蝉川泰果の最新セッティング 人生初の「中調子」「ゴルフプライド」「DG」へ
◇国内男子◇前澤杯 MAEZAWA CUP◇MZ GOLF CLUB(千葉)◇6652yd(パー72)
蝉川泰果のバッグの中身は目まぐるしく変わる。ヘッドだけでなく、シャフト、グリップなど細部の変化も多く、小まめにチェックしないと見逃しやすい。新シーズンを迎えた14本にも、各所に変化があった。
ピン「G440 LST」のシャフトは、グラファイトデザイン「ツアーAD FI」から同社のプロトタイプに替わった。「中身はあまり言えないんですが…」と前置きした上で、「クセがない中調子のシャフトです。今まで元調子系ばかり使ってきましたが、意外と振りやすかった」と、人生初の中調子にトライしているという。
「オーバースイングを直したいのが根底にあります。元調子はタメを作りにくい人向きというネット記事を見たりもして、(タメの大きい)自分に合うシャフトは何だろうと考えていたんです。元調子はそもそもパワーのある人が使う固定観念もありましたが、意外とそうでもないのかなと感じています」。新しいスプーン「Qi4Dツアー」にも同じシャフトを挿した。
アイアン「ブループリントT」のシャフトもKBSの「ツアーV」に一新した。「(ビクトル・)ホブランと同じシャフトを試したら、けっこう良くて左のミスを消せる。同じKBSのCテーパーも打ちましたが、あちらは硬すぎた。ツアーVのほうが軽くて硬さのバランスが良く、スムーズに振れます。ドライバーのシャフトとの流れも合います」と説明した。
ウェッジ3本は50度をピンの新しい「S259」にし、その下はボーケイ「SM11」(56、60度)にスイッチした。「SM10よりSM11のほうが圧倒的に良いですね。ショットもアプローチもソールの抜け感が抜群です」。ウェッジのシャフトも、こちらも人生初というダイナミックゴールド(S200)へ替えた。「ツアーVをウェッジに挿すと、ちょっと球が強くなる印象で、DGにしたら飛び感が柔らかくなって良かった」
パターは銅色パティーナ仕上げ「PLD ANSER」へ。「今シーズンはアンサータイプを主軸にやっていきます。やっぱりアンサーが原点なので」とアマチュアでツアー優勝したころに使用していたヘッド形状に戻した。
ピンのツアーレップは、「マレットでボヤけた感覚を呼び戻す意味合いもあります。アンサーの中でも、フェースを樹脂にしたり、ミーリングを変えたモデルを使ったりは検討していて、実際このモデルは素材はカーボンスチールでやや柔らかい。フェースのミーリングも少なくしているため、若干転がりが良い」と説明した。シャフトにはピン純正のカーボンを装着している。「(純正シャフトは)スチールもカーボンも重さは変わりませんが、カーボンのほうが振動が少なくて打感が柔らかいんです」
グリップも一新し、ツアーで人気のゴルフプライド「MCC」に替えた。蝉川は「昨年後半戦でウェッジだけZグリップにして、硬くて滑らなくて良かったのですが、ちょっと硬すぎました」と話す。手汗でグリップがねじれることを嫌い、たどりついたのが左手部にコードが入ったハイブリッドグリップだった。「右手側は柔らかさがあって、左手側はコードでしっかりするから手汗でねじれない。学生時代はずっとイオミックだったので、ゴルフプライドは今回が初めてですね」と語った。
「ゴルフプライドやダイナミックゴールドなどの王道は、子供のころは合わなかったですが、今は不思議と合います。この歳になって使い始めるのはどこか新鮮ですね」とグリップの感触を確かめながら話した。初モノ尽くしで、新たなシーズンに挑む。(千葉県睦沢町/服部謙二郎)
<蝉川泰果の14本>
ドライバー:ピンG440 LSTドライバー(9度)
シャフト:グラファイトデザイン ツアーAD プロトタイプ(重さ60g台、硬さX)
フェアウェイウッド:テーラーメイド Qi4Dツアーフェアウェイウッド(3番14度)
シャフト:グラファイトデザイン ツアーAD プロトタイプ
ユーティリティ:ピンiDiプロトタイプ
シャフト:グラファイトデザイン DI HYBRID(重さ95g台、硬さX)
アイアン:ピンブループリントTアイアン(4番~W)
シャフト:KBS Tour-V (120 X)
ウェッジ:ピンS259(50)、ボーケイ SM11 (56、60度)
シャフト:ダイナミックゴールド ツアーイシュー(S200)
パター:ピンPLD ANSER パティーナ仕上げ