ノースカロライナ州シャーロットにある、クエイルホロークラブで行われている、米国男子ツアー第18戦「ワコビア選手権」の3日目。初日から首位の座をキープするスペインが生んだ“神の子”セルヒオ・ガルシアが、第3ラウンドでチャージをかけ、今季初優勝に王手をかけた。

今大会で圧倒的なバーディ奪取率を誇るガルシアは、前半の4番でダブルボギーを叩くも、その後次々とバーディを量産。この日もスコアを5つ伸ばして、2位以下に6打差をつける通算12アンダーをマーク。初日から首位の座を譲らない完全優勝が見えてきた。

＜＜　下に続く　＞＞

通算6アンダーの2位グループには、世界ランキング2位のビジェイ・シン（フィジー）、2003年「全米オープン」の覇者ジム・フューリック、D.J.トラハンの3人が並んでいる。追い上げを図りたかったビジェイだが、ボギーが先行する苦しい展開。後半でようやくバーディが1つ上回るも、ガルシアについていくことができず、首位との差が広がってしまった。

一方、注目のタイガー・ウッズも、第2ラウンドに続き我慢のゴルフ。前半は3バーディ3ボギーと出入りの激しいゴルフながらイーブンパーを維持していたが、最終18番でボギーを叩き、1オーバーでホールアウト。通算1アンダーの17位タイに後退した。

そのほか日本勢は、2日目に4つスコアを伸ばし17位タイに浮上した丸山茂樹だったが、ショット、パットともに噛み合わず、通算3オーバーの43位タイに後退。田中秀道も5つスコアを落とす大乱調のゴルフとなり、通算7オーバーの69位タイに順位を下げている。