2025年 全英オープン

「いま僕はココにいます」Vol.201イングランド編

2025年 全英オープン 事前 川村昌弘
全英オープンの最終予選会のためイングランドへ

人は彼のことを“旅人ゴルファー”と呼ぶ。川村昌弘・32歳。2012年のプロデビューから活躍の場を海の向こうに求め、キャリアで足を運んだ国と地域の数は実に70に到達した。キャディバッグとバックパックで世界を飛び回る渡り鳥の経路を追っていこう。

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プロゴルファーの川村昌弘です。
いま僕はイングランドにいます。

冬のあいだの手首の手術リハビリを経て、久々に欧州にやってきました。今週は7月1日(火)に英国で36ホールをプレーします。メジャー最終戦「全英オープン」(北アイルランド・ロイヤルポートラッシュGC)の出場権をかけた最後の戦いに参加します。

2025年 全英オープン 事前 ロイヤルシンクポーツ
初めて来たロイヤルシンクポーツ。1909年と1920年に全英オープンの会場になりました

4つある会場からことし選んだのはロイヤルシンクスポーツというリンクスコース。お隣にあるロイヤルセントジョージズと同様、これまでに全英を開催してきた1892年創設の歴史あるコースです。

2025年 全英オープン 事前 ロイヤルシンクポーツ
練習してみたら、やっぱり難しかったです

昨年この最終予選会を突破した、リバプール近くのウェストランカシャーGCは選びませんでした。だってロイヤルシンクポーツ、一度も回ったことなかったから、どうしても来てみたくて…。故障からの復帰途中で、メジャー切符がかかる大切な試合と分かっていつつ、ゴルフコース好きの血がここで騒いでしまいました。

2025年 全英オープン 事前 英国の港町
ドーバー海峡を望む素敵なエリア

とはいえ、実益も兼ねていて、久々の欧州ではまず太陽を見たかった。曇り空のイメージばかりの英国も南部は天気が良い日が多いのです。ドーバー海峡を見渡す街の景色も最高で、フィッシュアンドチップスもさっそく食べてきました。

2025年 全英オープン 事前 フィッシュアンドチップス
英国に来たらやっぱり...

そしてなにせ、地面の硬いリンクスコースでプレーして、手首の具合を見る必要があります。8月末のDPワールドツアー(欧州ツアー)にカムバックを目指す過程で、状態を確かめたいと思っています。

6月の日本ツアー「BWM日本ツアー選手権 森ビル杯」で復帰し、その2週後にツアー外の1日競技「JOYXオープン」で優勝しました。皆さんから「安心しました」「完全復活ですね」というありがたいお祝いコメントもいただけましたが、まだまだ復活には程遠いところにいます。パットがよく入ってくれたおかげで、久々にうれしい気持ちを味わえました。

2025年 全英オープン 事前 川村昌弘
欧州でのプレーは約10カ月ぶり

72人が出場する会場で、全英出場権を勝ち取るのは5人。同じ組でイアン・ポールター(イングランド)の息子さんである、アマチュアのルーク・ポールターと回ることになりました。お父さんも一緒に出場しているため、なんだか騒がしく、楽しい欧州復帰ゲームになりそうです。

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