アクセンチュアマッチプレー選手権初日 レビュー
極寒の中、いそいそとクラブハウスへ戻る選手たち snowmanが現れたのは?
世界のトップ64人のゴルファーが、今シーズン初めて一堂に介し、雪の中での戦いが幕を開けた。ところが早速、世界が注目する舞台では、何とも奇妙なことが起きてしまった。
全てはおかしな天気のせいだ。初日を迎えた水曜日、世界選手権シリーズの「アクセンチュアマッチプレー選手権」は、わずか3時間あまりで終了。会場のドーブマウンテンは大雪で、2インチほどの雪が積もってしまい、サスペンデッドになったのだ。
リッキー・ファウラーに限っては、今日はプレーする機会すらなく、雪とたわむれただけで初日が終わってしまった。雪玉で遊んだだけだったのだ。スコアカードには「雪だるま(snowman)」はなかったが、本物の雪だるまが1個、練習グリーンの脇に作られていた。(ゴルフのスラングで、8のことをsnowmanと言う)
「雪でボールがストップしてしまうような場所でゴルフをしたことはないからね。これはクレイジーだよ」と、ジェイソン・デイ(オーストラリア)。ザック・ジョンソンとの初戦は10ホールで6アップだったのだが。「砂漠の真ん中で雪が降るなんて、ちょっとおかしいんじゃないのかな? だけどこれが自然現象なんだよね。自然は本当に偉大だよ」。
この日はグリーンがぬかるみ、(スタート前は)選手ですらコースに立ち入ることができず、試合を開始することがはばかられた。2時間後には雪の大型ブランケットが現れて、気温は0.5度まで冷え込んだ。この日の残りの対戦は全て中止となった。
「子供の頃、コースに雪が積もったのを見たことはあるよ。だけど今回みたいにプロの試合では見たことがないね」と、ロリー・マキロイ。タイガー・ウッズもこの日はスタートできずに足止めを食らった。
本日最初にスタートしたセルヒオ・ガルシア(スペイン)は、トンチャイ・ジェイディ(タイ)との対戦。15番ホールで10フィートのパーパットを決めてこのホール勝利、2アップとしたところでサスペンデッドを迎えた。
明日の木曜日、第1ラウンドは現地時間の午前8時30分から再開される。そして第2ラウンドは午後の早いタイミングでスタートとなる。64人の選手たちはラウンド毎に半分の選が姿を消していくことになる。幸いにも今週末の天気予報は晴れとなっており、遅れを取り戻すのは、それほど難しくはなさそうだ。