2014年 WGCブリヂストンインビテーショナル

WGCブリヂストンインビテーショナル 事前情報

2014/07/28 10:41

By Jeff Shain, PGATOUR.COM

今週末に開催される「WGCブリヂストンインビテーショナル」の情報を紹介する。

コース:ファイヤーストーンCC(サウスコース)は7,400ヤード、パー70。もともとはファイヤーストーン創設者であるハーベイ・ファイヤーストーンが従業員に対する慰労目的で作ったコースで、難易度の高い大会として知られている。1929年に開設されたサウスコースは、1960年に「全米プロゴルフ選手権」で使用されるためロバート・トレント・ジョーンズの手によって再設計された(同年の優勝者はジェイ・ハーバート)。PGA・オブ・アメリカは同大会を1966年と75年に再びファイヤーストーンで開催したが、当時すでに世界ゴルフ選手権シリーズの開催コースとなっていた。「WGCブリヂストンインビテーショナル」は1999年からWGCシリーズとして開催されている。

フェデックスカップ:優勝者は550ポイントを獲得する。

チャリティ:世界ゴルフ選手権イベントの収益は主にザ・ファーストティに寄付される。昨年の収益はロナルド・マクドナルドハウス基金、アクロン子供病院を含むオハイオ州の北東にある42のチャリティ団体に寄付された。

注目選手:「全英オープン」優勝のロリー・マキロイ、世界ランク1位のアダム・スコットに加え、8度の優勝を誇るライガー・ウッズら76名に出場資格がある。世界ランキング50位以内の選手に出場資格が与えられるが、「RBCカナディアンオープン」優勝者、そして現地28日(月)の時点で世界ランク50以内に入った選手も出場する。今シーズンPGAツアーで優勝したブライアン・ハーマンブレンドン・トッドマット・ジョーンズスティーブン・ボーディッチマット・エブリーら10選手にとっては初のWGC出場となる。今大会に出場する選手の中では最多のWGC通算48大会目の出場となるリー・ウェストウッドはWGC初勝利を狙う。

72ホールでの最少スコア:「259」―タイガー・ウッズ(2000年)

18ホールでの最少スコア:「61」―ホセ・マリア・オラザバル(1990年/1R)、タイガー・ウッズ(2000年/2R、2013年/FR)

昨年大会:ウッズが2日目に「61」を記録して抜け出すと、2位と7打差で圧勝。今大会通算8勝目を挙げた。金曜のラウンドでは「59」達成も目前だったものの、ラスト5ホールで連続パーとして逃した。それでも2005年の「ビュイックオープン」で記録して以降のキャリア4度目となる「61」をマークし、2日目を終えた時点で2位と7打差の首位に立った。3日目と最終日はそれぞれ「68」と「70」で終え、サム・スニードに並ぶ1大会での最多勝利数を記録。ス二ードは「グレーター・グリーンズボロ・オープン」で8勝を記録した。ウッズは「WGCブリヂストンインビテーショナル」以外にも「アーノルド・パーマーインビテーショナル」で8勝を挙げている。

注目ポイント:ウッズが1大会での新記録となる通算9勝を挙げる可能性はさておき、フェデックスカップ・プレーオフ出場も危ぶまれている。ウッズは今シーズンPGAツアー5大会に出場、現時点で45ポイントしか獲得できていない。ポイント対象となる残り3大会の時点で、プレーオフ出場資格が与えられるポイントランキング上位125名の選手との差は331ポイントと大きく離れている。

ロイヤルリバプールで堂々のパフォーマンスを披露したマキロイはキャリア初のWGCシリーズ優勝を狙う。シリーズでの過去最高順位は2012年の「WGC アクセンチュアマッチプレー選手権」での2位。3度目の出場となるジェイソン・ダフナーにはファイヤーストーンでの3年連続トップ10入りの可能性がある(昨年は4位タイ、初出場の2012年は7位)。

トリビア:2011年シーズン以降に開催されたWGCシリーズの14大会で2勝を挙げているのはウッズのみ。ウッズは昨年「WGC キャデラック選手権」優勝後に「WGCブリヂストンインビテーショナル」でも優勝した。今年に入ってからのWGCシリーズ2大会は若手が優勝。史上最年少はトランプナショナルドラールでの「WGCキャデラック選手権」で優勝したパトリック・リード(23歳と7ヶ月)。ジェイソン・デイは「WGCアクセンチュアマッチプレー選手権」を26歳と1ヶ月で優勝した。

スペイン出身のゴンサロ・フェルナンデスカスターニョもウッズと同様にフェデックスカップランキング125位以下で今大会を迎える(138位)。両選手ともプレーオフ出場圏内外だ。

2014年 WGCブリヂストンインビテーショナル