ウッズがマスターズで復帰した

タイガー・ウッズが「マスターズ」の前に人前でプレーしたのは、昨年12月に息子のチャーリーさんと出場した親子イベントの「PNC選手権」だった。その後のウッズには、明らかに体力面での変化や改善は見られるものの、ギアのセットアップに関しては、そこまで変更を行っていない。

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1Wはステルスプラスを使用

今週のウッズのギアで最も大きな変更は、足回りだが（詳細は後ほど）、バッグの中身は、彼が12月に使用した物と類似した感じになると予想される。

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「PNC」でウッズは、テーラーメイドの契約選手の中でいち早く新しいステルスカーボンウッドを実戦投入しており、この際は三菱ケミカルのディアマナD+リミテッド60TXシャフトの装着された9度のステルスプラスを使用した。今週も、ドライバーに変更はなさそうである。

開幕前にバッグの中身をチェック(提供：GolfWRX)

さらにウッズは12月に、新しいテーラーメイド ステルスプラス15度、そして2020年1月に発売されたテーラーメイドSIMチタニウム15度の2本の3番ウッドを試していた。どうやら「マスターズ」では、信頼の置ける古い相棒であるテーラーメイドSIMの方をバッグに入れているようだ。

ウッズの使用するもう1本のウッドは、2018年に発売されたテーラーメイドM3の5番ウッド（19度）。通常、ウッズが新しいテクノロジーに変更は慎重を期すことを考慮すると、以前から使用してきた比較的古いフェアウェイウッドを使い続けるのは、驚きではない。

アイアンに関しても「マスターズ」5勝のウッズは、引き続き、彼のカスタムモデルであるテーラーメイドP-7TWアイアン（3番～PW）を使用している。ちなみに、ウッズが設計に携わったこのアイアンセットは、世界No.1のスコッティ・シェフラーも使用している。また、ウッズはいまだにミルドグラインド 2 ウェッジ（56度、60度）、さらにはメジャー15勝のうち14勝をもたらしたスコッティキャメロンGSSニューポート2プロトタイプパターを使用している。ボールも2021年「PNC選手権」で初めて披露したブリヂストン ツアーB XS 2022のプロトタイプを引き続き使用する。

タイガー・ウッズのシューズに注目

ギアセットアップの大部分は変わっていないが、1カ所だけとても大きな変更を行っている。これまでプロとしてのキャリアを通じて、一貫してナイキのシューズを履いてきたのだが、今週の練習ラウンドでは、真っ白か真っ黒のフットジョイのゴルフシューズを履いている姿が目撃されている。

「今、僕の可動域はとても制限されている。僕の足にはまだロッドやプレート、そしてネジが入っているので、より安定感のある、これまでとは違う何かが必要なんだ」と、ウッズは火曜の記者会見で述べた。「僕の行き着いた先があれだったんだ。ナイキは長年にわたり、用具提供で素晴らしい仕事をしてくれた。今も引き続き、また安定した状態でスイングができるよう、一緒に仕事をしている。これからも、その作業は続けていくし、近々、解決策が見つかればと思っている」

話を聞く限り、手術で再建されたウッズの右足は、現在ナイキが提供できるシューズを超える安定性を必要としているようだ。ウッズは木曜にフットジョイのシューズを履いてティオフ。それは彼がプロとしてナイキ以外のブランドを身に付けた初めての「マスターズ」となった。

使用ギアの一覧は次の通り。

ドライバー：テーラーメイド ステルスプラス（9度を8.25度に調整）
シャフト： 三菱ケミカル ディアマナD+リミテッド60TX
3番ウッド： テーラーメイドSIMチタニウム（15度を14.25度に調整）
シャフト：三菱ケミカル ディアマナD+リミテッド70TX
5番ウッド：テーラーメイドM3（19度を18.25度に調整）
シャフト：三菱ケミカル ディアマナD+リミテッド80TX
アイアン：テーラーメイドP-7TW（3番～PW）
シャフト： トゥルーテンパー ダイナミックゴールド ツアーイッシュー X100
ウェッジ： テーラーメイドMG2 TWグラインド（56-12、60-11）
シャフト： トゥルーテンパー ダイナミックゴールド ツアーイッシュー S400
パター： スコッティキャメロンGSSニューポート2
グリップ： ゴルフプライド ツアーベルベット コード58R
ボール： ブリヂストン ツアーB XS

（協力／GolfWRX、PGATOUR.com）