2013年 マスターズ

マキロイ オーガスタナショナルは“イライラした”

2013/04/15 15:15

By Brian Wacker, PGATOUR.COM

R.マキロイは最終日にようやくの60台も・・・時すでに遅し(David Cannon/Getty Images)

ロリー・マキロイ(北アイルランド)は、思い通りの結果を残せずにオーガスタナショナルを去ることとなったが、その結果はがっかりするというほどのものではなかった。

「イライラしたね」。ラウンド後の心境を尋ねられた時、マキロイは答えた。「ま、それがこのコースの特徴でもあるのだけれど。非常にイライラしたよ」。

「僕は優勝するためにここに来て、ベストを尽くした。それがこの一週間の自分をつなぎとめていたんだけれど」。

ここ一週間でだけでなく、このところのマキロイのプレーは、ずっと気まぐれであった。

マキロイは最初の2日間を終え2アンダー、3日目に入るときには首位から3打差の好位置につけていたが、土曜日の後半12ホールで8オーバーの「79」となってしまった。

前世界ランキング1位の彼は、日曜日に前日から10ストローク伸ばした。これまでグリーンジャケットのチャンスを逃した2回は、その年の夏場以降のメジャー大会で優勝した実績がある。一度目はコングレッショナルでの「全米オープン」、2度目はキアワアイランドでの「全米プロゴルフ選手権」だ。ただ、まだ答えを見つけなければいけないことはある。

「どこでもいいから優勝したいよ」。マキロイは、どの大会で優勝を狙うのかと聞かれたとき、こう答えて周囲を和ませた。「自分はとにかくショットを打つ。優勝に繋がるかはショット次第だから」と語った。

オフシーズンに使用クラブを変更して以来、彼はスイングに自信が持てないままシーズンインを迎え、彼の悩みは今も解消されないままでいる。

彼は今季の開幕戦で予選落ちし、「WGCアクセンチュアマッチプレー選手権」では1回戦で敗退。3日目に向かおうとしていた最中の2日目でトーナメントを棄権するなど、シーズン序盤戦からつまずいていた。

マキロイはドーラルでの最終日に「65」で回った時、自身のスイングのターニングポイントと語っていたが、その後もヒューストンでは45位タイ、サンアントニオでは準優勝、そして今週のオーガスタでの苦戦と、アップダウンが激しい戦いが続いている。

今年のマグノリアレーンでの戦いは、2009年と同様に予測することが困難なラウンドで最終的には20位タイで終わった。2010年は予選落ちしたが、2011年は最終ラウンドの80人に残ったあと15位タイで終えた。しかし昨年は一転、40位タイと苦しんだ。

今週、マキロイはボギーを13個、バーディを12個とほぼ同じだけ記録してしまった。

「毎年ここでは多くのことを学んでいるよ」と、マキロイは言った。「自らを制したり、あまりカッカしなくなるといった具合にね。緊張の中“65”を記録するといった予測不能なゴルフコースのうちの一つだ。ただ、全てが2、3のショットで突然起こるので、ひどく目立つダブルボギーやトリプルボギーに直面するのもまた確かだ」。

マキロイは、まだスイングの本調子を取り戻してはいない。

「ミスが多く出ているから、調整する必要はあるよね」と、マキロイは言った。「分かりやすい例は土曜日の11番ホールだ。ただの浅いラフでのミスじゃなく、木に当てて20ヤードはロスしてしまった。こんなショットを打っているようではね」。

「それらのミスを整理することが出来たら、実際のプレー中に出てくることも少なくなる。僕がいますべきことは、そのあたりかな」。

彼はまた、フレッド・カプルスアンヘル・カブレラ(アルゼンチン)、ベルンハルト・ランガー(ドイツ)ら過去のグリーンジャケットを獲得した経験者から、年齢に関わらず良いプレーを続けている選手達からヒントを得ることが出来る。

もちろん年齢(すなわち経験)は、成功する為の一つの大切な要素だ。

「彼らは失敗してもいいポイントを分かっている。だからなのかな、彼らの悪いショットはいい所に飛んでいくんだよね」と、マキロイは言った。「彼らはマスターズで何度もプレーしているので、ある意味、天性のようなものが備わっているのだろうね。僕も早くその境地に達したいよ」と語った。

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