森田、16年ぶりに年間最多イーグル記録更新
2012/11/18 16:22
「大王製紙エリエールレディスオープン」最終日、森田理香子は狙っていた。今季ここまで積み上げてきたイーグル数は「9」。これは1996年に福嶋晃子が記録した年間最多イーグル数に並ぶ記録だ。
「それまではイーグル数ランキングなんて知らなかったけど、福嶋さんと並んだと聞いて、負けず嫌いじゃないけど一番になりたいので、(残り試合)少ない中で(イーグルを)獲りたいという気持ちはありました」
18番(パー5)、この日はフォローの風が吹いていたが、グリーンエッジまでは230ヤードでピンはプラス18ヤード。3Wで放った第2打は「当たりは良くなかったけど、まっすぐ行ってくれた」とグリーン手前の花道に止まる。そこからピンまでは20ヤード。「上って下りのフックライン」というアプローチは、「入れたいとは思ったけど、入るとは思わなかった」とはにかんだが、SWで直接カップへと流し込む。「16年前は今よりクラブも飛ばなかっただろうし、その中で福嶋さんが築きあげてきたものを越えられて、本当に光栄なことだと思います」と森田は謙虚に喜んだ。
全美貞、横峯さくらと回った初日、レイアップしてバーディを奪った2人とは対照的に、森田は2オンを狙ってパーに終わった。「2人は刻んで賢いバーディを獲って、自分が(2オンを)狙ってパーだと落ち込むけど、ポジティブに考えて、イーグルを獲れるのは(飛距離のある)自分だけだと思ってやっています」と自身のスタイルを貫き、16年ぶりの記録更新を達成した。(福島県いわき市/今岡涼太)