アクセンチュアマッチプレー選手権初日 レビュー
振り返れば・・・2013年シーズンは悪天候続き
春の日差しの中でのトーナメントは、今大会はあきらめるしかないのだろうか。
イアン・ポールターが今年はじめて出場した大会は、マウイでの「ヒュンダイトーナメント・オブ・チャンピオンズ」だ。この大会は強風の影響で3日間順延し、開幕したのはなんと4日目。そして54ホールで争われるはずの大会が、スタートしてからわずか29時間で終了してしまったことがあった。
そして今回は、灼熱のアリゾナで雪だ。「信じられないよ。こんなの見たことがあるかい?」とポールター。彼はロッカーから雨具を取り出していた。「僕が出場した今季の2試合のうち、3日間は時速50マイルの強風で、別の日は1時間に2インチの雪が積もった日。本当に、本当に信じられないね(笑)」。
これは今年の彼のシーズンに対して、何かを暗示しているのだろうか?「もうこれ以上、悪くなることはないと願いたいね。本当に信じられない、奇妙な天候だったよね。過去にこんな光景を見たことがあるかい? いま僕たちがいる、この状況を…」。
そんな彼だが、ひょっとすると「ラッキーだった」と考えるべきなのかもしれない。濃霧の影響で終日プレーが不可能で、タイガー・ウッズが通算75勝目をあげるのに月曜の午後まで費やしたトリーパインズ(ファーマーズ・インシュランスオープン)で、彼はプレーしていないのだから。さらに言えば、今月初めのフェニックスでの試合(ウェイストマネジメント フェニックスオープン)は、霜による遅延もあった。
そもそも、どうしてこの地に雪が降るのだろう?
「大学時代、ラスベガスでの試合のときに、みぞれが降ったのを覚えているよ」。そう語ったのはウェブ・シンプソン。彼は今日、1打だけ打った。「時間をもて余した私たちは、みんなでソリにのってコーチを突撃したけど、コーチはおもしろくなかったろうね(笑)。これは、本当にクレイジーな天気だ。だけど、週末には天気は回復する予報みたいだね。なんとか、今晩中には溶けて欲しいよね」。
ポールターは、砂漠地特有の朝の冷え込みの中、両手をさすって温めていた。標高2,800フィートの場所である。さらに彼は身体を温めるためにジャンプを繰り返していた。ちなみにポールターは、ステファン・ギャラハー(スコットランド)との対戦で、12ホールをプレーし、3アップでリードしている。