2016年 リオデジャネイロ五輪

マキロイの兄貴分マクドウェルも五輪辞退 世界1位デイの動向は?

2016/06/24 11:21
マキロイに続きマクドウェルもリオ五輪の出場辞退を表明した(※撮影は「OHLクラシックatマヤコバ」最終日)

メジャー1勝のグレーム・マクドウェル(北アイルランド)が23日、8月の「リオデジャネイロ五輪」のアイルランド代表入りの辞退を表明した。

アイルランド代表は前日22日に世界ランキング4位のロリー・マキロイ(北アイルランド)がジカ熱を懸念し、出場を辞退したばかり。2枠の代表の1番手にシェーン・ローリー(アイルランド)が繰り上がり、マクドウェルは2番手に入ったことを受けて声明を発表した。

マクドウェルはクリスティン夫人が第2子を妊娠中で、リオ五輪の直後に出産予定日を控えていることを明らかにし「代表に入る何カ月も前から、出産後数週間は試合に出ず、家族と住んでいる米国から出ないことも決めていた」とコメント。「ロリーの代わりに代表入りできず残念」。既に代表のヘッドコーチを務めるポール・マギンリー、アイルランドオリンピック委員会にも欠場の意向を伝えたという。

36歳のマクドウェルは欧米両ツアーを主戦場とし、世界ランキングは73位。紳士的な振る舞いも評判な人気選手だ。2010年「全米オープン」でメジャーを初制覇すると、翌年にはマキロイが同大会を制し、北アイルランド勢で“連覇”を達成した。

過密日程やジカ熱への不安を理由に、既にアダム・スコットマーク・レイシュマン(ともにオーストラリア)、ルイ・ウーストハイゼンシャール・シュワルツェル(ともに南アフリカ)らが辞退を表明している。

またこの日、世界ランキング1位のジェイソン・デイ(オーストラリア)も、欠場する可能性を改めて示唆した。前年の「全米プロゴルフ選手権」の王者として、ニュージャージー州で行われたメディアイベントに出席し、ジカ熱に対する心配を口にした。

蚊によって媒介されるジカウイルスの感染症は、発熱や頭痛などの症状を発症するほか、妊婦がかかった場合は胎児の小頭症の原因になると言われている。デイはマキロイの辞退について「彼と(婚約者の)エリカ・ストールはもうすぐ結婚して家族になる。子どももできるだろう」と理解を示した。

五輪で国を代表する名誉を感じつつも「わずかな可能性だとしても、人生を考えた決断をしないといけない」とデイ。自身も2児の父であり「僕にとっては家族こそが最優先すべきもの。彼らの幸せをまず考えて決めるつもり」と決断を先送りにした。

2016年 リオデジャネイロ五輪