2013年 タンパ ベイ選手権

難易度が下がってきたコッパーヘッド/タンパベイ選手権優勝候補番付

2013/03/12 16:11

By Rob Bolton, PGATOUR.COM fantasy columnist

今週も穏やかで易しいコッパーヘッドとなるのだろうか?今週は「タンパベイ選手権」に156人のゴルファーが参戦。多くの選手はそれを納得するのに苦労するかもしれない。しかしながら、やはりそんな傾向になりそうだ。

5つのショートホール、4つのロングホールを含む、パー71のイニスブルックリゾート・コッパーヘッドコースで今週、第12回の「タンパベイ選手権」が開幕する。このコースでプレーする選手たちから、我々ファンは多くを学べそうだ。昨年のこのコースの平均スコア70.732は、大会史上最少記録だ。これは昨シーズンの大会会場となったパー71の全コースの中で、5番目に易しい数字だ。この大会は2007年にフロリダで始まったメジャー大会以外の10大会の中で、当時は平均スコア72.005と最も難しいコースと言われていた。しかし今はその面影はない。

1972年にラリー・パッカードによってデザインされた、独特なドッグレッグ、ティグラウンドからの傾斜、そしてなだらかに起伏した地形は、中央フロリダのコースとは思えない(フロリダ半島は平たんな地形で有名)。それらのユニークなデザインが、PGAツアーでコッパーヘッド・コースを有名なものにしている。コースは最長で7,340ヤードまで伸ばすことができる。毎年このコースはドライバーの平均飛距離を短くする。昨年の281.5ヤードという平均飛距離は、ツアー全体の中で11番目に短い記録だ。とはいえ、これは大会がフェデックスカップの兼ね合いで3月開催となってからは、最長の記録となっている。

フェアウェイキープ率やパーオン率は、他のコースに比べても極めて平均的な数字である。しかもパーを取るための「アップアンドダウン」(グリーン外から2打でカップインすること)は、ここ数年、平凡な数字となっている。2012年のコッパーヘッドのスクランブリング(アップアンドダウンを決めるパーセンテージ)は62.88%だ。これは4番目に易しい記録だ。この記録は、2008年に53.09%という7番目に難しい数値を記録して以来、4年連続でその順位を上げている(つまり年々易しくなっているのだ)。

パー4の16番と18番に挟まれた名物ホールの17番(パー3)は、通称「スネーク・ピット(ヘビ穴)」と呼ばれている。その名物ホールでさえ、名前ほどの脅威はもはや感じない。16番から18番までの合計スコアは、昨年のPGA大会が開催された全てのコースの中で難易度が4番目に高かったが、オーバーパー0.519という数字は、2007年以来2番目に低い数字となった。ちなみに16番は、2010年以来コッパーヘッドの中最も難易度の高いホールである。初日は風が強そうな予報だが、今年は全日程を通じて天候には恵まれそう。麗らかな春の日差しに誘われて、日曜日には23℃前後まで気温が上がりそうだ。

優勝候補は?PGAツアー、Rob Bolton氏の番付

1位 セルヒオ・ガルシア(スペイン)
WGCキャデラックで3位タイとなり、今大会に臨む。昨年のウィンダムで勝利して以来12試合連続で25位以内に入っている実力者。トランプ・ドーラルでのパーオン率は2位タイ。コッパーヘッドでは過去2年、共に20位以内でフィニッシュしている。

2位 ウェブ・シンプソン
WGCキャデラックのパッティング記録は43位だったものの、最終順位は20位タイ。スクランブリングでは18位。この大会では2010年が13位タイ、2011年が単独2位、2012年は10位タイと好成績を残している。

3位 アダム・スコット
WGCキャデラックでは大会を通じた最少スコア「64」を記録して3位タイに食い込んだ。ドライバー飛距離は1位。パーオン率は13位タイ。パー5のスコアは1位だ。

4位 ルーク・ドナルド
昨年のこの大会の優勝者。パットのスコア貢献率は1位。スクランブリングは6位。先週のWGCキャデラックでは43位タイだったものの、パーオン率は13位と健闘した。

5位 ジェイソン・ダフナー
WGCキャデラックでは、パーオン率4位タイでシーズンベストの12位タイでフィニッシュした。スクランブリングは2位、そしてパー4のスコアは3位タイだった。2009年の初参戦以来、この大会とは相性が良く4年連続で予選通過。昨年は自身ベストの10位タイをマークした。

6位 ジム・フューリック
2010年のチャンピオン。2011年は13位タイ。昨年はパーオン率2位、プレーオフで惜しくも敗れ最終順位は2位に終わった。フェアウェイキープ率はPGAで現在5位だ。

7位 ジェイソン・デイ
WGCキャデラックでは2日目を「66」で回ったものの、最終順位は33位。昨年のこの大会は20位タイ。パー3のスコアは3位タイ(平均2.85)だ。

8位 マイケル・トンプソン
ホンダクラッシックで悲願の優勝を遂げた勢いあるゴルファー。WGCキャデラックではフェアウェイキープ率2位、パーオン率9位タイ、最終順位は8位タイだった。昨年初参戦したこの大会は16位タイ。

9位 マット・クーチャー
先週のWGCキャデラックでは最終日を「71」でまとめたものの、全体的に勢いに乗ることができなかった。この大会の成績は2009年が12位タイ、昨年は10位タイ。

10位 スコット・ピアシー
WGCキャデラック選手権は25位タイだった。通算ドライバーランキングは首位タイ、パットのスコア貢献率は15位タイ。現在のパットのスコア貢献率は37位だ。昨年のこの大会は最小スコア「62」を記録して5位タイでフィニッシュした。

11位 ルイ・ウーストハイゼン(南アフリカ)
初出場となった昨年大会は20位だった。アイアンで放つ力強いティショットががトレードマーク。パットのスコア貢献率は27位。先週のWGCキャデラック選手権では33位タイだった。

12位 ジェフ・オギルビー(オーストラリア)
WGCキャディラック選手権でパー3の平均スコアは6位タイだったものの、最終成績は47位タイと振わなかった。前週のホンダクラシックでは単独2位。2008年以来コッパーヘッドでは4年連続で決勝ラウンドに駒を進めている。パー5の平均スコアは首位タイで、昨年の最終成績は16位タイだった。

13位 レティーフ・グーセン(南アフリカ)
2009年のコッパーヘッドで優勝した彼だが、2010年に単独5位に入ったのを最後に、2011年は28位タイ、昨年は20位タイといまひとつ。昨年はドライバーランキングが14位タイ、パットのスコア貢献率が13位。今大会における生涯獲得賞金ランクは2位だ。

14位 ニック・ワトニー
パットに苦しみ続けているものの、米ツアーランキングで平均パットは4位。コッパーヘッドで良い結果を出せば、浮上のきっかけをつかむだろう。今季は7大会に出場してすべて予選を突破。トップ25フィニッシュが4度。昨年のこの大会でのパーオン率はトップ10に入った。

15位 ベ・サンムン(韓国)
昨年のコッパーヘッドでプレーオフで惜敗した3選手のひとり。今季は全般的にパットに苦しんでいるものの、7大会に出場して予選落ちは1度のみ。パットのスコア貢献率は米ツアーランキングで14位、パーセーブ数は9位だ。

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