加速させる体の動きをマスターしましょう。 右足を引いてスイングと同じように腰を回す (1)アドレスの姿勢から腰に手を当て、左足に体重を残したまま右足を後ろに引きます (2)テークバックをするように、バランスを崩さないところまで腰を右へ回します (3)フォローまで一気に腰を左へ回します (4) (2)~(3)を15回程度繰り返します 右足を引いてスイン...
2023/01/19振るBODYメソッド

ゴルフクラブで「四十肩・五十肩」のイテテテを解消

デスクワークなどで、長時間同じ姿勢で仕事をしていると肩関節が固まりがちです。腕が上がりにくくなる四十肩・五十肩を予防・改善するには、ふだんから肩関節を動かしてやわらかく保っておくことが大切です。今回はゴルフクラブを使って気軽にできる肩関節のストレッチをご紹介しますので、仕事の合間の気分転換にぜひ毎日実践してください。 クラブを杖にして上体を前傾させる (1) ゴルフクラブのグリップエンドを両手で持ち、上体を前傾して杖のようにつきます (2) 頭を少しずつ地面に近づけるように下げて、肩関節を止まるところまで伸ばして10秒間キープします このストレッチのポイントは背筋を伸ばしたまま前傾すること。...
2023/02/02振るBODYメソッド

シーズンインに向け体の“カチコチ”をほぐそう

寒い冬はゴルフを控えるという方も多いでしょう。ただし、いつでも再開できるように最低限の体の柔軟性は保っておきたいところ。そこで今回は、久々のゴルフでもしっかりと体を回すことができる、オフの間に続けたいストレッチをご紹介します。 ひざ立ちから片足を横へ伸ばして側屈運動 (1)ひざ立ちの状態から片足を横へ伸ばします (2)ひざ立ち側の手を上げ、伸ばした足の方へ上体を倒して側屈していきます (3)(1)と(2)を10回繰り返したら、逆サイドも同様に行います 肩関節まわりからわき腹(広背筋)、内もも(内転筋)まで、スイングで使う部位を広範囲に渡ってストレッチできる運動です。短時間でできるので、忙しい...
2023/02/16振るBODYメソッド

スタート前にやらなきゃ損!たった30秒の「捻転ストレッチ」

遠くへ正確にボールを飛ばすためには、体をしっかりとねじって捻転を生むことが不可欠。しかし、力まかせにねじろうとしても体は深く回ってくれません。今回ご紹介するストレッチは、背中周りの筋肉を柔らかくすることで、トップ時での上下の捻転差を大きくする効果があります。体が回るようになると手打ちも防ぎやすく、ミスショットを減らせる効果も期待できるのでぜひお試しください。 足を組んで上体をねじる運動 (1)床に座り、左足のひざを立てて右足を上に乗せます (2)足を組んだまま右足のももが床につくまで右へ倒します (3)上体をねじって後方に両手をつきます (4)ひじを曲げて無理のないところまで胸を床に近づけ、...
2023/03/02振るBODYメソッド

ゴルフにも効果的 イスに座ったままできる“肩すっきり”ストレッチ

長時間デスクワークをしていると、だんだん肩が重くなってきませんか? そんなときには、イスに座ったままできる簡単ストレッチがおすすめ。肩をすっきりさせて仕事の効率を上げましょう。もちろんゴルフスイングにおいても、肩まわりを柔らかくすることでトップが深くなったり、フォローを大きく取れるようになったりと、良い効果が期待できます。 手を頭の後ろで組み、ひじで大きな円を描く (1)頭の後ろで両手の指を組み、両ひじを横方向へ開きます (2)右ひじで空中に大きな円を描くように、ゆっくりと上体を動かします (3)右ひじを5回転させたら、左ひじでも同様に5回転させます ひじを大きく回すことで僧帽筋(そうぼうき...
2023/03/16振るBODYメソッド

アドレスの見た目3割増し! たった15秒の“お辞儀ストレッチ”

せめてアドレスだけでもカッコよく見せたい!そんなアナタには、お尻とモモ裏のストレッチがおすすめです。下半身の後ろ側の柔軟性を高めると、前傾姿勢を保ちやすく、いわゆる”キレイなアドレス”がとりやすくなります。そのストレッチ効果を期待できるヒントが「お辞儀」にあります。 両足を肩幅に広げ、背筋を伸ばしたままお辞儀するイメージ (1)両足を肩幅に広げて軽く膝を曲げ、背筋を伸ばした状態でお辞儀します (2)5秒かけて、床と並行になるくらいまでゆっくり前傾 (3)5秒キープしてから、5秒かけて元の姿勢に戻す 前傾を深くしていって、お尻とモモ裏が突っ張る感覚があればOKです。その際に背中を丸めたり、ヒザ...
2023/03/30振るBODYメソッド

「お辞儀ストレッチ」第2弾! キレイなアドレスは“ハム”で作ろう

カッコよく見えるアドレスを作るには、骨盤から上半身をキチンと前傾させることが大切です。モモ裏(ハムストリング)とお尻を伸ばすことで、クラブを握ったときに猫背になるのを防ぎます。前回の“お辞儀ストレッチ”にプラスして、今回はよりモモ裏に負荷のかかる動きを紹介します。股関節から上半身を前に倒す感覚を覚えて、正しいアドレスやスイングづくりに役立つストレッチをご紹介します。 片足を一歩前に出して、お辞儀の姿勢 (1)片足を一歩前に出して、上半身が床と並行になるまで5秒かけてお辞儀します このとき、前に出した足のモモ裏が伸びる感覚があればOKです (2)5~10秒キープした後、5秒かけて体を起こします...
2023/04/13振るBODYメソッド

猫背諸君! スタート前に“バンザイ”10回 ハイッ、やってみよう~

前回に続いて、カッコいいアドレスづくりに役立つストレッチをご紹介します。アドレスがいまいちキマらない理由の一つが猫背。背中が丸まると、手元が下がってクラブをしっかり振り切れなくなってしまいます。肩の可動域を広げて猫背を改善するストレッチをご紹介します。 肩幅に脚を広げて立った姿勢から、クラブを構えるより少し深めに前傾します (1)両腕を脱力して下に垂らした状態から、ゆっくり上げていきます (2)耳の後ろくらいまで上げていきます。このとき、背中が丸まらないように注意してください (3)指先・頭・お尻が一直線になるようにし、2~3秒キープ (4)これを10回繰り返します 猫背の状態から無理やりク...
2023/05/11振るBODYメソッド

片手バンザイストレッチで「猫背改善+可動域UP」

今回は、前回の猫背改善のための“バンザイ”ストレッチの応用編をご紹介します。今回は片手バンザイストレッチ。猫背の改善に加え、肩甲骨の可動域アップに役立ちます。左右の回転の動きが加わるので、スイングで体を回す動きにつながります。 肩幅に脚を広げて立った姿勢から、クラブを構えるより少し深めに前傾します。 (1)両腕を脱力して下に垂らし、手のひらを合わせます (2)天井を見上げながら、胸を開く意識で片手を上げます (3)この時下げているほうの手は動かさず、上げた手と一直線になるようにしてください (4)上げている方の手のひらは、外側を向くようにしてください (5)上げた腕は上でキープせず、すぐに下...
2024/01/25振るBODYメソッド

「ハイ!腕を前に掲げてねじねじ体操第1~」 朝イチからトップがグイグイ入る

前回までの上腕と手首を鍛えるストレッチの続き。今回は肩から前腕を中心としたトレーニングになります。両腕共に行いますが、特に右腕が肝要。バックスイングでクラブを上げる際に、右腕は前腕と肩を外旋させる力が必要で、肩から前腕にかけての“ねじれ”がないと、トップが深く入らずに打ち急ぎを助長するケースも出てきます。無理にトップを入れようとするのではなく、まずは腕や肩がスムーズに動くようにストレッチしていきましょう。 まずは右腕から。顔を正面に向けたまま、右腕を床と水平に伸ばします。真っすぐ伸ばしたら、親指が下になるよう、手のひらを外側に向けた状態でキープします。 (1)この時、ひじを天井に向けるよう...
2024/02/08振るBODYメソッド

「ねじねじ体操第2!」始ま~るよ~ 腕のローテーションが超スムーズに

前回の肩と前腕の「内旋→外旋」に続き、今回は同部位の「外旋→内旋」。腕や肩をスムーズに動かすためのトレーニングで、アームローテーションをしっかり行うために、腕や肩をねじっていきます。アマチュアの方で多いのが、前腕から上腕、そして肩までをうまく動かせずに、クラブを小手先でこねる動き。ひじから下だけでなく、肩の付け根から腕を動かして手打ちを防ぎましょう。 まずは右腕から。顔を正面に向けたまま、床と水平になるように腕を伸ばします。真っすぐ伸ばしたら、手のひらを上に向け、親指が水平よりも下に行くようにグイっと捻じります。小指が上に来るくらいまで捻じったら準備完了です。 (1)手のひらが内側を向くよ...
2024/03/07振るBODYメソッド

スタート前にちょっとやるだけで効果は絶大「首かしげ」ストレッチ

スイングの動きの中でとても重要な役割を果たす「首」。そんな首がしっかり動くためのストレッチ&トレーニングを4回にわたって紹介します。首が安定すればインパクトで力強い球も打て、トップやフィニッシュで頭が引っ張られてバランスが崩れてしまうことも防げます。 首の筋肉を動かすことで、肩こりの解消にも効果的。首を鍛えて、スイングに安定感をプラスしましょう。 まずは背筋を伸ばし、まっすぐに立ちます。 (1)右手で側頭部を抑えながら、頭でグッと右手を押していきます。 (2)右手の力に抵抗するように、首を右側に倒しましょう。左の首筋が伸びるのを感じながら、3段階に分けて倒していきます。10秒ずつキープ。 (...
2024/03/21振るBODYメソッド

「首」の”バーチカルトレ”でスイングの再現性UP↑

「首」を鍛えるトレーニング第2弾。スイング中に首を意識する人はなかなかいませんが、実はここを強化することで、スイング中のバランスが良くなります。インパクトの再現性もアップ。トッププロほど首を鍛えています。前回は左右のトレーニングでしたが、今回はタテ(バーチカル)の動き。インパクトで頭が上がって前傾が起きてしまう人などに、特にお勧めです。 足を肩幅の広さで開き、背筋を伸ばして下を向きます。 (1)両手のひらの下側(小指球)をアゴに当てます。 (2)アゴを下に下げるように手を押していきます。力をかけたまま5秒キープ(写真左)。 (3)次に顔を水平にして同じように力をかけます(写真中)。最後に頭を...
2024/04/04振るBODYメソッド

球がつかまる首の動きとは 鈴木愛のトレーナー直伝 「首トレ」第3弾

「首」を鍛えるトレーニング第3弾。スイング中に首を意識する人はなかなかいませんが、実はここを強化することで、スイング中のバランスが良くなります。前回は首のタテ(バーチカル)の動きでしたが、今回はヨコ(ホリゾンタル)の動き。インパクトで頭を残せと言われますが、頭を残すにはまさに首のヨコの可動域が重要になってきます。 (1)足を肩幅に開き、背中と後頭部を壁につけて固定します。 (2)首だけ90度右に回転。真横を向きます。胸も一緒に回したり、アゴの高さが下がって右斜め下を向いたり、首が前に傾かないように注意しましょう。 (3)右を向いたまま5秒キープ。ゆっくり元に戻して、再び右を向きます。これを3セ...
2024/04/25振るBODYメソッド

タオル1枚で盤石な前傾姿勢づくり 鈴木愛のトレーナー直伝!“首トレ”第4弾

「首」を鍛えるトレーニング第4弾。第2回と同じく首のタテ(バーチカル)の動きのトレーニング。首のタテ方向の動きを強化することで、前傾角度を保ちやすく、スイングの再現性を高めることができます。今回はタオルを使って負荷をかけていきます。 (1)フェイスタオルを用意し、持ちやすいようタテ半分に畳みます。タオルを後頭部に当て、タオルの両端を持ちましょう。 (2)顔を下げた状態で、タオルを軽く引っ張り、後頭部に負荷をかけて顔を上げていきます。3段階に分けて止め、斜め45度上を向くまでやりましょう。 (3)背中が反ってしまうと意味がないので、上手くできない方は椅子に座って背骨を固定してもOKです。慣れて...