2012年 トランジションズ選手権

L.ドナルドが4人のプレーオフを制す! ベ・サンムンは惜敗

2012/03/19 08:15
4人のプレーオフを制し、逆転勝利を飾ったL.ドナルド。世界ランクNo.1に返り咲いた(Sam Greenwood /Getty Images)

◇米国男子◇トランジションズ選手権 最終日◇イニスブルック リゾート(フロリダ州)◇7,340ヤード(パー71)

激しい追い上げを見せる後続に上位陣が飲み込まれ、最後までもつれにもつれる展開となった。ロバート・ガリガスが「64」、ルーク・ドナルド(イングランド)が「66」とチャージをかけ、首位タイスタートのジム・フューリック、3位タイスタートのベ・サンムンと並び(韓国)通算13アンダーの首位タイでホールアウト。勝負は4人によるプレーオフにもつれ込んだ。

18番(パー4)で行われた1ホール目。2打目を2mのチャンスにつけたドナルドが唯一のバーディを奪い、プレーオフは早々に決着。米ツアー通算5勝目を手にするとともに、2週前にロリー・マキロイ(北アイルランド)に奪われていた世界ランキングナンバーワンの座に返り咲いた。通算12アンダーの5位タイに、スコット・ピアシージェフ・オバートンアーニー・エルス(南アフリカ)、ケン・デュークの4人。首位タイからスタートしたレティーフ・グーセン(南アフリカ)は「75」を叩き、通算7アンダーの20位タイに後退した。

4人のプレーオフを1ホール目で決着をつけたドナルドは、18番グリーンでガッツポーズ

<ドナルド、貫禄のゴルフで世界一奪還>
めまぐるしく入れ替わった最終日のリーダーズボード。最後の最後に一番上に名前を載せたのは“世界一の男”だった。8アンダーの7位タイから上位を追うと、11番までに5バーディを奪って首位タイに浮上。フューリック、エルスらメジャー王者を含めた選手たちと熾烈な優勝争いを演じた。

4人で行われたプレーオフ1ホール目。ドナルドはドライバーでのティショットを右へ曲げてしまう。ところがラフからの第2打をピン下2メートルにピタリとつけて大歓声。続いてセカンドショットを放った3選手の誰よりも短いバーディチャンスを活かし、西日に照らされながらガッツポーズを作った。

「ザ・ホンダクラシック」を制したロリー・マキロイ(北アイルランド)に、40週守り続けてきた世界ランク1位を奪われたのは今月初旬のこと。わずか2週間でその座に返り咲いた。だがこれまで何度も繰り返してきたように「今週の目標もいつもと同じで、試合に勝つことだった。世界ランクのことはまったく考えていなかったよ」と笑顔を見せ、悲願のメジャー初制覇に意欲。約3週間後に迫った「マスターズ」を前に、続々とスタープレーヤーたちが調子を上げてきた。

19年連続のマスターズ出場が黄信号。次のアーノルド・パーマーインビテーショナルがラストチャンスか。
初優勝はまたもお預け。
復調の兆しを見せたが、軍配はルーク・ドナルドに。
すっげー肩幅。
ナイスショットへの大歓声に手を上げて応えた。
プレーオフのバーディパットは惜しくも外れ、初優勝を逃した。
最終組のひとつ前でプレー。コースを堂々と歩く。
最終組のフューリック&グーセンがスタートする前に、ピアシーがとんでもないスコアをたたき出した。
たびたび”小柄な選手”と形容されるが、この腕を見ればそんなこと言う気も無くなる。
64をマークして通算13アンダーでホールアウト。プレーオフ進出を果たしたが…。

2012年 トランジションズ選手権