2007年 全米オープン

A.バデリーが単独首位に! 明日はタイガーと共に最終組をラウンド!

2007/06/17 00:00

ペンシルバニア州のオークモントCCで開催されている、海外男子ゴルフのメジャー第2戦「全米オープン」の3日目。初日、2日目に続き、この日も快晴に見舞われたオークモント。澄み渡る青空とは対照的に、日に日に硬さを増してゆくグリーンが選手たちに牙を剥く。

単独首位からスタートしたアンヘル・カブレラ(アルゼンチン)はボギーが先行する苦しい展開が続き、この日「75」で7位タイに後退。1打差の単独2位からスタートしたバッバ・ワトソンも、9番パー4でラフからのアプローチをミスしてトリプルボギーとするなど、通算5オーバーの3位タイに順位を下げた。

最終組の2人に変わり単独首位に躍り出たのが、今季PGAツアーで1勝を挙げている26歳の新鋭、アーロン・バデリー(オーストラリア)。首位と2打差の3位タイからスタートしたバデリーは、前半はボギーが先行して2つスコアを落としたものの、後半に入り10番、12番、13番とバーディを奪取。優勝争いのプレッシャーからかショットが急に乱れ、15番、16番と連続ボギーとするが、最終18番をバーディで締めてこの日イーブンパー。後続に2打差をつける通算2オーバーの単独首位として、ビッグタイトルに王手をかけた。

明日の最終日、そのバデリーと最終組をプレーするのが、この日ようやく"らしさ"を見せたタイガー・ウッズだ。予選ラウンドでは不安定だったティショットも安定し、そのほとんどがフェアウェイを捕らえたタイガー。最終18番こそティショットを右ラフに入れてボギーとしたが、2バーディ、1ボギーの「69」をマーク。バデリーに2打差となる通算4オーバーの単独2位でホールアウトした。仮に大会3度目の優勝を飾れば、4大メジャー全てで3勝以上を挙げる"トリプルグランドスラム"達成となる。歴史的偉業の瞬間に、多くの注目が集まることだろう。

3位タイには、スティーブン・エイムズ(カナダ)、ポール・ケーシー(イングランド)、ジャスティン・ローズ(イングランド)が通算5オーバー。ビジェイ・シン(フィジー)は通算8オーバーの13位タイ、ディフェンディングチャンピオンのジェフ・オギルビー(オーストラリア)は通算14オーバーの40位タイ。日本人でただ1人予選を通過した片山晋呉は、「79」とスコアを崩して通算15オーバーの45位タイと大きく後退した。

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