ウッズからナンバー1の座を奪える可能性を秘めた4選手
「ザ・プレーヤーズ選手権」で過去に優勝を経験している3名と、これまでに37位以上に入ったことのない1名の選手に現在、世界ランキングで1位に昇りつめるチャンスがある。
現在世界ランキング1位で、ディフェンディングチャンピオンのタイガー・ウッズは、背中の神経が収縮して痛みを感じ、マスターズ前に椎間板切除手術を受けたことで今大会も欠場。その影響で、今週も世界ランキングトップの椅子は不安定な状態だ。
現在2位につけているのはアダム・スコット。彼は「ザ・プレーヤーズ選手権」を16位以内で終える事ができればウッズを上回ることができる。ヘンリック・ステンソンの場合は6位以上で終える必要がある。スコットは2004年大会で優勝し、現在世界ランキング2位のステンソンは2009年大会で優勝を経験している。
奇妙な数学的ねじれだが、スコットは今週の「ザ・プレーヤーズ選手権」に出場せずに自宅で過ごしていれば、過去2年間の獲得ポイントと減算される計算式により、世界ランク1位になることが出来ていた。もちろん、この才能溢れるオーストラリア人は考えもしなかったことだろうが。
「『ザ・プレーヤーズ選手権』に出場することは、家でじっと待って世界ナンバー1の座を勝ち取るよりずっと価値のあることなんだ」とスコット。
スコットは今年、彼の師であるグレッグ・ノーマンに肩を並べる機会が何度かあった。彼は世界1位になった唯一のオーストラリア人であり、331週にわたって世界ナンバー1の座をキープした。
「僕はこの大会で優勝する為に来たんだ」とスコット。「ずっと目標にしてきたことだし、勝ち続けられれば、世界ナンバー1の座をとることができるってことさ」
「ここまで何度かチャンスはあったのだけれど、それをものにすることができなかった。自分自身に重くのし掛かったわけではなく、ただ僕の最後の詰めが甘くて、良いプレーができなかった試合が幾つかあっただけなんだ」
バッバ・ワトソンは過去3年で2度のマスターズ優勝を果たし、自己ベストである世界ランキング4位につけている。彼もまた、今大会を2位以上で終えることができれば、ウッズからナンバー1の座を勝ち取れる位置にいる。2012年大会優勝で現在世界ランキング5位のマット・クーチャーは今大会で優勝を飾ることができれば、ナンバー1に立てる。
「何においても、世界でナンバー1になれるのは本当に素晴らしい事だよ」とクーチャー。「ゴルフで世界ナンバー1になれるチャンスがある時点で夢のようだね。今、そんなチャンスを持っている僕は本当にすごい事なんだ」と続けた。
ワトソンは過去6回TPCソーグラスのスタジアムコースでプレーをし、ベストは37位タイ。それも2度同じ記録を持っており、そのうち一回は昨年大会でのことだった。火曜のインタビューで、誰かがワトソンに対し、ナンバー1になれる可能性があると告げると、彼は笑った。
「そう新聞に書いておいてくれ」とワトソン。「でも、僕のベストフィニッシュは37位だよ。だから37位に入って世界1位になれるという状況でない限り、心配する必要はないんじゃないかな」。